古い建物や街並みをめぐる紀行・地方電化私鉄以外の駅関係の写真については兄弟ブログ(「古い建物と街並みをもとめて」・アドレスは右側の兄弟ブログらんの「古い建物と街並みをもとめて」をクリックしてください)にアップすることにしました。  こちらも是非ご覧下さい(但し、こちらのブログは駅の写真以外は鉄分ほとんどありません。悪しからず)。

2014年2月26日水曜日

相鉄の電気機関車

相鉄の電気機関車は架線検測用のモニ2000形と並んで、なかなかお目にかかれない車両でした。
後年まで在日米軍の燃料輸送の貨物列車牽引に使用されていましたが、その当時は縁がなく、そうこうしているうちに1998年には米軍基地への燃料輸送が休止されたため、車両回送ぐらいしか目にするチャンスがなくなってしまいました。
そんな中、6000系電車の厚木送り込みの回送運転の情報を知人からもらい、ようやくその姿を見ることができました。
本日はその時の写真です。

ED14 04.12.9 かしわ台
かしわ台駅に入線した回送列車。
両端を電気機関車で挟んだプッシュプル編成です。
被牽引車は最後の6000系電車です。

ED14 04.12.9 かしわ台
ED10形電気機関車は全4両ですが、製造時期はまちまちです。
ED11が1952年製造、翌年ED12、翌々年がED13と蔵備が重ねられましたが、ED14は1965年と大きく間が空いて居ます。
全て東洋電機製造(書類上はED14のみ東洋工機製)によって製造された箱型のデッキ付き「東洋電機スタイル」といわれる独特の外観の機関車です。
台車や電動機は電車ものの流用で、その外観からしてロクサン電車のものではないかと思われますし、特にED14はMT40、モーターもそうかもしれません。

モハ6307 04.12.9 かしわ台
厚木に帰らぬ旅に向かう6000系電車。
この6000系電車は会社創立85周年記念行事の一環にとして登場時の旧標準色を再現したもので、最後のさよなら列車にも充当された車両です。

ED13 04.12.9 相模国分ーかしわ台
先回りして回送列車を待ちます。
ゆっくりとしたスピードでED13を先頭にした回送列車が相模国分信号場に接近するところを撮りました。

ED14 04.12.9 相模国分ーかしわ台

振り向いてのショットは、相模国分信号場を厚木に向かって転線するところです。

クハ5553 04.12.9 海老名ー座間

厚木での入換作業をして機関車が戻ってくるまで間がありますので、すぐ傍の小田急線を撮って暇を潰しました。
やって来たのは見飽きるほど見て、乗った小田急顔電車。
走るンですが幅を効かせつつありましたが、まだまだいっぱい走っていました。

クハ5555 04.12.9 海老名ー座間

同じ系列ながらシールドビーム改造を受けて不細工になったゾロ目のクハ5555。

クハ9304 04.12.9 海老名ー座間

9000系も何気なく撮りましたが、既に鬼籍入りです。

ED14 04.12.9 相模国分ーかしわ台

折り返しの回送はかしわ台駅寄りまで散歩がてら歩いて待ちました。
電気機関車は回送用の用途があるので当分安泰かと思いましたが、モニの職を奪ったモヤ700形の登場に伴い、2007年に全車が廃車されてしまいました。
結局、この時が最初で最後になってしまいました。


6 件のコメント:

波多野 さんのコメント...

小学生の頃、マエダくん、というかしわ台の車庫で働いているお父さんをもつクラスメイトがおり、特別に兄と二人で見学させていただき、幕板の側灯のジャンクをいただいたことがあり、小学生ながらにあんな小さいランプでもはずすと意外と大きいんだなぁ、と感心したことがあります。

そのときにも、工場内にはまだ4機のこれらの機関車が休んでいたのを思い出します。あのころはまだアルミ試作の3010系あたりが焦げ臭い匂いをぷんぷんたたせながら本線上をビュンビュン行きかっていて、懐かしく思いますな。

元・いきもの部長 さんのコメント...

そういえば、相鉄に続き西武の電気機関車も廃車となり、関東の大手私鉄から電気機関車が消えました。
「東洋電機スタイル」といえば、庇付(その多くは運転席窓のみ)の丸い車体、板台枠またはDT12・13タイプの台車が特徴でした。
相鉄以外に三岐、東武日光軌道線→栗原、豊橋、越後などで見られましたが、現役は三岐だけとなりました。
ED14は越後交通ED400とともに後期(昭和40年代はじめ)の製造で前面窓が大きく、同時期の東洋工機製である越後交通栃尾線の電車とデザインの共通性が感じられます。
相鉄旧標準色はいいですね。
でも、関東鉄道と並び細い帯が多い模型マニア泣かせの塗装でした。
どちらも、70年代に手のかからない塗装に変更されました。
鉄からはそれますが、西武バスは未だに手のかかりそうな塗装を続けていますね。
小田急ゾロ目のクハ5555は小田原側だったので6連時代は先頭(末尾)に連結されていました。
しかし、この後4連に改造されて編成中間連結されるようになり前面を見られなくなりました。
ゾロ目5555は、東武や名鉄にも存在しましたが21世紀に入ると次々と姿を消していきました。
代わって登場したTQの走るんです5555も、先日の雪で事故るんですの一員となったようです、。

chitetsu さんのコメント...

波多野さん
見た目には小ささそうに見える部品も単品で見ると大きいものですね。
昔、電車のヘッドライトを友人がくれると言うので自転車で取りに行ってあまりの大きさにびっくりしたことがありました。
ここ数年で相鉄の電車ラインナップも相当の変化がでましたね。

chitetsu さんのコメント...

元・いきもの部長さん
電気機関車は随分と嫌われ者になってしまいましたね。
事業用で持つのも面倒なのでしょうかね?
西武秩父線のこの間の雪での長期不通も電気機関車が昔のようにあればもうちょっと違う展開があったんじゃないかと思ったりしました。

maru-ha さんのコメント...

貴重な写真ですね。電機の色もきれいで、イイね。
それにしても、回送のスジよく判りましたね、これは平日ですか??

chitetsu さんのコメント...

maru-ha殿
この時の電機はピカピカでした。
曜日は覚えてないのですが、土曜か何かではなかったかな?
う~む、思い出せません。