2014年7月29日火曜日

嬉しかった西鉄100形電車との遭遇

久しぶりの下関(こちら⇒鉄板電車で下関へ)で下車後は、関門海峡観光に向かいました。
本日は下関駅下車後については鉄分ほぼ無しの街歩きの予定です。
最初の目的は下関の唐戸地区の歴史的建物を見て回ることでした。

館内の記録写真

こちらが目的の建物。
旧秋田商会の建物です(詳しくはこちら⇒唐戸の秋田商会ビル)。
手前の道路には路面電車が走っています。
こちらの電車は山陽電気軌道(現在はサンデン交通としてバス事業で盛業中)の電車で、関門海峡を挟んで両岸に路面電車が走っていたわけです。


14.7.26 唐戸桟橋

その後、関門海峡を定期船で渡って門司港へ。

15.7.26 関門橋

関門海峡をビールを飲みながらデッキから関門橋を見ました。
猛暑ではありましたが、気持ちの良い時間でした。
ここを見た時、いつかジブラルタル海峡を同じ気持ちで眺めたい衝動に駆られました。

船はあっという間に門司港へ到着。
門司港でも洋館巡りをしていた時に偶然発見したのがこの電車!

148 14.7.26 門司港

九州電気軌道が戦前の1936年から1941年にかけて後の西鉄北九州市内線の輸送力増強を目的として全体で57両製造された100形です。

148 14.7.26 門司港

100形は大きく三つのタイプに分かられおり、148号はその最終グループ、1941年に製造されました電車ですから、流線型デザインをした戦前最後の華のような存在だったと思います。

148 14.7.26 門司港
サイドビューです。
正面の傾斜したデザインが良く解ります。
側面は製造時からは大きく改修が入ってバス窓になっています。

148 14.7.26 門司港

綺麗に塗り直された車体は状態良好でしたが、車番や各種レタリングが一切なくなっていました。
透かして見ると『148』の車番がようやく読み取れました。

148 14.7.26 門司港

こちらはパンタ無し側です。

148 14.7.26 門司港

この斜めになった独特の流線形形状は戦前の一時期に結構採用されたデザインです。
側面がバス窓化されたとは言え、戦前でのひとつの結論が出たデザインという感じで、私は好きです。

627(左)、640(右)
89.5.2 小倉駅前

自分が最初に北九州市内線を撮ったのは既に線路が砂津までになってからでした。
その時点では戦前製の100形は既に姿を消していました。
北九州市内線はこちらも見てください(⇒小倉の路面電車)。

69 89.5.2 小倉駅前

行こうと思えば行けたのに行かなかった・・・・
誰にでもあることでしょうが、私にとっての北九州市内線の100形と門司付近の光景はこの目で見たかった悔いの残る路線でした。

このような形で偶然でも見れたことで少しはその悔いが晴らされた様な気がします。

6 件のコメント:

  1. バクハツわんわん2014年7月29日 7:40

    電車はよくわからんですが(核爆)、
    この建物はスゴイです!
    バクハツしてるのかと思ったら木が生えてる(糞爆)!

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  2. こんな保存車があるのですね。屋根も柵も無いのが気になります。

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  3. 昨年、ちょうど1年ほど前ですが、門司港レトロ地区あたりをうろうろしてきましたが、全然この電車の存在は知りませんでした。EF301も見ただけで写真も撮らなかったけど。余談ですが、昨日は天賞堂でS宮弟さんに会いました。

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  4. バクハツわんわん殿
    この秋田商会の建物は最初からバクハツしていたみたいです。
    屋上には数奇屋造りの茶室もあって、屋上庭園はこちらの建物が元祖じゃないかという話です。

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  5. Cedarさん
    以前は別の場所で保存されていたのが
    保存先閉館で移動してきたみたいです。
    仰るように、何も保護するものがない展示なので撮るぶんには良いのですが、先行き不安です。

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  6. 正村さん
    この場所は建物を見ていると見逃しそうな駐車場の脇にありました。
    私も偶然ほかの建物へショートカットできそうで歩いていて発見しました。

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