たまたま友人のサイトを見ていたらこんな記事(こちら⇒東京おとなガレージ)を発見。
懐かしくなって写真をスキャンしてみました。
6030.243 84.2.24 Wien Westbahnhof |
雪の夜に発車を待つ終電車。
初めての海外旅行で最初に列車に乗車したのはこちらの駅からの夜行列車でした。
その夜行列車乗車前に出会ったのがこの電車でした。
この電車は4030形という電車だそうですが、日本でいう電車とは考え方が違い、機関車に近い出力を持った電動車が客車的考えに近い付随車(サハとクハ)を牽引するという動力集中方式の構成になっています。
現地ではTriebwagenと呼ばれているそうですが、ヨーロッパ各国同様ご多分に漏れず客車列車中心の中で実現したÖBB初の実用電車とされています。
運用範囲も都市部中心というよりはもっと広範囲に運用をされていたようです。
4030 309-1 90.10.25 St.Margrethen |
こちらは上の訪問から7年後に再び見ています。
スイス領国境の駅、St.Margrethenの駅での乗り換え待ちの時に見たシーンです。
スイスの古豪電気機関車と顔をあわせたオーストリアの電車。
4030 309-1 90.10.25 St.Margrethen |
こちらは中間の客車を省いた2両編成になっていました。
編成は2両から4両まで中間客車を増減して臨機応変に運用していたみたいです。
後ろの客車はドイツの列車で、このあたりはスイス、オーストリア、ドイツの列車が錯綜して走っていました。
11018 90.10.25 St.Margrethen |
いかめしいスイスの古典機関車が当時は今だ現役で頑張っていました。
11018 90.10.25 St.Margrethen |
西武のE51形の仲間であることが良く解ります。
6030 309-6 90.10.25 St.Margrethen |
ドイツ、オーストリア、スイスの国境が接するリンダウの駅に進入するオーストリアの電車。
リンダウ自体はドイツの街になりますが、こちらも各国の列車が交互にやってきます。
90.10.27 Innsbruck |
インスブルック駅近くの高架線をゆく3両編成。
全部で72編成が在籍したというこの電車、2004年に完全引退したそうです。
9 件のコメント:
この顔は交友社『世界の鉄道』で見て印象に残ってました。ヨーロッパの車両が国ごとに『⚫︎⚫︎形』と呼べる個性があった時代ですね。
今はみんな昆虫顔だからなぁ。
スイスの古典機関車は「クロコダイル」を真っ先に思い出すのですが、写真の機関車も「スイスらしさ」を感じます。西武鉄道E51型は元国鉄ED12型で、スイスのブラウンボーベリーの系統であることは共通なのですが、写真の機関車は駆動方式が鉄道省初期の機関車ではよく話題に上るED54型と同じ「ブフリ式」のようです。スイスではブフリ式は一般的で、製造数も多く、1990年代に入ってもそれなりの数が残っていたそうで、ED12型のような普通の台車式の機関車の方が珍しかったらしいです。また、「クロコダイル」のようなロッド式の電気機関車もブフリ式に比べれば数は少なかったそうです。
パンタグラフも独特で、先に蒲原鉄道のときに話題にしたRP誌のパンタグラフのコラムでも、横枠が異様に少ない写真のタイプのパンタグラフが取り上げられています。
最初の写真は国際列車発着の西駅ですね。ボクも行きました。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/de_eb_zzzz/25575156.html
リンクいただいた記事の中央駅はシティエアターミナル直結の近代的な駅で、ちょっと旅情には欠けますね。西駅のほうが雰囲気はずっといいです。
(地下にトラムが入ってきてたでしょ?)
ところで、ボクが行ったときも他のこの型の電車は赤帯なしの塗装だったのですが、
なぜにリンク記事の電車に赤帯が入っているのか、謎なのです。
最後の写真は下の道路が川だったら万世橋ですなww
しかしまぁ、同じようなときに同じようなところに行ってるよなぁ。。。(笑)
Cedarさん
そう言えば『世界の鉄道』に載っていましたね。
この時代の車両は国ごとの個性がはっきりしていましたね。
自動車もそうですが、最近は似たような無国籍デザインが多くなっていますね。
原口さん
スイスの古典機関車はクロコダイルとこのタイプの車両が双璧でしょうか。
クロコダイルはオーストリアで類似品を見ましたがスイスで現役機は結局見れませんでした。
ブフリ式は繊細で日本では手を焼いてしまって実用にはなりませんでしたね。
赤影さん
西駅のシーン、拝見しました。
良く似たシーン撮ってますね(笑)。
ウイーンの中央も西の駅も他の西欧の駅に比べると近代的で名前の響きの割には旅情には欠けますね。
赤影さん撮影の赤帯電車は画像検索してもなかなか出てきませんね。
何だったんでしょうか?
インスブルックの高架線、神田とか万世橋あたりの構造に似ていました。
赤影さん
つまらないところ突っ込んでもうしわけないでですが、あの記事の中央駅はWien Mitteですよね。
あの駅また改装されて現在は普通の国電や地下鉄の駅みたいになって、旅情が全くなくなっています。
昔の南駅が新しい中央駅Haupt Bahnhofになってます。昔の南駅も行き止まり式の旅情のある駅だったのですが、今は貫通式で高架の新幹線の駅みたいになってます。今後は長距離もこの新中央駅に移るという話もありますが、今は郊外電車Sバーンだけの発着です。こちらも旅情はないですね。
匿名さん
そうです、Mitteです。当時ガイドブックにはウィーン中央駅と訳されていました。
多分この当時も改装後ではないんでしょうか?近代的なビルの下に抱き込まれるように、通勤線と一段高い位置で並行する地下鉄が貫通するだけのつまらない駅でした。
だから西駅に行ってみたんですけどね、、、ここもchitetsuさんのおっしゃるように、他の西欧のターミナル駅ほどの雰囲気はないですね。
南駅は残念ながら行けませんでした。
プラターの大観覧車のところ(北駅?)は行ってみましたが、
ここも閑散としていてイマイチでしたねぇ。。。
(近代的な2軸オープンデッキ客車、なんてのは居ましたが)
chitetsuさん、返答にコメ欄お借りしました。失礼しました。
赤影さん、匿名さん
コメントありがとうございます。
ウイーンの駅は戦災の影響か復興時に近代的な駅になってしまったようですね。
同じように戦災の被害を受けたであろうドイツの駅舎とは対照的な気がします。
やっぱりヨーロッパのターミナルは風格のある駅舎の頭端駅が良いです。
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