会期58日間ぶっ通しで鉄道模型を運転しまくるという企画、様々なことがありましたが、車輌も運転手も何とかここまで持ち堪えられました。
昨日の最終日も運転担当でパシフィコへ向かいました。
利用する電車は意地でもKQ!
そして、雨が降っても台風来ても意地でもお電車を1枚以上撮ってから出勤です。
デハ827-1 16.9.11 花月園前 |
最終日は生憎の雨だったので、花月園前でパチリ。
デハ2061 16.9.11 生麦 |
生麦にて。
天気悪いのに鉄ちゃんいっぱいいます。
さて、会場です。
最終日の会場を運転席から |
会場は最終日とあって、大盛況で入場制限があった時間帯も。
前代未聞の長期間の運転を、特別な仕様に加工していない既製品だけで約2か月を乗り切るのですから結構無謀な話ですが、メンバーのメンテナンスの苦労の甲斐あって何とか乗り切ることができました。
メンテナンススペース |
こちらが舞台裏のメンテナンススペースです。
会期半ば以降はHOかOゲージのメンバーの誰かがいつもメンテナンスをして、車輛のご機嫌を伺っていました。
私はHOの担当でした。
全ての日に居たわけではないので、個人的な車輌についての感想としては2つ。
ひとつ目は、特別な対応を考えていない既製品で二か月間良く持ったということと、
二つ目は外国型車輛が非常に耐久性があるということでした。
特に外国型は当初連結器が様々な上に、走るとふらつく車輛なども散見されていつ壊れるか?と不安でしたが、実際は殆どノーメンテで走り切った車輛も割と多かったのは意外です。
やはり、欧米では日本に比べ物にならない位模型を走らせているということでしょうね。
何としても走らせた新幹線 |
一般の鉄道を余り知らない方を主眼にしたイベントなので、シャングリ・ラ鉄道の顔は、やはり新幹線。
顔になる新幹線は、何としても運休無しで走らせるのがメンバーの総意でした。
0系は編成が2本あったので、差し替えが可能でしたがE5系は一本のみであったので、戦々恐々でした。
結果、E5は電動車交換を行ったものの、かなり丈夫で頑張ってくれました。
そのあたりはアメリカにも輸出をしているメーカーの強みだったかもしれませんね。
頑張ったでんてつ工房の115系 |
初期には連結開放など、不安要素が散見されたでんてつ工房の115系でしたが、結論から言うと最後まで良く踏ん張ってくれました。編成が短くなったりはしたものの、メンテナンスをすれば走ってくれる点ではなかなか優秀でした。
電車編成全体に言えることは、編成中に複数の動力車があると、次第に引っ張り合いをはじめてそのうちにその引っ張り合いが原因で連結開放や脱線を誘発するということです。
模型に限っては動力集中が一番と今回のイベントで感じました。
カンタムはつかり編成 |
こちらは、はつかり編成。
この編成も頑張ってくれました。
カンタムは長時間運転を推奨しない旨書かれている製品で、こういう用途には適さないのでしょうが、やはり扱いが難しく個体差もあって慣れが必要でした。
その中ではつかり編成のC62は概ねご機嫌で走りぬきました。
惜しむらくは、何故か重連にするとすぐに不機嫌になって止まってしまうことでした。
2輌のスピードが合わないと起動時に回路が落ちてしまう設計のようです。
長大貨物列車 |
長大貨物列車も新幹線と合わせてこのレイアウトの顔でした。
走行を重ねるにつれて埃を巻き込んで走行性能が落ちてきました。
それらはメンテナンスを重ね、機関車を定期的に交換することで無事完走しました。
ただ、プラ製の連結器は長時間長編成の運用には耐えきれずに顎が伸びて開放を繰り返し、結果ケーディに換装を余儀なくされた車輌も多くありました。
すぐにダウンした車輌達 |
こちらは残念な車輌たち。
名誉のために具体的なことは書きませんが、酷い車輛は購入後半日でダウンしてひたすらこの箱で惰眠を貪っていた車輛も。
メーカーの人に見てもらいたい有様でした。
耐久性が凄かったヨーロッパ車 |
最初に書きましたようにヨーロッパ車は押しなべて耐久力は称賛ものでした。
中にはほったらかしで60日間完走した機関車も。
素晴らしいです。
トイ的でちょっと馬鹿にしていましたが、見直しました。
面倒掛けなかった列車たち |
ほったらかしで健気に走った車輌たちです。
ほったらかしで走り切ったアメ車 |
これまた、びっくりの耐久力だったアメリカ型の蒸気機関車。
タイヤの掃除ぐらいしかしないで、会期全日を走り切りました。
こんなに蒸気機関車模型が壊れないとは思いませんでした。
16.9.11 練馬 |
最終日は電車賃を奮発してFライナー特急でビュン!と練馬へ。
様々な体験をし、新たにこのイベントで知り合った方々との縁も貴重でした。
最初はどうなることかと不安だったこのイベント、自分にとっては得難い経験になったと思います。
19 comments:
大変お疲れ様でした。
鉄道模型を買って帰ったら親父に「ちゃんと走るか」と聞かれた、との文言を昔見た記憶があります。
日本では長時間の連続運転を行うことは個人ベースではほとんどなく、運転会ではすぐに走らなくなることがたびたびあったことが思い出されます。
輸出が増えたことで日本製もデティールばかりでなく、耐久性も上がって来たのですね。
その点ではヨーロッパ製品は走ってナンボが行き渡っていますね。
会場で見た時も、会期中走り続けられるのかと思いましたが、貴重な裏話をありがとうございます。
何はともあれ、無事会期を終えられて何よりでしたね。
短い時間でしたがお話も聞かせていただき、興味深かったです。
帰りはブラブラ、野毛を抜けて日ノ出町までのお約束コースでしたww
お疲れ様でした。
長距離走行って普段経験しないことなんですが、先日Oゲージの運転会デビューした時『エンドレス20周連続走行できたら合格』というのも一つの最低基準かもです。
ヨーロッパ製の耐久力はやはり定評通りなんですね。
あ、スイマセン、上匿名はCedarでした
私も8月上旬にこのイベントに行きました。
係の人は「ROCOの18形蒸気とリリプットの客車の組み合わせの列車は長時間走らせているが、故障したことがない」と言ってました。
画像を見て日本製品も改善する余地がありそうだと感心しました。
ただ鉄道模型の普及促進イベントではないので、見物人の関心はそこまで回らないのが残念です。
舞台裏の話は参考になりました。
雨なのに撮り鉄が集まっていたのは、団臨が走ったからかもしれません。
https://2nd-train.net/topics/article/12358/
それにしても凄い集まり具合に見えます・・・。
すみません、世界鉄道博にお伺いできませんでした。
やはり、ヨーロッパ製の耐久力は凄いですね。
急曲線に対応できるなど日本製(特にブラスモデル)と異なり運転重視、一方で集電可能なパンタグラフは日本では考えられないごつい作りです。
西独製のOナローBタンクで軸間にある集電靴を見た時は、さすがに驚きました。
お蔭で集電不良なく快調に走りますが‥‥
車両模型と鉄道模型の違いなのかな。
終わりましたね。半分以上が前期(または後期)高齢者のスタッフもよく持ちこたえました。こちらはアルコール消毒の効果でしょうか。
い さん
日本と欧米では模型車輛の運転性能に対しての考え方がこれほど違うのかと実感しました。
モデラーとしてはディテールも細かいほど嬉しいものですが、肝心の運転性能をおろそかにした模型が日本には多いのが残念です。また、それにクレームが出ない環境も残念ですね。
赤影さん
最終日、お越しいただきありがとうございました。
9月になってから予想以上に来客が多く(券の消化かな?)、慌ただしくて失礼しました。
野毛から日ノ出町コース、いいですね。
私も今回の通勤コースで一回それをやってみました。
Cedarさん
欧米模型はやはり走ってなんぼ、の模型が当然なことが、今回良く分かりました。
ちょっとしたことで動かなくなりメカがブラックボックス化された某メーカーの機関車に比べて、多少のガタが来てもしたたかに走り続ける様に感動さえしました。
taiitisさん
会話された車輌はその方の個人所有車輛だったと思いますが、何十年ぶりで線路に乗せた状態から快調に走り続けました。基本は踏面を磨いて埃を掃除すればいつも問題なく走り、手が掛かりませんでした。
みかんさん
あれはりらっくま電車お目当てだったのですね。
KQも駅名表示までいじって、結構力入れてますね。
三等急電さん
最近はトイ的でさえあったヨーロッパ製モデルも随分細部まで作り込まれるようになっています。
それでも、走りに関してはしっかりとしていますね。
また、各社各様的なカプラーもちゃんと共通アタッチメントが付いていて、交換可能にしている点も互換性など考えずにモデラーを悩ませるメーカーが普通な我が国と大きく違う点です。
モハメイドペーパーさん
お疲れ様でした。
昨日の片づけはちょっと寂しかったですね。
老朽化の進んだ運転手各位が持ちこたえられたのが良かったですね。
アルコールは大事な潤滑剤でした(笑)。
お疲れさまでした。
無事に終わってホッとしましたが、
舞台裏のご苦労は色々あったと思います。
JORCは今日撤収しました。
何から何までお世話になり
ありがとうございました。
E・NUKINAさん
色々ありましたが、終わってみるとちょっと寂しいですね。
昨日の片付けを見ていて、色々思い出していました。
打ち合わせから始まって約半年、長そうで早いものです。
おつかれさまでした。
ありがとうございました。
たいへん楽しかったです!
でも10分犬殿
モケーがあれだけ走り回るイベントはもしかしたら空前絶後かもしれませんね。
貴重な経験かもしれません!
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