最初の訪問は地鉄電車こと、富山地方鉄道です。私の経営している(?)80分の1の心象鉄道も中越地方鉄道、略してインチキ地鉄電車ですが、本家地鉄電車に表敬訪問です。
富山地方鉄道は中小私鉄の雄と良く言われています。市内線・射水線を除いた営業路線が訪問当時94Km弱(これは今も変わらず)、旅客車数53両の陣容(世界の鉄道1976より)で、自社発注の電車も多く、アルペン特急等華のある列車もあります。
訪問当時は戦前からの在来型電車及び戦後の規格型電車のグループ、名鉄からどっと押し寄せた3800系グループと自社発注の特急用新性能電車の三つのグループが混在していました。そこに丁度創業50周年に合わせて新造されローレル賞を受賞した初の冷房車14760形が活躍を始めたところで、徐々に在来車の淘汰が始まる前夜、というタイミングした。
それぞれのグループの運用は厳然と区別されていたのでしょうが、初めて訪問した者から見ると何が来るかわからず、ワクワクの楽しみの多い鉄道でした。
また沿線の駅舎をはじめとするストラクチャーも見るべきものが今尚多く、路線のバラエテイと合わせて何度訪問しても楽しい鉄道であると思います。
3月の北陸はいつもどんよりとした雲に覆われ、関東平野とは勝手が違います。
なかなか陽射しを見ることの出来ない日々が続き、時として雪がちらつくような毎日でした。
まずは、代表車種の総天然色から何枚か・・・
モハ14752 80.3.8 電鉄富山 |
戦後の混乱期に製作された運輸省規格型電車の一つで、長野電鉄のモハ1500形とは瓜二つの存在です。この形式は大事に使われていた模様で車内外共によく整備されており、下手な大手私鉄の旧型電車よりもハイグレードでした。
モハ14752(左)、モハ14716(右) 80.3.8 稲荷町 |
富山地鉄は色々と塗色変更を繰り返してきており、当時も大きく分けて三種類のグループがおり、その区分の境目は運用を見ている限りどうも微妙な印象がありました。
モハ14712(左)、モハ12511(右) 80.3.8 稲荷町 |
オリジナルの在来型電車はいよいよ命脈尽きる時期が迫っていたようです。
モハ14712 80.3.8 稲荷町 |
そのためか、入線時の在来車塗装からブルートレインのような塗装に変更されており、更にこのあとはカルダン車と同じ灰色系の塗装にまた変貌を遂げています。こちらの形式も電動台車交換等結構な手が入っていました。
クハ161 80.3.8 稲荷町 |
車体長が製作時の名目の関係で短くなっています。
規格型電車同士で編成を組んでいるものの、先が見えていたのか、モハのような車内外の手入れはされていませんでした。
次回からは目にした車両たちをグループごとに紹介します。
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