最初に訪問できなかった永平寺線には、結局15年後の95年にようやく訪問できました。
その時は、ゆく年くる年でお馴染みの永平寺をちゃんと見るのも目的で訪問しました。
永平寺境内は拝観料を払った後は自由に回れるのかと思ったら、中で待たされてある程度の人数がまとまった時点でツアー形式で案内されたのにはちょっとびっくりしました。
宿泊も永平寺門前の旅館を取り、翌朝ゆっくりと沿線のカメラハイクを楽しみました。
下はその時とは別の日の今は無き永平寺線の終点、永平寺の駅舎です。
00.4.15 永平寺 |
以前は福井からの直通電車が走り、特に正月は臨時特急電車まで走っていたそうですが、そういうことも兵どもが夢の跡的な状況になっていました。
脇の道路にはひっきりなしに観光バスが走っていましたが、こちらの駅はひっそりとしていました。
この頃は既に廃止の話が結構現実味を帯びつつありました。
これから約一年後の6月、お別れ運転もなく電車の運行は停止したまま最期を迎えました。
左からモハ2201、モハ1101、モハ251 95.10.3 東古市 |
奇しくも当時の代表車種が顔を並べました。
永平寺線の電車は一時間に一本ペースでしたので、必ずしも越前本線と接続している訳ではありませんでした。
接続しない場合は写真左側に待機するバスが接続する場合もありました。
モハ251 95.10.3 諏訪間 |
おばあさんが一人待っていました。
幌枠が付いた貫通側のこのお顔、私は大好きです。
95.10.3 諏訪間 |
諏訪間の駅は周りに何もない駅でした。
モハ251 95.10.3 市野々ー永平寺 |
永平寺門前で宿泊翌朝の朝飯前のおつとめです。
朝靄の中を電車がやって来ました。
モハ251 95.10.3 市野々ー永平寺 |
山が迫ってきた市野々から永平寺間でモハ251を待ちます。
モハ251 95.10.3 市野々ー永平寺 |
吊り掛けモーターのノッチオフしても鳴る独特のカラカラ音を里山に響かせて、東古市に向かって坂道を下ってゆきました。
95.10.3 京善 |
雑貨屋の一部が駅の待合室を兼ねているような感じで、あまり他に例を見ない駅舎です。
建物正面は雑貨屋の看板があっても駅名は書かれておらず、線路に面した側面には駅名票が貼られていました。
なんとも不思議な駅舎でした。
ホームとの位置関係も微妙によそよそしい感じです。
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