古い建物や街並みをめぐる紀行・地方電化私鉄以外の駅関係の写真については兄弟ブログ(「古い建物と街並みをもとめて」・アドレスは右側の兄弟ブログらんの「古い建物と街並みをもとめて」をクリックしてください)にアップすることにしました。  こちらも是非ご覧下さい(但し、こちらのブログは駅の写真以外は鉄分ほとんどありません。悪しからず)。

2018年3月31日土曜日

京急神武寺付近

2000形が引退を迎えた京急ですが、その2000形がデビューする前年、今から37年前の吊り掛け電車を今回は回顧します。
先般発売した80系湘南電車の本で湘南顔紹介のためにスキャンした時のものです。

デハ466 81.4.3 神武寺ー六浦

本線で最後まで活躍した吊り掛け電車は420,440,500形でした。
加速性能の関係から基本的には逗子線直通急行運用に充当されていました。

デハ467 81.4.3 神武寺ー六浦

京急独特の湘南顔は初代500形から初期1000形まで比較的長期にわたって採用されていました。
良くまとまったお顔、お気に入りです。

 81.4.3 神武寺ー六浦

池の脇を行く440形。

デハ466 81.4.3 神武寺ー六浦

この角度から見ると1000形によく似ています。


2018年3月29日木曜日

今度こそ本当に・・・・さよなら、京急デハ2000形

京急のデハ2000形、前回これで見納め~という記事を書いたものの、結局引退最終日にまたもやお名残り撮影に行ってしまいました。
前回記事はこちら
http://tsurikakedensha.blogspot.jp/2018/03/blog-post_55.html

デハ2011 18.3.25 北品川
Photo by Y.Tanikawa

こちらは見に行かなかった、先週末のさよなら運転の画像です。
ナローゲージジャンクションの友人が会場に行く前に撮ったものをもらった画像です。

この時は池袋芸術祭とも重なったので最初から行く気が無かったのですが、あとで聞いたら当日この列車を運転をしていたのが、大学鉄研の一つ後輩の息子さんだったとのこと。
その話を聞いてなにか縁を感じてしまい、もう一回見納めに行きたくなってしまいました。

幸か不幸か会社の同僚が大の京急ファンでいろいろ情報が入ってくることや、運転最終日に横浜方面に用務があったことから再びラストランを見に行くことにしました。

デハ2011 18.3.28 仲木戸

そして、運転最終日の朝です。
どの運用に入るかちょっと情報が錯綜していましたが、噂の運用の特急・羽田空港ゆきで運用に入りました。
下り普通に脅かされながらも仲木戸でその姿を何とか捉えられました。
これで、おしまいだなと思いつつも帰社後に本当のラストランの確定情報入手。
仕事をちょっと早めに片付けて、またもや出撃。

デハ2011 18.3.28 品川ー北品川

上り最終列車は日没後の18:07着の特急品川ゆき。
締めはやはり八ツ山橋にしたいと思い向かいました。
やってくる時間は日没後なので、どんどん暗くなる悪条件との勝負です。
しかし!それ以上にもう一つの悪条件が。
朝に続いて今回も下り列車と被ってこんな苦しい画像が上り列車のラストショットになってしまいました。

デハ2011 18.3.28 品川ー北品川

そして、最終運行は7分後の折り返し18:15発京急久里浜ゆき快特でした。

デハ2011 18.3.28 品川ー北品川

後輩とすれ違いながら、ゆっくりと二度と来ることはない品川を後にします。

デハ2011 18.3.28 品川ー北品川


デハ2018 18.3.28 品川ー北品川

後ろに1000形4輌をつなげてゆっくりと眼前を通過してゆきます。

デハ1444 18.3.28 品川ー北品川

今度こそ間違いなく見納め。
お疲れさまでした。

2018年3月28日水曜日

第二回アクラス製品セミナー

順番がひっくり返ってしまいましたが、先週の土曜日のレポート・第二弾です。

先週末は池袋鉄道模型芸術祭でしたが、その土曜日にアクラスの第二回セミナーがありました。



昨年第一回目が行われた製品セミナー。
第一回目は発売したばっかりの80系電車を題材にした工作法や実車解説などをおこないました。
二回目の今回は、この夏までに登場する211系電車キットを中心に、春に改良生産される205系電車などの話をテーマに行われました。



こちらは、そのセミナーの様子です。
私はRMM誌で連載している211系電車プロジェクト・製品ができるまでを担当していることから司会進行をさせて頂きました。



まだボディーのテストショットは出来ていなので、アクラスの轟さんが3D画像で説明。




211系の次は205系の話題でした。
こちらは多摩川泉が担当、実例の製作工程を中心に解説。

そして、ステンレス車は塗装が命!
ガイアの塗料の使い方も講習。
因みにこの作例は車体を組み立てる前の板状の時に基本的に塗装を済ませてから組んだそうです。



使った3つの塗料と塗装した作品例も展示。




南武支線の1000番台はクハの屋根を削って作ったそうです。




山手線にスマホ電車が続々投入されるといよいよ205系の牙城・武蔵野線も淘汰対象で、実車見ながらモケー作るのもラストチャンスですね。

18.3.24 小伝馬町

次回は211系キット発売時期予定とのことです。

2018年3月27日火曜日

さかつうギャラリーの作品展、準備完了。

ここ3年間、春の恒例イベントにさせていただいているさかつうギャラリーでの作品展、
「宮下洋一作品展 3」本年も準備が完了しました。



今年は桜が咲くのが一週間近く早い気がします。
上記の通り私の作品展も今回で3回目です。さすがに持ちネタも一巡してしまいますので、今回の作品展は総集編にしたいと思い作品を選びました。


全体の様子

全体の様子です。
今回のメイン展示は私が地鉄電車の地面物で最初に手掛け、かつ最大の大きさでもある「岩倉町駅」です。
格納場所の関係からいつもこの作品だけは展示対象外にしてきていました。
じっさい、収納場所から玄関まで引っ張り出すだけでも大変で、再び収納するのを考えると嫌になってしまいます。なので、以後はよっぽどのことでも無い限り引っ張り出す気はなく、今回の展示で公開は最後にしようかと思っています。

メイン展示の「岩倉町駅」

自分でも久しぶりに見る岩倉町駅の全景です。
製作したのは結婚前の時間がなんぼでも自由になる時でしたので、自由な時間があった分、近作よりも細部まで気合が入っています。
この作品も手掛けてから既に製作から30年の歳月が経っています。
この作品はいったん完成後に奥行き感が無いことがどうしても気に入らず、奥行き方向に約150mm拡張する工事を行っています。印象は随分変わりましたがその分、非常にハンドリングの悪いモジュールになってしまいました。



駅構内集束部分です。
腕木式信号機も点灯しますし、可動式です。
我ながら、頑張ったもんだと思います。
最近はこんなに気力が続かないです。

左側の展示

こちらは、左側の展示です。
始発駅と対になる終着駅「山田駅」をこちら側のメインにして、鉄橋とトンネル風景をサブで展示しました。
こっちには若干販売品も並べました。




今回の作品展では、展示車両もなるべく未発表の物を中心にまとめてみました。

地鉄電車1号車も展示

地鉄電車第一号車も展示しました。

今回の作品展の案内については下記のアドレスのアクセスしてください。
さかつうギャラリーHP→http://www.sakatsu.jp/event/event.html#

会期中の週末は最終週以外東京に居らず、あまり会場に居られずに恐縮なのですが、ご来場をお待ちしております。

2018年3月26日月曜日

楽しかった池袋鉄道模型芸術祭

週末は池袋で開催された池袋鉄道模型芸術祭に参加してきました。

18.3.24 池袋会場

今年は桜の開花が早く、当日は満開に近い状況でした。
去年の寒い思いをした感覚とはずいぶん違います。


NGJブース

今回はNGJブースで参加です。
こちらが、そのNGJブースです。
これまでは地下の部屋でしたが今回は5階の部屋で、同じ部屋の出品者はどこもハイグレードでした。

拙作展示

私はナローのジオラマと猫屋線改造車を出しました。


こっちでも活躍

裕太さんのコロラドナローレイアウトでは私の機関車もそれなりに走行。
おしゃべりしながら走る汽車、良いものです。
今回は取材も無かったので、結構遊べました。

今井さん新作

先日もRMMで紹介した今井さん。
今回も新作を持参。
パワフルであります。



毎回ながら今井さんの木の根っこは凄いです。
紙粘土で表現している部分も結構あるとのこと。
恐ろしい表現力です。

谷川さんのギミック付き展示

私も含めて去年デンバーのコンベンション行ったメンバーはその時の作品を展示。
これは丸い赤ボールの信号の上下に合わせて自動運転するジオラマです。

あれ。

 お隣は、近づくのも怖い、蒸気機関車の集まり。
老眼にムチ打ちながら(失礼!)セッティングに余念のないMさん。

18.4.25 椎名町

明けて翌日です。
行きがけに満開の桜と西武電車をパチリ。

18.4.25 椎名町

この桜の木のオーナーさんが花見しながら昼食をとっている風景にまったりしました。


大きい廃車体

会場で気になった作品の一つ。
大きなスケールの廃車体は結構話題になっていました。



こちらはKBMCメンバーの作品で12mmの日本の風景。
結構前の作品ですが色褪せていません。

撤収


色々話しているうちにあっという間に終了です。
お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

2018年3月25日日曜日

吊り掛け電車をもとめて・香港編

深圳での仕事中に不測の不足部材が発生し、急遽香港に向かうことになりました。
模型的な素材等は中国のシリコンバレーと言われる深圳でも入手はできないからです。

18.3.8 后海

納品先の駅から地下鉄で移動することにします。
どの駅もこんな感じで、日本よりも新しい分洗練されているのが悔しい・・・。

18.3.8 后海

深圳の地下鉄で国境駅福田にむかいます。
座席はステンレス製の冷たいもので、加減速するとお尻が滑ります。

18.3.8 福田口岸

中国側のターミナル・福田口岸に到着です。
ここで、香港に行くイミグレーションを通過します。

18.3.8 落馬州

国境の川を徒歩で渡って香港側のターミナル落馬州に到着。
今も香港は特別な場所で、まだひとつの中国にはなっていないことを痛感しました。

18.3.8 落馬州

中国側のターミナル・落馬州で電車に乗り込みます。
この電車に乗るまでは吊り掛け電車とは思っていませんでした。

18.3.8 落馬州

こちらは1等車の車内です。
豪華とは言えませんが、それなりに快適です。


18.3.8 九龍塘

到着しました。

18.3.8 九龍塘

編成は12輌の長編成で、その中間付近に一等車が1輌入っています。
この車輛だけ、クロスシートで料金は普通車の2倍です。

18.3.8 九龍塘

このダースベーダー形電車はMLR形といって、イギリスのメトロキャメル製で、この東鉄線の電化に際し、1982年から製造されたにもかかわらず駆動方式が何と吊り掛け駆動です。
途中2000年前後に更新されて現在の姿になっています。
21世紀の今、吊り掛け電車が29本も在籍して主力電車で走っているのは奇跡的です

18.3.10 九龍塘

これが、その吊り掛け駆動の「モハ」です。
なぜか電動車だけスカートが無いもの面白いです。

18.3.10 九龍塘

既に後継電車が搬入されてきており、このMLR形も2020年までに全車輌が廃車らしいです。
吊り掛けサウンドが聞けるのもあと3年ということですね。