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2013年8月18日日曜日

不思議な時間彷徨~謎解き編

昨日の不思議な時間彷徨~
ご存知の方も多いかもしれませんが、本日はその謎解き編です。


 90.10.23 Frital-Hainsberg
場所は旧東ドイツ・ドレスデン近郊にある、フライタールハインスベルグという場所から出ているヴァイセリッツタール鉄道という軽便鉄道です。
ヴァイセリッツタール鉄道はFreital-HainsbergからKurort-Kipsdorfの間を結ぶ軌間750mmの鉄道で今なお現役。
路線延長が26.3kmの路線ですが、2000年代に入って災害で大きなダメージを受けて現在は途中Dippoldiswaldeまで15.0kmの営業となっているそうです。

99-1789-9 90.10.23 Frital-Hainsberg
訪問したのは1990年秋。
ちょうどベルリンの壁が崩壊し、一年弱の速さで電撃的に東西ドイツが再統一されてから二週間ちょっとしか経っていない時です。
再統一されたとは言え、実態は共産圏の東ドイツそのものでした。
やはり西ドイツとはあらゆる面でここは違った世界でした。

今はどうなっているか知りませんが当時の列車本数は少なく、訪問した午後の時間帯もかなり間が空いていました。
こちらは夕方の下り列車がホームに入線するところです。

99-1789-9 90.10.23 Frital-Hainsberg
機関車はナロー蒸気としてはかなり大柄の機関車で、後ろに繋がる客車を見ればその大きさがわかると思います。

99-1789-9 90.10.23 Frital-coßmannsdorf
ドレスデンにやって来たのは近郊に複数の現役ナローゲージの路線があり、そのすべての路線が未だ蒸気運転であったためで、これは共産圏であったからこそ残っていたものと思われます。
その姿を東西統一で近代化されてしまう前に一目見たかったためです。
ドレスデンでの滞在時間は夜にやって来てから24時間程度で、夜行で再び『西』に戻らねばなりません。
その中で2つのナローゲージの路線を訪れましたが、後回しにしたこの線の列車本数を考えると、どうしてもひと駅だけの乗車しかできませんでした。
一つ目の駅はキロ数こそ解かれど、後は何の情報もありません。
こちらの写真はそのひと駅の乗車後、前に走って乗った列車の発車シーンを撮ったところです。
99-1789-9 90.10.23 Frital-coßmannsdorf
振り向いて撮った蒸気列車。
折しも近所の人が散歩中で良い添景になってくれました。

99-1789-9 90.10.23 Frital-coßmannsdorf
汽車は実にゆっくりと加速してゆきます。
99-1789-9 90.10.23 Frital-coßmannsdorf
荷物車を殿にした列車が遠ざかってゆきます。
蒸気列車は去りゆく姿に味わいがありますね。

 90.10.23 Frital-coßmannsdorf
汽車の姿が見えなくなった後に、駅の風景を撮りました。
まだ、背後の山には煙が残っています。

 90.10.23 Frital-coßmannsdorf
戻りの列車は2時間近く無かったかと思います。
下車した駅から、国鉄の駅までは徒歩で戻りました。
その途中で見かけたのがこの不思議な路面軌道です。
前回掲載した不思議な併用軌道は手前に引くとこんな感じでした。
どんな目的で作られた軌道なのかは良く解りませんでした。


2 件のコメント:

katsu さんのコメント...

いい雰囲気ですね。
鉄道で海外ものはダメな私ですが、これには惹き込まれそうです。
欧州の軽便は機関車が立派でレールも太いですね。
PECOのナロー用フレキレールが日本の軽便ではバケモノみたいに見えてしまうのは
こんなところに原因するのでしょうね。

chitetsu さんのコメント...

katsuさん
私もそんなに見ていないので、あまり大きなことは言えませんが、欧米の軽便は日本の軽便に比べると線路がしっかりしているところが多いようです。
特にドイツの軽便はレールが太く、機関車も大きいですね。
もうちょっと小さいほうが可愛いのですが(笑)。
PECOのレールも向こうのナローの感覚には合っているのかも知れません。