再び職員輸送のみに戻ってからもその輸送形態は変わらず電車型客車を電気機関車が牽引していました。
この電車型客車は二種類あり、その一つは自社発注ながらかのロクサン形電車そのものの客車でした。各地で活躍したロクサン形電車のなかで一番の変わり種で、尚且つロクサンのイメージを一番残した車両でもあり、是非とも見てみたい題材でした。
ホハ203 81.3.2 原万田 |
車体はもろ63形で、廃車体としては山陽電車や東武鉄道で見れたものの、この時代に63形の面影を伝える現役車両はここの3両をおいて他にありませんでした。
但し、国鉄の63形とはベンチレーターの数以外にも扉の開く方向や乗務員室扉回りなど若干のオリジナリテイがあり、他の私鉄向けの割り当て車とはちょっと異なるものでした。
ホハ202 81.3.2 原万田 |
検査直後できれいな姿をしていました。
ホハ203 81.3.2 原万田 |
反対側からは貨物列車が接近しています。
5号機 81.3.2 原万田 |
1から4号機は純正ジーメンス製ですが、この5号機からあとは国産のコピー機になっています。
前照灯の二灯化が残念です。
31号機 81.3.2 原万田 |
検査直後の美しい姿でした。
17号機 81.3.2 原万田 |
貨物列車にはED級の機関車が主力で充当されており、結構な頻度でやって来ました。
こちらの機関車は前照灯が二灯化されていない姿で走っており、どういう基準で改造がなされているのか今ひとつわかりませんでした。
4 件のコメント:
すぎたまです。こんばんは。
三井三池のホハ200は、もともと「サハ78」なのですよ。だからモハ63とはドアの開き方が異なるんですね。ホハ203に乗務員室扉が無い写真が、「レイル」誌に載っていたと記憶しています。
意外と知られてないようなのですが、ホハ200の乗務員室扉は後天的改造で、したがって国鉄モハ63はクハ79とは、寸法などが異なっているのです。
ただ、鉄軌統制会の割当外であることは確かなようで、車内のスタンションポールの立て方や、貫通路が全くないこと、ベンチレーターが巨大なことなど、オリジナルの部分がいくつかあります。
ホハ100形もなかなかのくせ者で、トラス棒があることや、小田急旧クハ1650形(1651~1653)と極めて似ていることから、図面流用の木製雑形客車からの鋼体化車ではないかと想像できます。
失礼いたします。
すぎたまさん
なるほど、そうなのですね。
乗務員扉が後付けとは知りませんでした。
それならドアの開き方も納得です。
ホハ100形はおっしゃる通りかなりな曲者ですね。
誕生の経緯を知りたいですね。
サハ78改造のホハ200は廃止後どうなったのでしょうか。
Hankyu5200 三菱扇風機 さん
残念ながらどうなったかは知りません。
旅客列車廃止後にボロボロになった姿の画像は見たことありますが。
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