この訪独の目的は、やはり吊り掛け電車(こちら⇒ベルリンのSバーン 上 、ベルリンのSバーン 下)でしたが、現役で残るナローの蒸気機関車も気になる存在でしたので、合わせて訪問したものです。
旧東ドイツのドレスデン郊外には複数のナローの蒸気機関車が走る路線がありました。
そんな路線の一つがこちらです。
ドレスデン郊外のRadebeul Ost駅から出ている路線です。
この鉄道の名前はレースニッツグルンド鉄道(Lossnitzgrundbahn:運営は2004年からBVO鉄道)と言います。
90.10.23 Radebeul Ost |
ドイツのナロータンク機関車の形式は99に集約されています。
99-17 90.10.23 Morizburg |
あたり一面は畑と牧草地と池が広がる丘陵になり、やがて終点のラーデべルグ(Radeberg)駅との中間駅のモーリッツブルグ(Moritzburg)に到着します。ここは、美しいシンメトリーなバロック建築でモーリッツブルグ城で有名で、乗車していた観光客のほとんどはここで乗り降りします。
この駅は当路線のちょうど中間に位置するため、ほとんど日中の列車はここで列車交換します。
99-17 90.10.23 MorizburgーCunnertawaide |
列車本数は少なく、」この列車を含めて午前中二往復のみ。
貴重な列車なのでダッシュで駅外れで出発風景を撮ります。
99-17 90.10.23 MorizburgーCunnertawaide |
か細い汽笛を鳴らしながら、朝陽を浴びて眼前をのんびりと通過しました。
90.10.23 Morizburg |
一旦駅に戻って休憩です。
90.10.23 Morizburg |
こんな風景にもうっとりするChitetsuでした。
99-17 90.10.23 MorizburgーFriedewaldBad |
列車内からロケハンをした、いかにもヨーロッパぽいポイントに移動、列車を待ちます。
緑の絨毯の中を可愛い汽車がトコトコやって来ました。
夢のような気持ちで激写しました。
99-17 90.10.23 MorizburgーFriedewaldBad |
先ほどのMorizburgで全列車が交換するので、あまり場所移動はできません。
交換してやってきた上り列車はバック運転でやって来ました。
99-17 90.10.23 MorizburgーFriedewaldBad |
今回の訪問の三つの大きな目的(ベルリンのSバーン、レイテッシュ鉄道とこのナロー蒸気)の一つが達成できました。
ここまでは良かったのですが・・・・。
90.10.23 FriedewaldBad |
90.10.23 FriedewaldBad |
隣の駅まで徒歩移動。
ここで大変な事実を知ってしまいます。
駅で休憩していると、近所のおばさんが寄ってきて、いぶかしげに『もしかして、列車を待っているのか?』と質問してきました。
そしてそのおばさんから衝撃の言葉が・・・
お昼前後にある筈の列車が、今日は運休だということです。
そうなると夕方まで列車がありません!
それではその後のスケジュールが目茶目茶になってしまいます・・・。
90.10.23 FriedewaldHp |
仕方ないので、道路に沿って走る線路を恨めしい目で見ながら、始発駅に向かって約10キロ強ひたすら歩きます。
90.10.23 Radebeul Ost |
歩くこと約3時間で漸く、始発駅のRadebeul Ost駅に戻ってきました。
早速機関車庫を訪問しました。
99 1791-5 90.10.23 Radebeul Ost |
99-715 90.10.23 Radebeul Ost |
後ろ側につながっていたのは、珍しいマレー式機関車。
99-715 90.10.23 Radebeul Ost |
90.10.23 Radebeul Ost |
90.10.23 Radebeul Ost |
客車も渋いものが多いです。
90.10.23 Radebeul Ost |
アクシデントはありましたが、夢のようなナロー体験でした。
6 件のコメント:
LGBを入手してから、この手の蒸機が気にな
っております。
異国情緒漂うお写真を拝見いたしました。
自分は一生日本を離れそうにもないので、
大変うらやましく思います。
つのすけさん
LGB、自分も気になっています。
手を付けると嵌ってしまいそうでちょっと手を出しかねていますが。
訪問当時は東西ドイツ統一直後で、西側とは違った雰囲気がそこかしこに存在しました。
まさに夢の世界ですね。
貴重な写真を時間掛けて1枚1枚拝見させてもらいます。
Katsuさん
ありがとうございます。
ナローの汽車、未だ明けやらぬ頃の始発列車に乗りました。
何とも言えない甲高いながらもか細い汽笛が印象的で、身震いするほど感動しました。
でもじっくり見られると恥ずかしい写真ばかりです・・・。
ドイツ型ナローSL好きにはたまりません。
LGBは高い(笑)のでMagicTrainに手を出していましたが、いつのまにか市場から消えてしまいました。
日本の場合、国鉄型SLは盛んに運行されていますが、外国形やナローはちょっとさびしい状況です。
西武電車に乗ってドイツ型ナローSLに会えた頃が懐かしい!
余談ですが、最近の一部ニュースで「マレー機」という文字を見ると、この手の機関車を連想してしまいます。
元•いきもの部長さん
ナローの蒸気機関車には独特の魅力がありますね。
この機関車は近くで見ると随分と大きいしちょっと不細工ですが、こうやって古い客車を牽いて走る風景は感動的でした。
コメントを投稿