蒲原鉄道、村松の風景

蒲原鉄道は越後に存在した小さな田舎電車でした。
その蒲原鉄道の村松にあった車庫はいつ行っても心和む場所でした。
折々に触れて撮った写真から村松駅の風景をまとめてみました。

９０．９．９　村松

古めかしい電気機関車と木造車庫。
典型的な田舎電車の車庫風景でした。

９０．９．９　村松

村松の車庫構内には公道が横切っています。
そして、車庫の奥には同社のバス部門の車庫も同居していました。

モハ５１　９０．９．９　村松

全線開通時からの古参電車は、合理化でワンマン電車が全盛になってからは出番は臨時列車ぐらいしか無くなり、大概はここで昼寝中でした。

８７．９．２６　村松

重々しい車庫の正面。
寒冷地らしく、大きな扉がついています。
庫内には偶然同じ正面デザインのモハ３１とモハ４１が並んで休んでいました。

　９０．９．９　村松

うなぎの寝床のように長かった木造の車庫。
寒冷地ですので、全ての作業を建物内で行う為の措置と思われます。

モハ６１　９０．９．９　村松

庫内で検修中のモハ６１。
手前に電動機が並んでいます。

モハ６１　９０．９．９　村松

狭く薄暗い庫内での検修作業は大変であったと思います。

９７．８．１６　村松

本線を車庫側から五泉方向を向いて撮った風景です。
画面先で右に曲がってからは道路に沿って殆んど真っ直ぐ五泉に線路は向かっていました。

８７．９．２６　村松

村松の構内には自社バスの車庫も同居していました。
そこには全国的にも最古参と言って良いレベルのバスが休んでいました。

８７．９．２６　村松

当時としても感動的に古いバスでした。

モハ３１　９０．９．９　村松

村松駅ホーム側の風景です。
この時はモハ３１がおさかな電車化していました。

８７．９．２６　村松

ホーム全景です。
ホームの幅員が結構広いです。
昔は賑わったのでしょうね。

クハ１０（左）、モハ６１（右）
８７．９．２６　村松

朝夕ラッシュ専用の編成とワンマン車がホームに並んでいました。

モハ６１　９３．７．１７　村松

もうじき夏休み。
傘を持った姉妹が電車を降りてきました。

モハ６１　９３．７．１７　村松

どっしりとしたホーム上屋が良いですね。
駅名票を見ると既に右側が消されています。

９９．４．６　村松

昔懐かしペンギンゴミ箱。

９９．４．６　村松

加茂方から村松構内を見た風景。

９９．４．６　村松

加茂方に伸びる線路。
既にその線路は役目を終えて錆びついていました。

８７．９．２６　村松

その消された右側に行ってみました。
駅前の通りを歩いていくと忽然と線路跡が見えます。
線路が剥がされ、架線が残るこの風景は寂しいものでした。



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モハ３１　０３．１１．２　村松

全線廃止後の２００３年に再び村松を訪れました。
ほとんど線路が剥がされた中、この部分だけが電車と一緒に残っていました。