起伏のある地形の中を走る越前本線と対照的にほとんど起伏のない地形の中を走る三国芦原線は単調な印象が拭えません。
走行する車両は共通なような気もするし、区別されているような気もするという感じで、どちらなのかわからないものの、越前本線で見かけなかった東急のお古や自社オリジナルの電車の単行運転などが見られました。
モハ282 80.3.13 中角ー鷲塚針原 |
そこで中角で下車、鉄橋や前後の築堤を走る区間で電車を待つことにしました。
その築堤区間で元東急3300形がやってきました。
モハ2008+モハ2007 80.3.13 中角ー新田塚 |
中角駅を降りるとすぐに九頭竜川を渡る鉄橋を見ることが出来ました。
こちらは既にここ数日でお馴染みになった元南海モハ1201形。
モハ1001 80.3.13 中角ー新田塚 |
名鉄3800形そっくりのスタイルのまま切り貼りをして両運転台にしたようなモハ1001。
名鉄風ながられっきとしたオリジナル車両ながらそっくりなのは理由があります。
それは福井地震での車両不足から急きょ日車で製造したため、同社で製作していた名鉄3800形のデザインをまんま利用して製作されたためです。
多分設計に費やす時間などなかったのでしょう。
全3両のうち二両が更新を受け活躍中でした。
訪問中の三日間で見た唯一の単行列車でした。
皮肉にも今は逆に二両編成がなかなか見られません。
モハ3006+3005 80.3.13 中角ー鷲塚針原 |
当時はこんな立派な電車を放出する南海電車は随分と思い切ったことをしたものだと感じたものです。実際、姉妹車のズームカーは線形の問題があったからとは言え高野線でかなりな長生きをしていますし。
どちらにしても、転換クロスシートの大型車は割合小型の電車ばかりであった京福電鉄にとっては随分とグレードアップ感があったのではないでしょうか。
モハ2014+モハ2013 80.3.13 中角ー新田塚 |
昨日のように猫の目のように変わる天気とは一変、快晴ではあったものの、川を伝って吹く風が大変冷たい日でした。
その風にすっかり体を冷やされ京福電車はこれにて終了、次は福井鉄道に向かいました。
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