古い建物や街並みをめぐる紀行・地方電化私鉄以外の駅関係の写真については兄弟ブログ(「古い建物と街並みをもとめて」・アドレスは右側の兄弟ブログらんの「古い建物と街並みをもとめて」をクリックしてください)にアップすることにしました。  こちらも是非ご覧下さい(但し、こちらのブログは駅の写真以外は鉄分ほとんどありません。悪しからず)。

2023年12月2日土曜日

32年目のポルトガル その1・まずはスイスへ。

コロナで失われた約三年の歳月はいろいろな人に大きな影響を与えました。

ご多分に漏れず我が家でもいろいろありましたが、プライベートの旅の計画も皆さん同様に中止や延期せざるを得なくなりました。その憂さを晴らすべく、今年の秋に久しぶりの海外に行ってきました。

一番の目的地はポルトガルです。ポルトガルにはリスボンを中心に32年前の独身時代に行ったことがあり、今も良き思い出になっています。『一生に一度で良いから行きたい場所』とともに『一生のうちにもう一回行きたい場所』というのもあるかと思います。私にとってリスボンはそんなところでした。

Baixa-Chiado


前回ポルトガルに行った時は29歳でした。その時に感じたことを再び32年後に行った時にどのように感じるか、ということにまず興味がありました。もちろんその時に見落としたところをどうしてももう一度見たい、という思いもあり今回再訪をすることにしました。

ポルトガルは日本からの直行便がありませんので、どこかでトランジットしないと行けず、ヨーロッパの中では『遠い』国です。せっかくトランジットするならアライアンス先の航空会社を行きと帰りを変えることで、行きと帰りのトランジット先の国を変えることとしました。そして単なるトランジットでは勿体ないので、若干高くはなりますがその国にオーバーステイして都合3か国を楽しむ、というちょっと欲張りメニューを組んでみました。

最初に訪れたのはスイスです。スイス航空はヨーロッパ系キャリアの中では比較的安いということから選んだものです。トランジットする空港はチューリッヒなので、そこで3泊してプチスイス旅行をしてみました。

成田


プチスイス旅行の行先に選んだのはRhB(レーテッシュ鉄道)です。チューリッヒから列車で一時間強でお手軽に行けて見どころが多いという点でRhBの沿線は魅力的です。アルブラ線の山越えの区間は路線自体が世界遺産に登録されています。RhB自体は大好きなので何回か行っておりますが、写真などで良く登場するものの車窓からしか見ていなかった有名なランドバッサー橋をメインにプチ旅行に行ってみることにしました。

Filisur


チューリッヒの空港にはシームレスでトラムの乗り場が設けらえており、連邦鉄道やバスに乗らなくても市内までは約30分で行けます。

Flughafen Zürich


泊まったのは中央駅が見える場所にあるホテル。目の前にはセントラルというトラムの電停もあり、ひっきりなしに電車がやってきます。どこに行くにもアクセスは良好です。

Zürich Centralのホテル

ホテルの目の前のターミナル


翌朝、列車でRhBの接続駅のクールまで連邦鉄道の電車で向かいます。以前は緑色の客車列車ばかりであった中央駅も今は主に二階建ての電車ばかり。ヨーロッパも電車が主力ににありつつあります。

Zürich HB

快適な旅でクールに到着しました。ここからはメーターゲージのRhBに乗り換えます。

Chur


こちらも昆虫顔の電車が席捲しつつありますが、客車列車も健在です。こちらの列車でプレダのスパイラル区間まで行ってみます。

Preda


こちらは以前訪問しています

https://tsurikakedensha.blogspot.com/2014/10/blog-post_26.html

そして、そのスパイラル区間の麓の駅・ベルギュンには鉄道博物館があり、ミニクロコダイルも見ることができます。

Bergün


ベルギュンには1990年の訪問時に宿泊した場所で、懐かしくなりその時宿泊したホテルを見に行きました。30年以上経ても殆ど変わっていないのがヨーロッパらしいですね。

1990年に泊まったBergünのホテル再訪
2023.10.25


前回宿泊時のホテル
1990.10.25


その時の記事はこちら

https://tsurikakedensha.blogspot.com/2014/10/blog-post_25.html

 続きます。

4 件のコメント:

Cedar さんのコメント...

いよいよ始まりましたね!その節は大変お世話になり、おかげ様で楽しい旅が出来ました。
自分の視点との違いも含めて、これから楽しみに拝見します。

Chitetsu さんのコメント...

Cedarさん
その節はお世話になりました。
ようやく書く気になりましたので、ぼちぼちやっていきます

緑の猫 さんのコメント...

ホテル周辺の風景は、現在の方がすっきりしていると思ったら、電柱と電線が撤去されているんですね。欧州は路面電車が積極的に活用されているのも、うらやましい限りです。日本は縦割り社会のせいか、社会全体の得失よりも個々の得失が優先で、こういった取り組みは遅れがちですね。

chitetsu さんのコメント...

緑の猫さん
そうなんです。あちらでは地方でも電線の地中化が進んでいて、街並みがすっきりしていますね。日本は地震のこともあるからか地中化は限定的ですね。
公共交通機関を重視した社会つくりをしているのはうらやましい限りです。道路優先で事業者に負担を負わせすぎる我が国も考えを改めてほしいものです。