古い建物や街並みをめぐる紀行・地方電化私鉄以外の駅関係の写真については兄弟ブログ(「古い建物と街並みをもとめて」・アドレスは右側の兄弟ブログらんの「古い建物と街並みをもとめて」をクリックしてください)にアップすることにしました。  こちらも是非ご覧下さい(但し、こちらのブログは駅の写真以外は鉄分ほとんどありません。悪しからず)。

2012年12月31日月曜日

良いお年をお迎えください。

今年もいよいよ残すところあと一日を切りました。
本年は弊ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
二月のブログ開設以来約10ヶ月。
お陰さまで約13万アクセスをいただきました。

ありがとうございました。

ブログをやれ、とのお言葉はずいぶん前から色々な方から頂戴していましたが、PC音痴なもので面倒くさくて随分と躊躇しておりました。
それがひょんなきっかけから急にやろうと考えてからは速攻で開始、思いつきのB型らしい行動をとってしまいました。
お陰さまで、皆様から色々なコメントを頂戴し、特に本年後半は何名もの方と新たにお知り合いになれました。
ありがたいことです。
来年も頑張って参りたいと思いますので、お付き合いの程、よろしくお願いします。

本年最後は大晦日縛りで、ドイツはミュンヘンのトラムの大晦日画像で締めたいと思います。

2619 91.12.31 Effnerplatz
1991年の年末年始は家族で最初で最後の海外旅行に行きました。
目的地は海外旅行デビューの親のリクエストでドイツということとなり、ロマンチック街道のクリスマス風景見学を振り出しに、大晦日はミュンヘンでカウントダウンイベントに行きました。


2015(左)、2420(右) 91.12.31 Effnerplatz
宿泊したホテル(後のシェラトン)からほど近いところにあったターミナルに空き時間を使って訪問しました。
左右の電車、随分と体型が違いますね。
左のグラマラスな電車はシングルアームのパンタグラフをつけており、右の電車のほうが古そうですが、車番はこちらのほうが新しいようで、良くわかりません。

2029 91.12.31 Effnerplatz
ターミナルに進入しようとするトラム。
夕闇迫り、ミュンヘンの大晦日もあと数時間で終わろうとしています。

それでは、良いお年をお迎えください。





2012年12月30日日曜日

今年最後のお買い物~鉄コレ京急700形

昨日29日は朝から疲れました・・・
一昨年から続く年末の大騒動、京急の鉄コレ700形購入に行ってきました。
前照灯が上にひとつ、ドアは片開き戸スタイルを長く貫いた京急電車は吊り掛け好きの私にとっては十分に範疇内ですので、毎度お買い物に出かけております。

今年最後のお買い物は、京急上大岡を目指す大江戸線車内から饅頭庵殿と鉄犬殿からのメールで不穏な雰囲気を感じ始めました(鉄犬殿はもうレポートされています。こちらから⇒鉄道コレクション 京急700形 )。
先日の西武鉄コレに続いて読みが外れて想像以上の列が出来ているとのこと(前回のエライ目にあったレポートはこちらです⇒鉄コレ西武401系一般販売恐るべし  )。
開店30分後に到着した私は1300人目!
完全に出遅れています!!
同じ時間比昨年の3倍、昨年は二番煎じだったことを差し引いても700形にこんなに列ができるとは思いませんでした。
お店の人に『買えるかどうかわからない』と言われて、ビックリ。
最近の事業者限定の鉄コレ、も~う異常としか思えません!


12.12.29 井土ヶ谷の中華料理屋にて
途中で列を守らない奴もいたり、やきもきしながら一時間半、お昼過ぎに無事獲得をしてそのまま井土ヶ谷の中華料理店に直行!
各自の鉄コレを並べてビールを飲んで一安心です。
朝からの疲れと昼間からのビールで頭がフラフラになってしまいました。

ここで、700形の講義を聞いて、少しはお勉強をして、京急の車中で『来年はもう止めよっかな、こんな行列参加・・・。』なんて弱音を吐きながら自宅へと戻りました。

お買い上げ明細
700形、みんなたくさん買ってましたけど、私はおしとやかにふた箱購入しました。
ジロジロ眺めると、よくできていますね。
俄マニアにはもう十分な出来に近づいていますね。

いじってみました。
早速、仕込んであったTNカプラーやパンタグラフ等の部品を使ってNゲージ化しました。
中華屋さんでの講義内容によると二次車~三次車がプロトタイプとのことでしたので、車番は717~718にしました。
最初に冷房改造を受けて通勤快特運用などに入った白幕車をイメージしました。

鉄コレで実現!700形と1000形。
以前買った鉄コレ1000形と並べてみました。
いい感じですね。

やりたかった700形増結朝の12連。
やりたかった1000形との12連も実現しました。
それでは、恒例・実物編です。

デハ737 80.12.16 大森海岸
非冷房時代、私が撮った最初の700形です。
開く窓が左右4個しかない非冷房の700形は『赤い棺桶』と揶揄されていた時代です。
でも、考えてみたら更新された500形の同じなんですよね。

デハ738(左)、デハ1320(右) 80.12.16 大森海岸
700形と1000形の離合。
密連化前でジャンパ栓が賑やかです。
どちらの形式も働き盛りの元気な時代でした。

デハ727 81.2.9 屏風ヶ浦
朝の特急品川行12連。
朝日に赤い電車が輝いています。

デハ704 95.8.30 神奈川新町
冷房化・密連化後の一次車の姿です。
特徴的な前面の小さな窓は改修されています。

デハ718 96.7.29 黄金町
同じく冷房改造後の姿。
初期に冷房化改造をされたグループなので、白幕車です。
折角なので、鉄コレ編成は写真のあるこの編成の車番にしました。

デハ724 04.2.8 鈴木町
晩年の大師線で活躍中のデハ700形。
鈴木町の駅は昔ながらの郊外電車の駅の面影を十分に残していました。
近い将来に地下化されるために懐かしい風景が残っているのも皮肉ですが。

デハ723 04.2.8 鈴木町
反対側、デハ723。

1082(左)、1216(右) 10.7.31 仏生山
琴電に行ったデハ700形。
新しいことでんカラーも似合っている気がします。
一回撤去されて電連化された正面周りにジャンパ栓が復活して賑やかになっています。
先輩の1000形と仲良く余生を過ごている感じです。

2012年12月29日土曜日

富士急行、17M国電の活躍(3)

富士急行には17M国電が3編成6両在籍していました。
3回目は車両の写真を中心にまとめました。


モハ7033 81.8.18 河口湖
元青梅線で活躍していたクモハ12を片運化改造されたモハ7033。
奥には富士急オリジナルの電車も写っています。
富士急色の旧型国電、これはこれなりに似合っていたような気がします。


モハ7031 79.5.27 富士吉田
飯田線で活躍していた元クモハ14007。
モハ32原型の面影をよく残しています。
窓のサッシュ化改造は入線時に全車行われています。


モハ7032 79.5.27 富士吉田
同じく飯田線で活躍していたクモハ14009。
こちらは国鉄時代の更新で正面部分に標準的な更新を受けて雨樋をカーブした形に変更、運行番号窓が新設されています。


モハ7033 79.5.27 富士吉田
こちらは青梅線で活躍したクモハ12050。
国鉄時代に片運転台から両運転台に改造されていましたが、富士急入線後また片運転台に戻す改造をされています。


クハ7061 79.5.27 富士吉田
こちらはクモハ14とコンビを組んでいたクハ16425。
戦前に木造車を鋼体化改造で誕生した50系電車の最後の生き残りです。


クハ7062 79.5.27 富士吉田
こちらも同じ経緯でやってきたクハ16467。
同じように見えるこの二両、扉を中心に細部で見ると結構差異があります。


クハ7063 79.5.27 富士吉田
こちらは青梅線にいたクハ16013で1971年に増備されたものです。
同じ17M車ながら元の31系のオリジナル制御車です。

国電の17M車は多くの私鉄に譲渡され活躍をしましたが、富士急に譲渡された6両のうちの2両が飯田線から来たクロスシートのクモハ14であったことが特筆されます。
これらの旧型国電は1982年、小田急からやってきたABFM系、5700形に置き換えられました。

2012年12月28日金曜日

富士急行、17M国電の活躍(2)

元17M国電の活躍の姿、二回目です。

モハ7033 82.4.1 東桂
クモハ12の面影をよく残すモハ7033。
東桂で交換待ちです。

急行列車との交換待ち
クモハ165-124(左)、モハ7033(手前) 82.4.1 東桂

撮影の合間の移動に乗車した時のショットです。
今や懐かしい165系の急行列車との交換。
手前はリベットだらけのモハ7033。
パタパタ式の側面のサボが懐かしいです。

モハ7031 82.4.1 十日市場
モハ7033 82.4.1 十日市場
十日市場の駅の脇から撮った旧型国電。
製造当初の正面スタイルはほぼ同一な二形式ですが、雨樋が直線かカーブかだけで表情は大きく異なることがわかります。
この場所、今回34年振りで訪問しました(その時の画像はこちらから⇒ 富士急行の京王カラーを見にゆく(下) )。
同じ場所にはアパートが建っていました。




モハ7032 82.4.1 三つ峠ー寿
 

モハ7032 82.4.1 三つ峠ー寿
更新で正面雨樋を改造して運行番号窓をつけ、Hゴム改造を受けたクモハ14は少数派でした。


モハ7033+クハ7063 82.4.1 三つ峠ー寿
元31系でまとまった第三編成。

モハ7032 81.8.18 壬生ー田野倉
壬生の鉄橋を渡るモハ7032。


クハ7062 81.8.18 壬生ー田野倉
夏の陽を浴びて元クハ16がやって来ました。
飯田線でもこのコンビで走っていました。

モハ7032 81.8.18 十日市場
十日市場の駅に進入する下り電車。
ホームはまだ舗装されていませんでした。

2012年12月27日木曜日

富士急行、17M国電の活躍(1)

富士急行の初めての訪問は先日の京王線のリバイバルカラー見物から34年前のことでした。
今回は、その初めての富士急行を見に行った時の記録から紹介します(先日のレポートはこちらから⇒富士急行の京王カラー電車を見にゆく )。

富士急行は地方私鉄訪問の中では一番最初に訪問した私鉄の一つです。
その理由はただ単に近いだけではなく、国鉄の17M級国電が3本現役な上に、そのうちの2本の電動車が飯田線で大活躍していた未だ見ぬクモハ14形であったことが大きな理由です。


クモユニ82002(左)、クモハ115-17(右) 79.5.27
新宿からは長野行き普通列車で行きました。
当時は高尾からの山スカ以外にこんな長距離鈍行が新宿から出ていました。
今ならE233系に乗るのでしょうね。
最後尾にはクモユニ82が殿を勤めていました。
どこの駅かメモがなく忘れてしまいましたが、こんな写真を撮っていました。
左の荷電に止まらず、右の大目玉の115系も今となっては懐かしい電車の仲間入りをしてしまいました。


クハ7062 79.5.27 暮地ー三ツ峠
三つ峠から暮地の間は勾配もきつく、景色も綺麗です。
ここで17M車の四連を待ちました。
こちらは今回京王カラーを撮った時と同一地点です。
同じ場所の今回の訪問画像はこちらから(⇒富士急の京王カラーを見に行く(下))。



モハ7031 79.5.27 暮地ー三ツ峠
4連で大月に下ってゆく殿には原型の面影をよく残すモハ7031が付いていました。
これには興奮しまくりでした。
色こそ違えど飯田線の活躍を彷彿とさせるものがありました。
水の入った田んぼにモハ32の面影が写りこんでいます。



クハ7063 79.5.27 三ツ峠ー暮地
場所を移動して元青梅線編成を待ちます。
新緑が目に眩しい昼下がりでした。
先日の訪問の時にこちらを通りましたが、今はこの場所の雰囲気は殆んど残っていませんでした。


モハ7032 79.5.27 暮地ー三ツ峠
モハ7032 79.5.27 暮地ー三ツ峠

 モハ7032 79.5.27 三つ峠ー暮地
有名な大カーブのところでもうひと編成のクモハ14を待ちます。
こちらのクモハ14は更新で正面雨樋がカーブした国電標準顔になっていました。

2012年12月26日水曜日

京王帝都5100系の吊り掛け車

京王5000系列に吊り掛けモーターを積んだ電車があったことはご存知でしょうか?

5000系は5000系と5100系の2系列に分かれており、その内の5100系は当初5070系と呼ばれており、2700系の一部を電装解除した上で台車・制御器等を流用して生まれた形式です。
第12編成まではこの機器流用車で吊り掛け式、第13編成からは5000系と同じカルダン駆動に変わりましたが、形式上の区別はなく続番で第18編成までは5070系として製造されました。
そして第19編成から3両編成となった時点で番号が溢れそうになって5100系となり、後に1から18編成までも改番されました。

デハ5107 81.11.8 若葉台ー稲城
多摩丘陵を行くデハ5100形。

5100系の吊り掛け駆動車は2連、非冷房のまま5000系非冷房車4連と手を組んで毎日吊り掛け+カルダンの編成で活躍、そのまま最期を迎えました。

デハ5107 81.11.8 京王多摩川
多摩川に向かって走る、デハ5107。
このデハ5107からは車体幅が100mm広がっています。



デハ5103 81.10.23 芦花公園
芦花公園にてグリーン車とのすれ違い。
こちらは狭幅のデハ5103です。
台車は当初流用品でしたが、後に新調されて、それまで履いていた台車は写真右側にやって来る2000系列の中間車・サハ2500に再度転用されています。


デハ5110 81.1.14 飛田給ー武蔵野台
武蔵野の風景の中を行く。


デハ5106 82.9.17 国領ー布田
先日地下化完成した国領付近をゆく狭幅の5000系同志のすれ違い。
ステップが飛び出しているのが良く解ります。

2012年12月25日火曜日

京王帝都5000系回顧

生誕50周年を迎えた京王5000系、譲渡先でリバイバルカラーが矢継ぎ早に登場して話題になってますが、そろそろそんな第二の人生にも翳りが出てきたみたいです。

先日そのリバイバルカラーを見て感動してきました(その時のレポートはこちら⇒富士急の京王カラーを見にゆく(上) 、富士急の京王カラーを見にゆく(下) そして同行鉄犬殿のレポートはこちら⇒富士急に京王カラーを見に行く)。
学生時代に大変お世話になった京王5000系、本線での活躍時代を回顧してみたいと思います。


デハ5119 81.11.8 調布
陣馬のヘッドマークを付けた特急電車が地平時代の調布を出てゆきます。
かっこいーですね。
ホームの端にはファンがいっぱいいますが、目的はこの電車ではなく、この日限りで引退する2700系のさよなら運転を撮る人々です(私もですが)。


クハ5721 81.10.23 上北沢
5000系の急行電車。
急行は一日中見られた非常にポピュラーな運用でしたが、今は急行という種別は昼間の列車からは消えてしまっています。

クハ5715 80.9.23 中河原ー聖蹟桜ヶ丘
多摩川の鉄橋を渡る急行8連。
各種クーラーが並んでいるのが興味深いです。

クハ5757 81.11.8 若葉台ー稲城
非冷房の4連は吊り掛け車の5100系とコンビを組んで普通列車中心の運用でした。
初期車は最後まで冷房改造を受けずに終わっています。

クハ5715 91.3.21 芦花公園
二次改造、分散冷房車のクハ5715。
よく見る分散クーラータイプの電車です。

クハ5719 93.4.14 多磨霊園前
集中クーラー一次試作改造をされたクハ5719。
集中クーラー搭載で編成が揃っていたのは5000系編成で2編成、5100系でも同じく2編成と少数派でした。

クハ5723 93.4.14 高幡不動
こちらは二次試作冷房車のクハ5723。
同じ分散冷房車でも上の冷房改造車のクハ5715よりもクーラーの個数が多くなっています。

86.11.24 高尾ー高尾山口
高尾線をゆく非冷房の5000系6両編成。


クハ5723 12.4.8 京王平山研修センター
京王平山研修センターにはその内の一両が保存されています。
こちらの訪問記はこちら(⇒京王平山研修センター  )。
5000系電車は京王線の一つの時代を築いた名車ですね。

懐かしい車内スピーカー