午後からクリニックで大好きな旧型国電の話を聴いて頂く方のこともきっと顧みずに90分間一方的に喋りまくります。
そんな日に合わせた話題を今日は書いてみました。
73形電車のことです。
73形電車は嫌いな人とかバカにする人とかが多いですが、自分にとっては一番好きな電車のひとつであります。
しかし、年齢的にその本来の活躍時期は小学生もしくはそれ以下の時代で、趣味として写真を撮りに行った頃はすでに第一線から落ちて、最後の活躍時期でした。
そのため、高校時代はどんどんなくなってゆく73形電車を限りある時間とおこずかいで追っかけるのが精一杯でありました。
その中で一番身近だった73形電車は南武線電車でした。
そのような電車仲間は当時はそれほど多く見かけなかったのですが、そのうちの一人と仲が良くなり、彼からは様々な情報をもらって一緒に出掛けました。
残念なのはその多くがすでに廃車情報で、せめてその廃車回送を放課後に追いかけるのが精一杯の行動でした。
記念写真も |
この時撮った記念写真です。
当時の南武線電車の廃車回送は電車区から立川経由豊田もしくは武蔵小金井の電車区で一泊か二泊して解体先の大船工場に向かうスジでした。
なんとものんびりしたスジな分、撮影チャンスはいっぱいあったのですが、平日昼間の走行なので、回送風景は学校をサボらない限り撮りにくい状況でした。
そこで、せめて撮れるチャンスと向かったのが放課後の武蔵小金井電車区滞泊シーンでした。
クモハ73191 78.5.25 武蔵小金井電車区 |
特徴的なDT15台車をはいたクモハ73191です。
この車両が最後で都内を風を切って走るというのも印象的でした。
クモハ73191 78.5.25 武蔵小金井電車区 |
編成は変則的な2M3Tの5輌編成。
2輌目が全金のクハなのも違和感ありますね。
クハ79332 78.5.25 武蔵小金井電車区 |
反対側のクハも助手席窓がなぜか木枠に交換された異端車、クハ79332でした。
クハ79332 78.5.25 武蔵小金井電車区 |
オリジナルのさよならマークを載せて最後のお別れです。
どんどん出庫してゆく周りにいっぱいいた101系まで目が回らなかったのも、今となっては悔しいです。
クハ79332 78.5.25 武蔵小金井電車区 |
脇を通っていた電車とツーショット。
101系と撮ったつもりが103でした。
今はどうしているのでしょうか。
懐かしい高校生時代の思い出です。
12 件のコメント:
私にとってはごく当たり前の汚い電車、でした。台車の違いなんかがわかるようになったのは高校生くらいからです。クハ79形300番代のちょっととぼけた前面が好きでしたが、先頭に出ているのは京浜東北でないと見られなかったですね。
73系は、私には全く縁のない電車でした。初めて乗ったのは富山港線かな。。
ちなみに電車の前に立っている「近藤~です」みたいな人はだれですか。。
私も73系電車の大ファンです。
総武線や京浜東北線で走っていたのはかすかに記憶はある程度です。
自分で記録出来たのは最晩年の南武線、鶴見線、房総ローカル程度です。
南武線は高校3年の時になくなってしまい不完全燃焼で終わってしまいました。
せめてあと2年と地団駄を踏んだ記憶があります。
DT15のクモハ73はそそるものがあります。
かつて弁天橋を訪ねた時にDT15のクモハ73325を見つけ歓喜したことを思い出しました。
DT15のハードルが高いのですが何としても模型で再現したいものです。
モハメイドペーパーさん
昨日はクリニックにお越しくださいまして、ありがとうございました。
そして無茶ぶり対応もありがとうございました。
おかげさまで和やかなクリニックになれたと思います。
次回はご登壇ください!
通りすがりの64さん
そうですね。
場所柄セミクロス電車ばっかでしたね。
ちなみに電車の前に立っているのは高校生の私ですよ~。
72901さん
私と同じぐらいの年齢の方と察します。
すでに首都圏周辺部での活躍を見るのが私も精一杯でした。
DT15台車はちょっと魅力的ですね。
鬼門の台車、昔DT16をいじって作ったことがあります。
クリニックは大盛況でしたね。小生も聴講しようと10分前に入室したところ、すでに満席!あきらめました。またこのようなクリニックがあればぜひ聴講したいです。たくさんの旧国作品やジオラマを見せていただき満足しました。特に女性が熱心に写真を撮られていたのが印象的でした。
73系は実物を見ることは出来ませんでしたが(クモヤ90とリニア鉄道館の復元63形は見たことあります)、幼い頃より「近代的な旧型車」が好きという変な嗜好を持っていたので、クモハ73の全金車の写真に魅了されて、よく絵に描いていた時期があります。
華やかさは無くとも、豊かではなかった時代の生活を支えた、偉大な車両だと思っています。
toboさん
お越しいただいたのに入れなかったのですね。
すみませんでした。
地面物は女性には割合受けますね。
喜んで見て頂いてるのを見ると嬉しくなります。
みかんさん
年齢的にすでに50歳代でないと実車を見ていないような時間が経過してしまっていますね。
快適な電車とはとても言い難いですが、それなりに乗っても楽しかってです。
連結器胴受の下に「ATS-S車上子」がぶら下がっているのが注目です。ATS-B区間だけを走っていた国電が別のところへ回送される時は、ATS-S区間を走ることが多く、このために臨時にATS-Sを装備することが有り、この時に連結器胴受けにATS-S車上子をぶら下げることが一般的でした。73系以外では、101系、103系で例が見られます。
仙石線はATS-Sを連結器胴受の下に常備していた珍しい線で、可部線のクモハ73313、クハ79218は仙石線から松戸電車区を経由して広島に転属した際に連結器胴受下のATS-S車上子をそのまま持ち込んでいます。クモハ73383は仙石線所属の経験は無いはずなのですが、何故か連結器胴受下にSTS-S車上子を装備しています。
原口さん
B型車上子車の回送運転はS車上子と運転台につなぐ配線が露出していたりと普段見れない顔つきになるのが注目でした。
今なら自力回送せずにクモヤで挟んでしまうのでしょうね。
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