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2014年8月6日水曜日

飯田線のクモハ42形 その2

第一次の飯田線近代化で80系に追われた飯田線の旧形電車は長編成で東上、富士宮や駿河小山に疎開留置されました。
その後徐々に編成を分解されて廃車回送の時を待っていました。

クモハ42013 79.8.1 富士宮

クモハ42形のうちクモハ42013号車は中間に入った姿しか現役時代見れず、顔を拝めなかった電車です。
廃車疎開回送でも編成の中間に組み込まれての東上でした。
このクモハ42013の3、4位側は静鉄型の幌枠のないオリジナルの雰囲気を残した姿をしていたのは知っていたので、是非そのご尊顔を見てみたかったのでした。



クモハ42013(左)、クモハ54119(右) 79.8.1 富士宮

事前情報で、なかなか先頭に出ないクモハ42013が最後になって先頭に顔を出して廃車回送されるという話が入ってきました。
そこで、これは行かねばとその回送当日を狙って大垣夜行で富士へと向かいました。
始発まで待って身延線電車で富士宮に向かったのでした。
しかしながら、回送当日に編成作業をするとは知らず、到着時は未だ編成の中間に入っていてガックリ。
編成がいつ解かれるかがわからないまま、ひたすらその時を待ちました。


クハ47055 79.8.1 富士宮

待っている間に身延線の電車が行ったり来たりします。
これをひたすら撮って待機。
今考えればこれも贅沢な話ですが、この時は気持ちがクモハ42にしか向いていませんでした。
その中から何枚か。
こちらはサハ48改造クハ47。

クハ47112 79.8.1 富士宮

今回の廃車回送のクハ47102とは同級生のクハ47112。
同じ仲間が最後の挨拶をするように脇を走ってゆきました。

クモハ51802 79.8.1 富士宮

こんな電車も来ました。
比較的原形の姿を残すクモハ51低屋根改造第一弾のクモハ51802。

クモハ51824 79.8.1 富士宮

こちらはオーソドックスな身延線仕様のクモハ51形。
他にも多くの身延線をここで撮りましたが本題から、逸れますのでこれにておしまいにします。


クモハ42013 79.8.1 富士宮

待つこと数時間。
そして・・・ようやく編成が切り離されて。
見たかったお顔がようやく拝めました。
クモハ42013 79.8.1 富士宮

正面をアップで。
静鉄型ではない幌が付いて、サボ受けが無いこの表情はオリジナルにかなり近い好ましいものでした。
この表情、見た事のないスカ線で活躍するモハ43の姿とかぶりました。


クモハ42013 79.8.1 富士宮

3位側も。
格好いい電車ですね。

クモハ42013 79.8.1 富士宮

当然、4位側も。

クモハ42013 79.8.1 富士宮

パンタ側は普通の静鉄型幌枠がついていることも改めて確認しました。


クハ47102 79.8.1 富士宮

こちらは編成反対側のクハ47。
こちらも同期生、旧クハ58です。
前後を42系で固めた編成は、電車生命の最後を締め括るに相応しいものでありました。

そして、廃車回送の時間が迫ってきました。
そそくさと撮影予定地に移動しました。

クモハ42013 79.8.1 富士ー富士川

時間の関係で、あまり遠くには行けませんでした。
そこで撮りたかった一枚を富士川手前の築堤で待ちました。

待つこと暫し、あのクモハ42が先頭で風を切って迫って来ました。
2M3Tながら矍鑠たる走りで東海道を下ってゆきます。
ファインダーから見たクモハ42に手が震えました・・・。


クモハ42013 79.8.1 富士ー富士川

そしてあっという間に眼前を通り過ぎ・・・


クハ47102 79.8.1 富士ー富士川

記憶の彼方へと遠ざかってゆきました・・・・。




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