阪神国道線、廃線４０年後の今を見る

阪神国道線の廃止からちょうど４０年の節目の年である今年、縁あって幾つかの国道線の廃線跡を訪問しましたので、それをまとめたいと思います。
自分が訪れた場所を東から西に向かって並べました。

最初は中津です。
ここは、私生誕の地でもあります。

１４．９．１９　中津

今となっては阪急電車と横に並んで国道線電車が橋を渡っていたなんて想像出来ないでしょうね。
写真の神戸線の線路の右側に国道線のトラス橋も並行してありました。
現在は道路橋に変わってしまって、トラス橋は存在しません。

Cedarさん撮影中津電停

その雰囲気、Cedarさんの懐かしい写真をお借りして掲載させていただきます。

３１　７４．３．１７　中津

反対側から阪急電車中津駅を見た風景です。

１４．９．１９　中津

ホームの奥のがんこ寿司の奥の道路を左右に国道線電車は走っていました。


次は野田です。
国道線と北大阪線の線路がスイッチバック状態でやって来ていました。

１５．５．７　野田

このバスのターンテーブルのあった場所が終点で、車庫もあったそうです。

１５．５．７　野田

こちらは神戸方から元の駅構内を見たところです。

１５．５．７　野田

ここからちょっとだけ阪神線と並んで走った後、右に曲がって二号線に合流して国道線は東神戸方面へ、画面右に直角に曲がり北大阪線天六方面です。


次は武庫大橋です。

１５．５．５　武庫大橋

西詰から野田方向を望む。

１５．５．５　武庫大橋

武庫川にかかる国道２号線の武庫大橋は大正末に竣工したモダンなデザインの橋梁で、日本の１００名橋にも入っている橋梁です。

左から３～６番目の桁に注目
１５．５．５　武庫大橋

こちらの橋の下に潜ると（上の写真の自転車の左側です）、ちゃんと国道線の線路の部分が補強された桁になっています。
写真の中央４本の桁が線路の位置と合っていますね。

中央から左側が線路部分
１５．５．５　武庫大橋

更に９０度向きを変えて眺めてみると、恐らく枕木分だけ下に飛び出しているのが分かります。
写真の左側半分が下がっているのがお分かりいただけると思います。

アーチ部分も中央が段に。
１５．５．５　武庫大橋

アーチの部分も良く見ると中央の線路部分が補強されています。
こちらはヌッキーナさんのご案内が無ければ気付かない遺構でした。

１５．５．５　武庫大橋

武庫大橋の西詰からはライトスタイルの名建築の甲子園ホテルが遠望できます。
国道線電車と絡めた写真も多く発表されていますね。

１５．５．５　上甲子園

次は武庫大橋を下った所にある上甲子園のジャンクション風景です。

２１１　上甲子園

ここに当時の遺構は無さそうですが、以前の画像と比較すると交差点の三井住友銀行は当時の太陽神戸銀行の建物のままのようです。

１５．５．５　上甲子園

こちらは上の画像から少し左に行った国道二号線上から野田方面を見た所です。


そして最後は御影公会堂の前の風景です。

１５．５．６　御影公会堂

このモダンな公会堂建築の前を通るモダンな金魚鉢電車の風景、見てみたかったです。

Photo　ｂｙ　青春M

青春Ｍさんの画像でイメージしてください。

以上、大変な虫喰いですが、国道線の遺構を回顧してみました。