古い建物や街並みをめぐる紀行・地方電化私鉄以外の駅関係の写真については兄弟ブログ(「古い建物と街並みをもとめて」・アドレスは右側の兄弟ブログらんの「古い建物と街並みをもとめて」をクリックしてください)にアップすることにしました。  こちらも是非ご覧下さい(但し、こちらのブログは駅の写真以外は鉄分ほとんどありません。悪しからず)。

2023年5月28日日曜日

石松電車 遠州森町駅1991年。

石松電車こと静岡鉄道秋葉線の終着駅、遠州森町駅の跡地は静岡鉄道バスの車庫になっていました。



91.4.1 遠州森町

1991年訪問当時、鉄道時代の駅舎は健在で、バスの事務所になっていました。




遠州森町駅跡全景です。

画面奥を気ダリにカーブを切って列車は袋井を目指していました。

2023年5月24日水曜日

山形交通三山線回顧 後編

 三山線回顧後編です。

私が初めて訪問した1983年には沿線の遺構はほぼ消え去っていました。

ただ、終点の間沢駅は立派な駅舎が残っており、廃止後も山形交通のバス営業所として利用されていました。


こちらは1990年再訪の時の駅舎です。


駅前には鉄道時代にはにぎわったであろう駅前食堂がかろうじて残っていました。


間沢駅舎をホーム側から見ます。

線路が撤去されて舗装されただけで、それ以外は電車時代のままであった。発着するバスもこのホームから出発しており、まさに電車の風景をトレースしていた感じです。


間沢駅の待合室には三山電車記念品コーナーがあり、電車時代の写真や遺品が展示されていました。



間沢駅構内には鉄道時代の電車庫と思われる建物が残っていました。右手にはシートを被ったモハ103の姿も見えます。



モハ100形は開業時に新造した四輪単車です。モハ102は1950年代後半に廃車されたものの、モハ101・103は事業用車となり、モハ101は間沢駅での入換車、モハ103は「工事電車」の方向板を付けて廃止まで生き残り、工事列車の牽引車となっていたというのも驚きです。モハ101は解体されたものの、モハ103は保存前提で保管されていました。写真は廃止後保存のためにシートをかぶせられた状態で間沢駅構内に保管されていた時代の姿です。

2023年5月19日金曜日

山形交通三山線回顧 前編

 山形交通三山線が廃止になてからもうじき50年になります。

三山線は出羽三山への参詣客の輸送や、鉱山物資の運搬を目的に、1926(大正15)年12月に三山電気鉄道として、当時の鉄道省左沢線羽前高松駅と海味(かいしゅう)駅の間8.8kmで営業を開始しています。その後1928(昭和3)年)9月に間沢駅まで延長し営業距離は11.4kmになっています。開業後の経営は比較的順調で、地域の通勤・通学客と共に出羽三山の参詣者も非常に多かったそうで、鶴岡までの延伸という話まで出ていたそうです。

1943(昭和18)年10月1日には戦時統合により三山電気鉄道は、以前紹介しました高畠鉄道(高畠線)、尾花沢鉄道(尾花沢線)および山形県内陸地域の各バス会社を合併します。その時に同社は存続会社となり山形交通に社名を変更して、同社の三山線となっています。

戦後の推移はどこの鉄道でも同じで、1950年代に輸送のピークを迎えるものの、相次ぐ鉱山の閉山や1960年代以降のモータリゼーションの進行により業績が悪化し、1974(昭和49)年11月18日に全線を廃止しています。

網谷忠雄氏所蔵・禁転載

山形交通三山線は左沢線の羽前高松というローカル線のごく普通の駅を基点にして、月山の麓の間沢までの路線でした。写真はその起点の羽前高松駅構内でのスナップで、右手に曲がってゆくのが三山線の本線。左手には左沢線が走っている。留置されている電車は西武鉄道からやって来たクハ11とモハ105。


起点の羽前高松駅は電車が分岐するとは思えないような立地の駅で、ごく普通の地方ローカル線の駅にしか見えなかったです。


開業時の木造単車モハ103が旧睦合駅からほど近い月山の酒蔵資料館の屋外に静態保存されています。同資料館内には三山線の資料コーナーが設けられており、当時の写真や資料等が展示されており、無料にて見学が可能となっています。屋外展示であった同車は傷みが激しく一部屋根が落ちてしまう状況でしたが、現在修復プロジェクトが行われています。 

2023年5月13日土曜日

心に残る一枚の写真。

 昔、客車の車窓から見えた田舎電車というのは心に残ったものです。


田舎電車はたいがい国鉄線の片隅を間借りして発着していたものでした。

そして大概ホームには大きな看板が掲げられており、そこに小さな電車がお客さんを待っていたものです。

二度と戻れない良き光景です。

2023年5月9日火曜日

お知らせ 第10回アートマルシェ開催

 お知らせです。

毎年2回開催のアートマルシェが今回めでたく10回目を迎えます。



10回目を記念して会場面積は2倍に、出展者も20名のそれぞれ過去最大の陣容となります。
開催は6月3(土),4(日)の2日間です。

私は現代技術の融合ということをプチテーマに3Dプリントのウサギミックキットとレーザーカットの梅桜堂キットを組み合わせた作品を中心に展示したいと思っております。


2023年5月5日金曜日

横浜線の73系電車 その3・クハ79形

横浜線では先頭車の大半がクモハ73形で、南武線のようにほぼ偶数と奇数でクモハとクハが分かれていたのとは対照的です。
そのためにクハ79形は少数派でした。

クハ79432 78.4.7 東神奈川

少数派のクハ79形ですが、ロクサンタイプも全金車も晩年は配置が無く、ほぼこのスタイルの車両のみとなっていました。

クハ79428 79.8.5 関内

関内駅にて。
根岸線の磯子まで運転される列車は4両または7両編成。
10両編成のホームの真ん中あたりに停車するので、お客さんが慌てて走る姿をよく見ました。


クハ79426 79.6.15 十日市場~長津田

東名高速道路をオーバークロスする場所から撮ったクハ79形。
車でここを通過すると73系電車のことを思い出します。