あれから27年・・・
国鉄分割民営化から既に27年の歳月が流れました。
当時の私には国鉄が分割民営化されることは以前からの報道や様々な動きから目で見てそれなりに解ってはいても、実際に『国鉄』が無くなるということ自体が現実にはやはり理解できていない気がしていました。
どちらにしても趣味人から見ても大きな節目であることは間違いなく、体質などがそんなにすぐ変わるわけはないものの、世の中からは時間の問題で目に見える表現としての『国鉄』が無くなるのは間違いないので、その『国鉄』の最後の姿を記録したいと思った方は多かったのではないでしょうか?
とかろが実際に『国鉄』という表現がされているものを記録しようとしたら、意外と少ないことに気づきました。
先ず、一番記録したい車両には『日本国有鉄道』の銘版は妻板にあっても、それ以外には車体に『国鉄』とはどこにも書かれていません。
せいぜいが特急車のJNRマークですが、こちらは存置との話を聞いていましたので、意外と記録を残しにくいものでした。
そこで思い出したのが国鉄バスです。
こちらには車体に『国鉄』としっかり書かれています。
そこで、当時ハイウェイバス以外で都内から最も近いと思われる国鉄バスの拠点である千葉の八日市場に行くことにし、合わせて駅貼りのポスター類などを記録するプチハイクを企画しました。
本日はその時の記録です。
87.3.29 八日市場 |
当日最初のカットは、車両ではなく何故かこのカットでした。
八日市場駅の出札窓口です。
巷にたくさん貼られていた『さよなら国鉄 こんにちはJR東日本』のポスター、ご記憶の方もいらっしゃるでしょう。
『こんにちは』の車両が100系新幹線だったのも時代を感じさせます。
八日市場駅の出札窓口です。
巷にたくさん貼られていた『さよなら国鉄 こんにちはJR東日本』のポスター、ご記憶の方もいらっしゃるでしょう。
『こんにちは』の車両が100系新幹線だったのも時代を感じさせます。
87.3.29 八日市場 |
八日市場駅駅舎です。
重厚なスタイルの駅舎が総武線沿線には多く残っていました。
駅前のバスや自家用車も懐かしいデザインです。
重厚なスタイルの駅舎が総武線沿線には多く残っていました。
駅前のバスや自家用車も懐かしいデザインです。
87.3.29 八日市場 |
徒歩で国鉄バス八日市場自動車営業所を訪問しました。
来意を告げて構内を見学しました。
この事務所の表札もあと数日の命です。
来意を告げて構内を見学しました。
この事務所の表札もあと数日の命です。
87.3.29 八日市場 |
構内に待機していた国鉄バスです。
バス窓のバスが活躍していた最後の時期でした。
個人的には、これこそバスという気がするスタイルです。
国鉄バスの塗装デザインはすっきりしていて、気に入っていました。
バス窓のバスが活躍していた最後の時期でした。
個人的には、これこそバスという気がするスタイルです。
国鉄バスの塗装デザインはすっきりしていて、気に入っていました。
87.3.29 八日市場 |
当日は生憎、小雨混じりのどんよりとした天候でした。
水たまりに映ったバスの表情が何となく印象的でした。
87.3.29 八日市場 |
電車と違ってしっかり車体に『国鉄』と書かれています。
スワローマークも良いですね。
スワローマークも良いですね。
87.3.29 八日市場 |
動輪マークと国鉄表記。
どこか誇らしげなこのエンブレムだけで、バスに詳しくない鉄道好きにはワンクラス上に見えた気がします(実際はそんなこと無いんでしょうが)。
どこか誇らしげなこのエンブレムだけで、バスに詳しくない鉄道好きにはワンクラス上に見えた気がします(実際はそんなこと無いんでしょうが)。
87.3.29 八日市場 |
事務所にお礼を言って八日市場駅に戻りました。
ここからは113系の車内の人となって千葉へ向かいました。
小雨の降る寒い一日でした。
クハ111-132 87.3.29 千葉 |
千葉に到着しました。
当たり前すぎた113系の姿を1カットだけ撮っていました。
その時は何とも思わずに撮ったものですが、大目玉・非冷房の姿、もうちょっと真面目に撮っておくべきでした。
当たり前すぎた113系の姿を1カットだけ撮っていました。
その時は何とも思わずに撮ったものですが、大目玉・非冷房の姿、もうちょっと真面目に撮っておくべきでした。
87.3.29 国鉄千葉駅前 |
この日のもう一つの目的の訪問先がこちら。
京成電鉄の国鉄千葉駅前駅です。
大手私鉄のクセにまるでバス停みたいな駅名は以前から気になっていましたが、当然これは駅名変更対象と思い、記録をしました。
京成電鉄の国鉄千葉駅前駅です。
大手私鉄のクセにまるでバス停みたいな駅名は以前から気になっていましたが、当然これは駅名変更対象と思い、記録をしました。
87.3.29 国鉄千葉駅前 |
千葉駅にやって来るバスの行先も『国鉄千葉駅』。
バスが京成バスなので、敢えて行先に『国鉄』を追加していたのでしょうか?
こちらもそのうち変わるはずなので、解りやすいところでパチリ。
87.3.29 成東 |
途中の成東駅で見つけたポスター。
ポスターのキャッチコピー、果たして実現したんでしょうか?
ポスターのキャッチコピー、果たして実現したんでしょうか?
7 件のコメント:
なかなか味わい深いレポートです。
国鉄千葉駅前駅~さすが元軌道線ですね。
近鉄の橿原神宮駅駅ってのもありました。
追伸、そうか~国鉄からJRに変わったから京成のイカシタ駅名も変わったんですね。今気がつきました。
JR移行の記憶は、テレビニュースの車体のJRロゴシールを貼るシーンで台紙から上手く剥がれないでロゴが半欠けに~あれは笑ったなあ。
Cedarさん
そうですね。
やはり軌道線から発展したからあのような駅名が出来たのでしょうね。
地下鉄に○○一丁目があるのも路面電車の踏襲でしょうか?
JR化当日のロゴシール貼りは滅茶苦茶な突貫工事だったのでしょうね。
ロゴがずっこける。。。
仕事を思い出します(笑)。
車両の中の「国鉄」表記は限られていましたね。私は車両扇風機のJNRマーク部分と灰皿のみ所有しています。
最近国鉄バスの復刻塗装車が出回っているようです。
もちろんハイウェイバス塗装の車両もあるとか。
http://halfzero.sakura.ne.jp/upld/9034.html
バスも国鉄独得な仕様を求めていたようですが今では汎用車と同一、あるいは中古車導入によりその魅力も失われたのかもしれません。
匿名さん
国鉄時代の車両には外国の国鉄のようなロゴや社紋が無かったのはある意味不思議です。
やはり島国だからでしょうか?
12号線さん
こんな復刻塗装が走っているのですか。
バスの世界もリバイバルが流行っているようですね。
近所の京王バスも懐かしい京王帝都時代の色のバスがたまに走って来ます。
コメントを投稿