古い建物や街並みをめぐる紀行・地方電化私鉄以外の駅関係の写真については兄弟ブログ(「古い建物と街並みをもとめて」・アドレスは右側の兄弟ブログらんの「古い建物と街並みをもとめて」をクリックしてください)にアップすることにしました。  こちらも是非ご覧下さい(但し、こちらのブログは駅の写真以外は鉄分ほとんどありません。悪しからず)。

2017年1月31日火曜日

土曜日はうどん会

週末は鶴見で行われた軽便系呑み会『うどん会』に行ってきました。

以前のうどん会
http://tsurikakedensha.blogspot.jp/2015/01/blog-post_19.html


デハ2051 17.1.28 鶴見市場

行きがけの駄賃は勿論、KQ。
目的は800形復刻塗装ですが、復刻塗装どころか800形自体が全然来ません。
今回は間が悪かったようです。
1時間強粘っても来なかった間に予定の時間となってしまいました。
今回は2000形で我慢です。

デハ823-6 17.1.28 京急鶴見

というわけで、諦めて京急鶴見へ移動。
ところが、運良くここで目的の電車に会えました。

デハ823-1 17.1.28 京急鶴見

反対側から青い電車が猛スピード迫って来ましたが、アングルは別にしてなんとか撮れました。

17.1.28 鶴見

ひとまず満足して、うどん会場に向かいます。

うどん会場

うどん会場です。

乾杯イエイ

乾杯イエイ!


猫屋線

ただいま製作中の猫屋線を持参しました。
奥は既に完成している長者丸さんのシモデン仕様の猫屋線。
*シモデン:KBMCで妄想した架空私鉄です

幅が、違う!

正面から見ますと、幅が違います!
昔の京成電車のように唐竹割りをして幅を縮小して1:87スケールにしてあるのです。

電気も点く

DCC装備で、ちゃんと電気も点きます。

この後はひたすら喋って、飲んででほかの作品撮るのを忘れちゃいました。

 17.1.28 鶴見

スタートが早かったものの、延々4時間半喋っていました。

17.1.28 鶴見

青いナナサン電車で帰りました。

2017年1月29日日曜日

伊予鉄道 高浜付近散歩

伊予鉄道高浜駅付近の情景、前回の記事から四半世紀ほどたってからの様子です。
前回の記事
http://tsurikakedensha.blogspot.jp/2016/11/blog-post_2.html


モハ821 03.4.9 高浜


高浜駅に停車中の電車は懐かしい京王2010系です。
京王線時代随分おせわになりました電車です。

 03.4.9 高浜

駅近くの第四種踏切。
手で上げる遮断竿が付いています。


 03.4.9 高浜

踏切もどこか懐かしい・・・。

モハ720 03.4.9 高浜

こんな時は模型用写真も撮っております。

モハ720 03.4.9 高浜

架線柱も良いです。


2017年1月28日土曜日

南満州鉄道の遺構

大連では、ツアーメニューに南満州鉄道の遺構の訪問も盛り込まれていました。
今回は満鉄時代の遺構見聞録です。


満鉄路線図

こちらは満鉄資料館に掲示されていた戦前の満鉄路線図です。
一番下が大陸への物資輸送の拠点だった旅順、大連はそこから1時間半ぐらい行ったところにあります。

17.1.21 大連

大連駅です。
1937年の建築、上野駅と共通するデザインです。

17.1.21 旅順

ロシア時代に建築された旅順駅です。
写真右手には旅順軍港の埠頭へ引込み線が延びています。
当駅近辺は、旅順軍港に隣接することから近隣に多数の軍関連施設が所在するため近年まで外国人立入制限区域でした。
今は緩和されたみたいですね。

17.1.21 大連

こちらは早朝の旧満鉄本社です。

17.1.21 大連

その満鉄本社前を行く路面電車。

17.1.21 大連

こちらは中を見学できました。

17.1.21 大連

見学できるのは陳列室と旧満鉄総裁室です。

総裁室

こちらがその総裁室です。



アジア号模型

陳列室は屋根しか撮影できなかったのですが、貴重な写真がいっぱいありました。





総裁室入り口に掲げられていた機関車の絵です。

戦前の大連地図

ミュージアムショップで売っていた戦前の大連地図です。
中心部をアップで撮って見ました。
これを見ると戦前は路面電車網がかなり発達しており、戦後に整理されたようです。

おみやげ

こちらもお土産で買った大連の戦前の写真集です。
右下は今回訪問した満鉄本社です。
路面電車が上下の写真に写っていますが、バーニーカーもあったのですね。
調べたら、ボギー車でスタートしてから単車を増備した経緯があるようです。

2017年1月27日金曜日

吊り掛け電車をもとめて大連へ・・・ その2

大連の路面電車、続きです。
今回は1937年日本製の電車、旧3000形をもうちょっとクローズアップします。

7-2267 17.1.21 民主広場

民主広場にてすれ違う電車はどちらも1937年に日本車輌製造で製作されたボギー車ですので、既に車齢は80歳ということになります。同じ日車で製造された名鉄のなまず、いもむしと同級生ということになります。
もしかしたら、日車で顔を合わせたことがあったかもしれません。


7-2274 17.1.21 民主広場ー世紀街

旧3000形は現在コンピューターコードのような車番に変更されています。片側三扉で、前後の扉から乗車して、運転手か車掌に運賃を支払い、中扉から下車というシステムになっています。
側扉配置については2パターンあります。
これは扉間4枚窓で、前後扉が内側に寄っているタイプです。

7-2286 17.1.22 世紀街

こちらはもう一つのタイプ。
扉が車端部によって扉間窓が5個のタイプです。
改造でこうなったのか、元からなのかは分かりません。

7-2280 17.1.22 世紀街

車体色も紺色に金帯と濃緑色に金帯の二種類あります。
戦前は車体色が赤、緑、白、黒の4種類があって、階級によって乗れる車輌を区別していたそうです。ガイドさんの話では赤が政府高官、軍人用、緑がその次のクラス、白が外国人用、黒が労働者階級用だったそうです。
この塗装はその当時のカラーの名残でしょうか。

7-2280 17.1.21 民生街

満州国だった時代から走り続けている大連市電の生き証人のようなこの電車、現在は全車ビンテージラインと位置付けされているの201区間が活躍の場所です。

7-2275 17.1.21 勝利橋

こちらは大連駅に近い勝利橋に停車中の姿で、この車輌はテールライトが埋め込み2灯になっていますが、それ以外で何か変だと思いませんか?

7-2275 17.1.21 勝利橋

何と、夜なのに車内は電気が点いていません。
お客さんも乗っていて回送車ではなく営業車です。
車内に照明はあり、実際点灯している列車もあり(上の赤い電車など参照)、何故真っ暗のまま走るのか理由がわかりません。
ガイドさんに聞いても運転手が反射を嫌ってそういうことは良くあるとの話ですが、本当にそうなのか理由が良く分かりませんでした。

7-2277 17.1.21 人民路

台車はブリルのコロ軸改造かと思いきや、良く見たらマキシマムトラクションでした。

7-2286 17.1.22 華楽広場

車内です。
最近内装の改修を行い、レトロ調の車内になっておりこの車両の魅力がいっそう高まりました。
因みに暖房は有馬温泉。

7-2286 17.1.22 華楽広場

路線図です。
系統は3系統ありますが、古い電車はこの系統に集中投入されています。

7-2286 17.1.22 華楽広場

運転台です。
マスコンは交換されているようです。

7-2286 17.1.22 華楽広場

交通マナーはあって無いようなもの。
こんな直前横断は日常茶飯事です。

7-2273 17.1.22 世紀街

旧3000形、かなりな高齢車ですが手入れは行き届いとおり、大連市電のシンボルとして今後も大切に使われ続けることを願いたいです。

おわり



2017年1月26日木曜日

吊り掛け電車をもとめて大連へ・・・ その1

先週、台湾に続いて中国大連に行ってしまいました。
これは、昨年秋にネコのカメラマンだった青柳さんとスタジオ撮影時に大変お得なパッケージ旅行があって、市電も見れるよ、と教えたいただき、実現したものです。

そのパッケージ旅行はクラブツーリズム主催のツアー
『全日空利用/シャングリ・ラホテル大連に2連泊 大連・旅順3日間』 大連・旅順充実観光
で、何と29,800円!
全日空利用でデラックスホテル泊まれて、料理・観光つきと正においしい内容で、福岡への片道正規運賃よりも安い!
その上、既に廃車になっていると思っていた日本製の路面電車に体験乗車ができて、満鉄本社にも入れる!(ただし、これはオプションですが)
これは、もう行くしかない!と話を聞いたその日に予約をしてしまいました。

17.1.20 大連空港

というわけで、大連の空港に到着しました。
雪の少ない土地柄だそうですが、たまたま前日に積雪がありました。
気温は最高でもマイナスで、非常に寒いです。

17.1.20 大連

パッケージ旅行ですので、自由はききません。
初日は大人しく観光です。
街並みは日本時代の建築も多く残り、個人的にはそれを見るだけでも興奮です。

7-2271 17.1.21 世紀街ー民主広場

そして、翌朝。
ホテルから歩いてすぐの交差点で夜明け前の電車を待ちます。
見たかった電車が、暗闇の向こうから来た~っ!!
古い電車ですが、方向幕はLEDで文字がスクロールしていてちょっとビックリ。
日の出は7時5分。ツアースタートは8時半。
その間の食事時間を除いた時間が勝負です。

7-2271 17.1.21 世紀街ー民主広場

流し撮りでなんとかキャッチ。
これは、感動です!
大連まで来た甲斐があったと実感した一瞬でした。

7-2271 17.1.21 世紀街ー民主広場

後ろ姿も絵になりますね。

7-2275 17.1.21 民主広場

その後、夜明けを待って車庫のある民主広場に移動しました。
最新の低床式の三車体連接車とすれ違う電車は日本時代の1937年に日本車輌製造で製作されたボギー車です。

7-2270 17.1.21 民主広場

中央に両開きの扉を備えた3扉車はどこからどう見ても日本の電車です。戦後は大連市電に引き継がれて3000形となって活躍を続け、近年徹底的に更新工事を受け、車内も製造時を偲ばせるレトロ風の改造を受けて今なお現役を続けています。

7-3507 17.1.21 民主広場

こちらは三車体連接車。
201系統ではこちらが少数派です。
お顔が何と無くピカチュウみたいでちょっと可愛いです。
現地大連製だそうですが、静かでスムーズそうに走っていました。

7-3510 17.1.21 民主広場

こちらは車庫で出庫待ちの連接車。
カラーリングが数種類あるようで、こちらは京阪特急色風です。

7-2280 17.1.22 世紀街

翌朝も早起きして電車を見に行きます。
この日は大変寒く、朝はー20度ぐらいだったそうです。

 17.1.22 世紀街

ここは、世紀街という電停ですが、この看板を見つけないとどこが電停か全くわかりません。

7-2274 17.1.22 世紀街

何もないここが電停です。
お客さんが乗ろうとしています。

7-2274 17.1.22 世紀街

旧満鉄本社をバックに走る日本製電車。

7-3512 17.1.22 世紀街

同じ場所でピカチュウ電車。

7-2286 17.1.22 華楽広場

そして、食事後のオプショナルツアーでメニューに組み込まれている体験乗車。
ちゃんと古い電車が来るのを待って乗せてくれました。
いよいよ電車に乗車です。

7-2286 17.1.22 華楽広場

車内の様子です。
乗車料金は1元=約18円と格安です。
ツアー参加者だけの貸切状態で、撮りたい放題で楽しい体験乗車ができました。

続きます。