3000系第二の人生シリーズ、今回はそのうちの1社、富山地方鉄道編です。
1990年当時、富山地方鉄道には名鉄から譲渡を受けた3800系がそれなりの両数存在していました。いろいろ手が加えられているとは言え、所詮運輸省規格形、老朽化は免れません。
代替車両は当初、阪急電鉄の2800系を狙っていた模様です。
以下ウィキペディアからの引用です。
『・・・阪急電鉄2800系の車体を購入し、これを2扉クロスシート車に復元することを計画していた。ところが、車体は調達できても座席が調達できず、各所に手を尽くして座席探しに奔走する過程で出物として現れたのが本系列の座席であった。しかし3扉化された阪急2800系の2扉車への復元は車体の痛みが激しかったために困難な状況であり、それよりも現役の2扉クロスシート車であり、かつ年式もより新しく状態の良い本系列の車体をそのまま譲受した方が改造の手間が格段に少なくなるため、阪急2800系の車体を譲受するという当初の計画は中止され、まず1990年8月20日付で除籍された3001Fのうち3001と3501の2両がトレーラーによる陸送で譲渡された。
本系列のトップナンバーであるこれらの2両は、それでも当時の富山地方鉄道在籍車の大半より車齢が若く、10030形第1編成として竣工後、実見した同社首脳陣がその車内設備の優秀さに驚いてすぐさま追加譲渡が決定したと伝えられている。』
・・・・だそうです。
阪急のかぼちゃ色、想像できません。
想像してぬりえしました |
こんな感じでしょうか?
台車や軌間など、細かいことは突っ込まないで見てくださいね。
でも…なんか変ですね、やっぱり。
実現していたら下周りは京阪と同じような改造していたでしょうから、出力は同じでどのみち10030形と命名されていたのでしょうね。
話題が少し脱線しました。
京阪3000の話に戻ります。
投入当初は京阪塗装で運用されていた車両もあったはずで、見た記憶があるのですが、ネガには残っていません。
91.11.4 電鉄石田ー電鉄黒部 |
富山地鉄初の高性能車、モハ14790形との3連が北陸本線を乗り越す築堤をゆく。
91.11.4 電鉄石田ー電鉄黒部 |
モハ14713 91.11.4 電鉄石田ー電鉄黒部 |
台車の交換、正面貫通扉の撤去他、名鉄3800系時代の面影も度重なる改造でかなり薄まっていました。
モハ10038 91.11.4 電鉄黒部 |
この頃は未だスカートを付けています。
モハ14721(左)、モハ10033(右) 00.4.18 上市 |
もう既に富山の電車としても板についた姿です。
正面の塗り分けラインが変わっていますね。
ベテランのオリジナル電車とスイッチバック駅の上市駅での顔合わせです。
モハ10033 00.4.18 上市 |
モハ10031 00.4.18 五百石 |
五百石駅で。
モハ10032 00.4.18 五百石 |
モハ10045 00.4.18 釜ケ渊 |
モハ10045 00.4.18 釜ケ渊 |
営団3000の台車は振動に問題があったようで、交換をされています。
モハ10033 00.4.18 釜ケ渊ー下段 |
春ののんびりした風景をゆく京阪電車。
最初はかぼちゃ色に相当違和感を感じましたが、目が慣れてきました。
モハ10031 12.4.20 大庄 |
早いもので、既に京阪から譲受後20年以上になっています。
こちらは、桜咲く大庄駅で。
駅舎はいつの間にか改築されていました。
徐々にではあるものの、富山地鉄も駅舎の更新が進んでゆくのかも知れません。
モハ10033 12.4.20 稲荷町 |
昨年の訪問時、稲荷町車庫で京阪カラーに復元塗装中の姿を見ました。
テッピーでもらったパンフ |
また機会を見てダブルデッカー付き3連を見てみたいものです。
18 comments:
3000系の優しいデザインはやはりいいですね、馬車がかぼちゃになろうが乗っていたい感じです。
ダブルデッカー組み込んだ編成はカッコイイですが輸送力過剰?
Cedar的にはトップカットにジーンときました。
お早う御座います。
前回の記事と併せての旧3000系特集,
非常に懐かしく拝見させて頂きました。
鉄コレも高価ですが意外とオクで見かけますね?
Wデッカーが富地鉄で復活とは夢にも思いませんでした。
レッドアローとの競演も楽しみです。
Cedarさん
おはようございます。
3000系、優しいデザインですね。
ダブルデッカー、確かに輸送力過剰な気がします。
レッドアローの中間車のようなことにならないと良いのですが。
トップカット、反応いただきありがとうございました。
Yanチョさん
おはようございます。
3000系、あと大井川もいってみます。
お楽しみいただけていれば幸いです。
でもよもやダブルデッカー車が行くとは思いませんでした。
重たくて立山で焦げないと良いのですが(余計な心配?)。
富山の人間(風のうわさでは亡くなったとのこと)を訪ねた時がたまたま91年7月、あのころは京阪色ばかりでしたし、テレビかビデオを流しておりました。
14710もおりました。逆に10020を撮ってないと最近後悔しております。
どうやら3連運用が必要なんだそうです。
観光用になりますし、単車の170よりは便利そうですし。
台車を交換したのはレッドアローと同じMT-54
を搭載しているようです。
形式を「16030系」に直さないのでしょうか。
ここまでやるなら、京阪のように前面にダミーの幌枠を付けてくれ!
阪急かぼちゃ色ぬりえ、良いのか悪いのか何とも言い難い感じ。
元絵は「私鉄電車プロファイル」かな?
本が手元にないので確かめられません。
そういえば、車体だけでなく足回りも旧3000系でしたね。
その台車ですが、最初の変則アルストムFS336は早期に交換、次がSUミンデン+外吊り揺れ枕のFS510、最後が説明不要の国鉄型DT32でした。
FS510は、オリジナルの営団3000系、富山地鉄の元京阪3000系、富士急&一畑の元京王5000系とパノラミックウィンドウ車に縁があるようです。
一方、ダブルデッカーに使われるTR69は、他にもJR東日本の113系→211系用グリーン車にJR北海道のキサロハ182-5101(ってわかりますか?)とダブルデッカーに縁があるようです。
なにわさん
>たまたま91年7月、あのころは京阪色ばかりでした・・・
そうしますと、私の当時撮ったかぼちゃ色は却って珍しい?存在だったのでしょうか?
記憶が曖昧になってしまっています。
つのすけさん
パワーアップしたのに改番しないのは拘りのナンバリングをする地鉄らしくないですね。
切り文字をいじるのが面倒?
元・いきもの部長さん
こんにちは。
スカートも復活させたのですから、幌枠はやっぱりやって欲しいですね。
台車の件、猫の目のように変わってますね。
3000の台車との相性、そんなに悪かったのでしょうか?
元京王のは一畑、富士急とも乗りましたが、いい感じの走りっぷりだった気がするのですが・・。
キサロハ182???
てんでわかりませんです・・・。
購入当時は京阪特急色ばかりでしたが、途中から現行の黄色と緑になっって、だいたい半分半分だったような気がします。
かぼちゃ色が反射して写っている1枚がありましたので、近日、ブログに載せたいと思います。
ぬりえちてつ殿こんばんは!
出張中の台風やら鉄コレ地獄やらU-Trains予約やらで落ち着かない日々です(核爆1)
そんなエグゼクティブなオレにこのぬりえはヘタな強壮剤より効果的でした(核爆2)!
これからも「ぬりえのおっちゃん」としてのご活躍を祈っております(核爆3)!
すみません。台車の件、説明が下手で誤解させてしまいました。
相性が悪かったのは最初のアルストムFS336で、元京王にも使われたSUミンデンのFS510は問題なかったようです。
長野電鉄へ行った営団3000系もこの台車の車輛でした。
DT32にした理由はわかりません、MT54化によるパワーアップが目的かもしれません。
キサロハ182はジョイフルトレインです。多分、興味ないでしょうね、
なにわさん
そうでしたか。
自分もなんかそんな気がしていました。
が。。。
何故か91、92年のネガに京阪色の10030がありません。
おそらくまだ京阪で走っているからとか考えて撮るのスルーしていたのでしょうね。
おいぬはんダブルバーガー殿
おはようございます。
台風の渦に巻き込まれていませんか?
まさに蟻地獄ならぬ模型地獄ですな!!(核爆1)
塗り絵はガスター30ぐらい効きましたか?(核爆2)。
塗り絵、精進します!(核爆3)
元・いきもの部長さん
コメントありがとうございました。
アルストムがよろしくなかったのですね。
やっぱり相性でしょうか?
自重の影響かな?
ジョイフルトレインは全く守備範囲外でございます・・・。
譲渡先の会社で、オリジナルの塗装よりもイイナと思うこともありますが、3000については大井川で原色で動いていることもあるかもしれませんが、オリジナル塗装の方が好きです。
こんどは、オリジナル3連と西武レッドアローが走るので面白そうですね。
なかなか行く機会はないですが、その際は、撮るべきか?乗るべきか?(カラフルな車内券を売る地鉄ですが車掌乗務の列車は限定されるので)大いに悩むことになりそうです!!
車掌が乗る列車好きなmaru-ha殿
オリジナルカラーの再現、今や流行りですね。
maru-ha殿はやっぱりこの列車は乗り鉄してしっかり補充券を購入する選択肢しか無いでしょう!
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