古い建物や街並みをめぐる紀行・地方電化私鉄以外の駅関係の写真については兄弟ブログ(「古い建物と街並みをもとめて」・アドレスは右側の兄弟ブログらんの「古い建物と街並みをもとめて」をクリックしてください)にアップすることにしました。  こちらも是非ご覧下さい(但し、こちらのブログは駅の写真以外は鉄分ほとんどありません。悪しからず)。

Wednesday, September 29, 2021

締めは東武電車で。

 関東北部三県境をまたいでの日帰り旅、そろそろ締めの時間が近づいてきました。


昭和な香り漂う足利から、次はスバルの街・太田を目指します。

太田の近くの小泉線の竜舞という駅前には、ちょっと怪しい模型屋さんがあります。こちらの模型屋さんの店主は軽便祭でも顔なじみのナローゲージフリークな方。

こんな機会がないとわざわざ来れない場所なのでこの機会にということで、立ち寄ってみることにしました。




店内には今話題の梅桜堂のストラクチャーキットがずらり~。
店主ご本人にもお会いしてはいたものの、梅桜堂店主はペアーハンズさんの息子さんがやっているブランドだったのですね。自分は知らなかったです。
一気に親しみ感アップしました!



店内にはバテロコが鎮座。
こんな模型店、ほかで見たことありません。
このバテロコは先日のエア軽便祭当日公開イベントで走行と車体塗装が行われました。



店外にもバテロコが!
店主がカバーを開けて見せてくれました。


そして、倉庫にもバテロコが!



お店からバテロコ越しに婆さん電車も鑑賞できます!


この日はステンレス前パン電車も運用に入っていました。
この電車、色々なところで見ているものの、いつも中間に入っている姿ばかり。
初めてお顔を拝めました。




やっぱり、前パンの電車は良いです!

東小泉


そして、店主に見送られながら向かったのは東小泉。



昔は広かったであろう駅構内。
今は普通の複線の島式の通過駅に見えますが、左の太田からの電車はこの駅止まりで、館林には行きません。
右の電車は館林から西小泉に行く運転で、ここで接続をします。



系統分離されて館林に行かない電車は太田に戻ります。
複線に見えたこの場所は単線並列なんですね。



振り向いて撮影したのがこちら。
これみれば良く分かります。
左の直線側が西小泉、右に曲がってゆくのが太田へ行きます。
貨物列車があった時代は、足利経由の伊勢崎線よりも距離の短い小泉線を走っていました。
そのころ来ればよかったと後悔です。



そして、本日のプチトリップの締めは私の提案で行田に近くて新幹線の車窓から見える57形レストラン『快食』。
ここは線路の脇なのに、駅からのアクセスは芳しくなく結構歩きます。



開店前に到着したので、しばし57形鑑賞タイム。



案内された車内で向かったのは、当然こちら。


供される料理は基本イタリアン。
なかなか美味でした。


東武三昧の北関東日帰りの旅、楽しかったです。




今度は桐生辺りで泊まってみたくなりました。

Monday, September 27, 2021

昨日は『エア軽便祭』でした。

 去年に続きコロナ禍で実開催ができなかった軽便祭がTwitter上で開催されました。

折角の機会ですのであまり使い馴れないTwitterを使って、私も投稿してみました。今日はそこで投稿した画像をこちらでもご紹介します。



エア軽便祭はいくつかのカテゴリーに分かれており、モデラー投稿、物販投稿、来訪者の投稿、実物画像などの紹介をするその他の投稿に分かれています。
まずはモデラー投稿に投稿した画像から。
これは、2017年にアメリカ・デンバーで開催されたナショナルナローゲージコンベンションに参加した時に作って持参したナロー電車のモジュールです。
現地でのコンペに仲間ともども出品したものですが、現地のことに詳しい方からアメリカのモデラーは凄くドメスティックで他の州の鉄道でも興味を示さないからどうかなあ、と言われましたが、その通りの結果となりました。



こちらは尾小屋鉄道の西大野駅付近の情景を再現したもので、秋祭りの神社越しに駅を撮ってみたものです。



こちらはこれまでほとんど紹介していないアメリカ・コロラドのナローゲージモジュールレイアウトのシーンの紹介です。
海外ものについては拒絶反応を持たれる方が多いと聞き、長い間凍結してきましたが、いまさら関係ないや~と思って投稿してみました。


同じモジュールレイアウトにあるマイニングの夕景です。

個人的には凄くお気に入りのシーンですが、多くの方には理解されないだろうなあ~。



こちらはその他投稿に出してみた実物風景です。
昔河川の護岸工事などで利用されたトロッコ。
少年時代に何回か見た記憶があります。
究極のナローゲージ風景のひとつとして投稿してみました。



日本最大の軽便として有名な静岡鉄道駿遠線の画像も投稿してみました。
これは部分廃止を繰り返して、最後に残された区間の終点・大井川の情景です。


新藤枝の賑わいです。

この湘南顔の気動車、車齢の割に早く消え去りました。一両も保存されていないのが残念です。



草軽のカラー画像は大好評でした。

これはその中からに1カットです。


海外の鉄道シーンも投稿してみました。
こちらは台湾に今なお残る製糖鉄道の風景です。
どう見ても廃線跡にしか見えないこの風景、季節限定ながら今なお現役の鉄路です。


こんな線路を何十両も貨車を従えた列車が走るのは信じがたい光景です。



エア軽便祭に合わせて一日限りの模型店が九品仏で開店しました。


こちらにも顔を出してみました。


銀路画報さんのブース。



こちらは銀路画報さんの心象鉄道・汐津町線の電車をモチーフにした軽便電車の模型で、Railclassicさんからこの日に合わせて発売されたものです。
駅シーンは城東電軌さんが製作したものです。


真鍮の車体にジオコレの動力を組み合わせた可愛らしい電車です。


2005年の第一回軽便祭の模様から。

投稿した皆さんも書かれていましたが、来年は再びリアルな軽便祭が開催できることを願いたいです。

Saturday, September 25, 2021

足利に昭和を求めて

 婆さん電車と懐かしの架線柱見物のミッションクリア後は次なる目的地へ向かいます。

21.9.10 多々良~県


天候に恵まれない今年の9月。
当初予定していた日もあいにくの天気で順延。猫の目のように変わる天気予報とにらめっこで行った当日は嬉しい秋晴れでした。

足利

次に向かったのは昭和の香りが残る街・足利です。
前回Cedarさんが見に行ったこの劇場通り、どうしてもわが目で見たく案内してもらいました。

映画.comより


こちらは映画のセットにもなった場所で、その雰囲気は昭和以外の何物でもありません。
上の写真はその映画の時のシーンです。
既に閉館になった映画館でセットが組まれました。
この辺りの詳しい部分はこちらをご覧ください。


そして昼食はこのカットを撮ったすぐ脇にあるこのお店に。


ノンアルコールでカンパイ~。



料理もボリューミーかつ美味しかったです。



満腹になった後は再び街並み散策。



そしてらこんあ映画のセットのようなシーンに出くわしました。
やらせでなくてこの雰囲気、素晴らしかったです。



このコロナの脇の昭和ムードいっぱいの銭湯も営業を始めていました。


足利をあとに、再び東武線沿線の旅は続きます。


Thursday, September 23, 2021

ごあんない  拙著『国鉄17M級電車』がもうじき発売です!

今日はご案内です。

私の新著『国鉄17M級電車』がまもなく発売です。

昨年満を持して製作した72・73系電車本の次に手掛けたいと思っていたのは戦前形電車です。戦前形電車は輌数以上にそのバリエーションが多く、72・73系本と同じ体裁をもってしてもぜんぜんページ数が足りません。そこで17M級電車編と20M級電車編に分けることにしました。その第一弾が17M級電車編となります。

17M級電車は20M級電車に比べて引退が早く、多くの方が見られたのは営業用では鶴見線と南武線、あとは事業用電車ではないかと思います。しかしながら一番最後まで見ることができた旧型国電も17M級電車であったというのも皮肉です。

今回は旧型国電の大家・沢柳健一氏および豊永泰太郎氏の未発表の貴重な画像をご提供いただき、内容的にはかなり充実したものとなったと自負しております。





表紙です。
前回同様T.Tsuneyamaさんに描いていただいた精密なイラストで構成しています。
選んだ車両はカラーリングを含めてちょっとマニアックに捻りました。


カラーグラフでは貴重な17M級国電の姿をご紹介。
時代が時代なので、カラーの画像を記録したカットは少なく、希少と思います。



モデラー目線で見た形態分類解説はもちろん掲載しています。
各系列別の年次変化などを同じ角度から比較できる工夫もしてみました。




73系本同様に、イラストでの形態分類・解説もしています。
イラストは時として写真以上に伝わるものがあります。
特にモデラーの方はそのことがお判りいただけるのではないかと思っています。


次には各地で活躍した17M級国電の貴重な画像を線区別に掲載。
頁の関係で選ぶのがつらいほど貴重な画像をお借り出来ました。



本編です。
各車両ごとの横顔を紹介。モデラー目線での解説を加えています。



17M級国電は首都圏が主な活躍の舞台であった分、戦災で総勢880両のうち15%を超える車両が被災をしてしまいました。
その多くは私鉄に鉄屑扱いで売却、叩き直されて戦後の混乱期を乗り越える大切な役割を演じました。
本書では私鉄に行った17M級国電も大きく扱いました。


巻末には老眼に厳しい車歴表を添付しています。

ページ数の関係でフォントは最小限にしてしまいましたが、1957年以降1980年までの毎年の移動経歴表がついています。


本書は既に印刷に回っており、10月5日発売予定です(きっと今月中には店頭に並ぶかも)。