古い建物や街並みをめぐる紀行・地方電化私鉄以外の駅関係の写真については兄弟ブログ(「古い建物と街並みをもとめて」・アドレスは右側の兄弟ブログらんの「古い建物と街並みをもとめて」をクリックしてください)にアップすることにしました。  こちらも是非ご覧下さい(但し、こちらのブログは駅の写真以外は鉄分ほとんどありません。悪しからず)。

2015年8月18日火曜日

ヨーロッパ鉄道の旅後半戦  レーテッシュバーン その1~エンガディン線の風景

ヨーロッパ鉄の旅、帰国してから早や半月以上経ちました。
早いものです。
さて、現地レポートが追い付かなかった旅後半のスイスについてのレポートが随分と間が開いてしまいました。
そこで、後半レポートを再開したいと思います。
また、海外ものかぁ~と思う方、ご辛抱のほどを。

15.7.19 Merano

イタリアのチロル、リットナーバーンを見た翌日から帰国までは基本スイスの旅の予定をしました。
リットナーバーンについてはこちら➡リットナーバーン


15.7.19 Merano

ボルツァーノからはイタリア国鉄の路線を二本乗り継いでどん詰まりまで行きました。

15.7.19 Mals

どん詰まりの駅はこちら。
そこからはポストバスで国境越えです。
ポストバスにはこのような国境越えの路線がいくつかあるようで、この路線にはスイスのパスが使えます。
国境越えにもかかわらず一時間ヘッドと結構な便数があります。


バスで国境越え

鉄道でスイスに入るのも良いのですが、トンネルで入国するよりバスでアルプスの景色を堪能しながら入国するのもまた良いのではないかと考えて、このコースを選びました。
バスでの国境越えの路線はレーテッシュバーンのルェルネツの駅まで約一時間半の道程です。
途中には美しい村落が点在し、ポストバスらしくそのような村々には小まめに寄りながら進みます。
途中の峠付近ではハイキングの人々も多く乗り、なかなか人気の路線のようでした。

15.7.19 Zernez

峠のドライブを楽しんで、ツェルネツの駅に到着したのはちょうどお昼。


15.7.19 Zernez

駅前のレストランでゆっくり昼食を摂りました。
ヒトリカンパイです!

車内テーブルの路線図

上の写真は車内のテーブルに書かれていたレーテッシュ鉄道の路線図です。
今回は路線図の左右および下に伸びている路線を重点的に訪問することにしました。
左に伸びる路線はオーバーランド線で、他社線と途中ディセンティスでつながってツエルマットまで延びる氷河急行の走る有名な路線です。
右に伸びる路線はエンガディン線で、スイス第四の国語ロマンシュ語を話す素朴な地域を走る路線です。
下に伸びる線がベルニナ線で、通常の鉄道路線としてはヨーロッパ最高高度地点が存在し、その前後は高度差1824mを最急勾配70パーミル、最急曲線半径45mで上下する山岳路線で、全線が世界遺産に登録されました。

レーテッシュ鉄道は過去二回訪問をしたことのあるお気に入りの鉄道です。
赤い車体のメーターゲージの列車が美しい風景の中を行く姿は何度見ても魅力的です。
同線はスイス最大の私鉄で営業路線距離もかなりな距離数です。
今回はこれまで行ったことのない路線を見て撮ることと、車窓からしか見たことのない区間を歩いてみたいとスイス滞在の大半の時間を割くことにしました。
また、スイスでは列車を撮ること以外に何か所かでハイキングをするのも目的の一つでした。

626 15.7.19 Zernez

最初に乗ったのはエンガディン線のこの列車。
今回見て乗った大半の車両が置き換えもしくは塗り替えをされていた中で、こちらは以前と変わらぬ姿。
結構感動しました。


乗ってみると以前と変わったことが、列車の案内表示が追加されたこととあわせて『リクエストストップ』という、バスのように停車ボタンを押さないと通過してしまう駅が結構な数できたことでした。
この日下車するグアルダ駅もそのリクエストストップ駅でちょっとドキドキものでした。

15.7.19 Guarda

こちらがそのグアルダ駅です。
駅前には小さなポストバスが横付けされていました。
グアルダの駅は谷底に立地しており、村は真上ながらジグザグの坂道を延々と歩き40分も掛かります。
このバスなら高低差が200M以上あるグアルダの街まであっという間に連れて行ってくれます。

15.7.19 Guarda

グアルダは人口160人程度の小さな街ですが、その街並みは素晴らしい景観です。
この日は列車撮るのもひと休みして、ゆっくりとこの小さな村を散策して過ごしました。
グアルダの街並みについてはこちらをどうぞ➡http://tatemonomeguri.blogspot.jp/2015/08/blog-post_18.html

ハイキングコースです

翌日はグアルダの街から隣の駅に向けてハイキングします。
こちらがそのハイキングコースです。
素晴らしい風景が広がり、まるで絵本の世界のようです。

15.7.20 GuardaーLavin

そのハイキングコースの途中で眼下の谷間をゆく赤い列車を何本か撮りました。

1724 15.7.20 Lavin

涼しいとはいえ夏です。
すっかりへとへとになって隣の駅に到着。
駅では湧き水の水飲み場があって、冷たい水が飲めて幸せな気分になりました。
駅に進入する列車の背景の山の右上にグアルダの街が見えます。

626 15.7.20 Schanaf

駅で小休止の後、列車で移動して赤い列車を撮ることとします。

626 15.7.20 Schanaf

草原の中を行く赤い列車はやはり綺麗です。

3501 15.7.20 Pontresina


何本か撮影後にベルニナ線で宿泊地ティラノに向かいました。

続きます。

6 件のコメント:

Pleiades さんのコメント...

いいですね~。
ハイキングしながら撮影なんてもう最高ですね。
あぁ、又行きたい!

Cedar さんのコメント...

ラストカットの電車の顔が??スイスにも蟷螂がいたんですね。
交換してるのはトロッコ列車ですか。

chitetsu さんのコメント...

Pleidaisさん
学生時代からいつかはやってみたい事が32年目にして実現できて、感無量でした!
観光客も大半がハイキングかサイクリングで、にこやかに会釈しながら気持ち良く旅ができました。
もう、また行きたくなっちゃいます。

chitetsu さんのコメント...

Cedarさん
あちらの電車も蟷螂顏が流行っているらしいです。
それとも誰かさんじゃないけど、日本がパクったのでしょうか?
あちらの列車は、お昼時の列車中心にトロッコ車輛が大抵連結されていました。
以前からあった筈ですが、更に増やしているようで世界遺産認定も後押ししているかも知れません。

ドーはドあほのド わーはわんわんわー さんのコメント...

うわあ!
ホントに絵本の世界のようですネ!
シビレました!

chitetsu さんのコメント...

わんわんわー殿
HNがよー分からんとです〜!
ホント絵本の世界です。
素晴らしい景色が見られたのは、ホント良かったです。