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2018年6月16日土曜日

ウェールズの汽車旅 その11 フェアボーン鉄道

今回の汽車旅で訪れた鉄道の中でとびっきり軌間が狭い鉄道がフェアボーン鉄道です。

路線図

こちらが路線図です。軌間はなんと311mmという狭さで、延長も3.2Kmの小鉄道です。


18.5.9 Bairmouth Ferry

この鉄道はその歴史の中で何度かゲージが変わっています。
そのあたりについては同行のからくりラボさんが記事にされています。



18.5.9 Fairbourne

機関庫から出てきた本日の本務機です。
庫内で少しぐずっていましたが、無事本線に出てきました。
隣にいる機関士と比べると、どれだけ小振りかお分かりいただけると思います。


18.5.9 Fairbourne

線路の配線もこれまで見たことが無いかなりすさまじいものです。
画面奥の転車台は一般的なものとは異なり、奥の支点を中心に扇形に動くもので、これも初めて見ました。

18.5.9 Fairbourne

これも初めて見た設備です。
ターンテーブルの仲間になるでしょうか。

18.5.9 Fairbourne

もっとすごいのはこのポイント。
なんと短尺のレールを手で動かして転換させるという実にプリミティブなものです。
動かしてみたら結構動くものでしたが、スムーズなカーブを作るのは難しかったです。

18.5.9 Fairbourne

始発駅の構内です。
有名なロムニー鉄道に通じるものがあります。
これはホンモノか?はたまたライブスティームか?と思うほどですが、純粋に鉄道の扱いです。
歴史的にはちゃんと輸送機関として機能したことがパンフレットにも書かれていました。

18.5.9 Fairbourne

ここの車輌はその歴史の中でずいぶんと変化しています。
ディーゼル機関車で運行されていた時代もあります。
最近は本物の2分の1の蒸気機関車がその任にあたっています。
そのなかで、この機関車はインドはダージリン鉄道タイプの縮小版機関車です。
メンバーの日出生交通さんがダージリンの模型を持参しての記念写真です。


18.5.9 Fairbourne
こちらがその全景です。
訪問時には庫の中でお休み中でしたが、『これを見に来た~』的な話をしたら、スタッフのおじさんが『みんなで押せ!』との号令に従って無火状態の機関車をみんなで押して引っ張り出してくれたものです。
機関車を押して動かしたなんて経験も初めてでした。


18.5.9 Fairbourne

全区間を乗車します。
客車は本当にプリミティブ。
イギリスらしい区分室タイプです。
この狭さでは車内に通路なんて、当然無理ですが。

18.5.9 Bairmouth Ferry


終点で機回し中の759号機。
一緒に乗車していた右手のピンクの服の人は対岸のフェリーに向かっています。
どんなフェリーかは後でご紹介。

18.5.9 Bairmouth Ferry

終点はループ線がありますが、機回しをしてます。
海からの風が強くて寒いです。

18.5.9 Bairmouth Ferry

終点の駅からは川を挟んでブリティッシュレイルのカンブリア線の鉄橋が見えます。

18.5.9 Bairmouth Ferry

 そして、これが連絡しているフェリー!です!!
ボートのようなフェリーにはちゃんと『FERRY』と書いてあって自己主張しています。
さきほど写っていた2名の女性がフェリーに乗り込もうとしています。
これは、申し訳ないですが笑ってしまいました。


18.5.9 Bairmouth Ferry

折り返し列車が発車準備整ました。


18.5.9 Fairbourne


自分には最後までライブスティームにしか見えない小鉄道でありました。





4 件のコメント:

モハメイドペーパー さんのコメント...

 扇形に動くターンテーブル、ターンはしないので、一端が固定されたトラバーサーと考えればよいのかな。よく似たものをJORC関西で採用しています。もしかしたらこの鉄道のものを参考にしたのかも知れません。

chitetsu さんのコメント...

モハメイドペーパーさん
確かにトラバーサーに近いかもしれませんね。
フランスには支点が全体の3分の2のところにある、360度回転しないターンテーブルというのもあるそうです。

Cedar さんのコメント...

2本の線路全体が動く分岐は、PEミートに出てくるOゲージのヤードに昔採用されてました。
コチラもこれを参考にしたのかも?
機関庫前のカーブクロスにも萌えました。

chitetsu さんのコメント...

Cedarさん
模型的な発想に近いものを感じますね。
転車台(?)手前のクロスもビックリしました。