加藤製作所の機関車は専用軌道や工事用軌道用途の機関車を供給し続けたメーカーです。
そして、戦前から戦争中にかけては戦地の飛行場整備などの目的で軍用の機関車も製造され海外に渡ったものもあり、その中には戦地への輸送船の撃沈で目的地に届かなかったものも多かったという悲しい話もあるようです。
大戦後は主として建設省管轄の河川改修事業用工事軌道向けでの製造が多く、林野庁管轄の森林鉄道向けが多かった酒井工作所とはそのシェアの仕方が明確でありました。
この機関車もそのような河川改修工事用の機関車の生き残りと思われます。
87.3.3 津田沼 |
この機関車は建設省の加藤製作所製7tの機関車です。
どのような経緯で保存されたのか、ナベトロとセットで置かれていました。
これがどこにあったのか、どんな様子で置かれていたのか、今となっては全く記憶がありません。
今回調べてみると、場所は船橋市国土交通省関東地方整備局船橋防災センターのようです。
87.3.3 津田沼 |
正面部分をアップにしてみます。
物品表示票があるのがいかにもお役所です。
どこかの河川敷で走っていた機関車なのでしょう。
子供の頃、親に連れられて出かけた折に、利根川河川敷でトロッコを見た記憶が甦ってきました。
2 件のコメント:
津田沼の加藤くん、興味深く拝見しました。
実際に見てみたかったですね。
加藤くんといえば、ハイキングに行ったとき吾野駅で見かけました。
日曜日だったので稼働はしていませんでした。
動いている姿を見たかったのですが、再訪することはありませんでした。
その昔、乗工社の加藤くんは台枠側面の刻印が「KATO WORKS」ではなく「JOE WORKS」でした。
自社名を入れるなんてカワイモデルのドロップ台車のようだと思いました。
元・いきもの部長さん
そう言えば吾野に加藤くんいましたね。
撮ること無く消えてしまいました。
乗工社のモールド、見た時に面白いことするな、と思いましたがガックリした人も結構居るのでしょうね。
コメントを投稿