2014年10月26日日曜日

レーテッシュ鉄道・プレダのループ線(下)

レーテッシュ鉄道アルブラ線のベルギュンとプレダ間の標高差は417mもあります。
この標高差を粘着運転で克服するため、5つものループトンネルが必要で、その線形がアルブラ線のハイライト区間となっています。
この二駅間は直線距離にしてわずか7km弱ほどの区間ながら、線路延長は12kmになっています。わずかの時間の間に三回転するループトンネルと二つのオメガループによって克服しています。
その鉄道技術が評価されて世界遺産に指定されています。

90.10.25 PredaーMuot

ハイキングコースをテクテク。
そのループ線が概観できるポイントに到着しました。
手前がPreda、奥がBergünです。

写真手前の橋が一回目のループを出て二回目のループに差し掛かる間の線路、その後ぐるっと回ってこの橋の下を潜ります。
その線路が画面中央の橋を渡ってから再びループトンネルに入ってゆきます。
ここで見えるのは一回目のループから三回目のループまでのほぼ全体が見渡せます。


ベルギュンープレダ間の路線図

こちらが、ベルギュンからプレダの間の路線図です。
写真を撮った場所は路線図上では右側の二重にループしている線路のちょっと右側にあたります。
上の写真と比較してみてください。

90.10.25 PredaーMuot

Bergünからの列車がやって来ました。
これから手前の橋の下を潜ってループを一周後に手前の橋を渡ります。
その後下面で見てるトンネルに吸い込まれた後に更にトンネル内で一周して右上に見えるトンネルまで登ってゆきます。



90.10.25 PredaーMuot

上の列車が橋に差しかかろうとしています。

90.10.25 PredaーMuot

トンネルを左に一周して上の橋にやって来ました。

90.10.25 PredaーMuot

この後再びループトンネルに吸い込まれていきます。


90.10.25 PredaーMuot

こちらは同じ場所での貨物主体の混合列車。
エンガディン地方の交通を一手に引き受けているだけあって、メーターゲージといえども貨物量もそれなりにあるようです。
結構な頻度で貨物列車がやって来ました。

90.10.25 PredaーMuot

大俯瞰の写真ばっかり撮っていると感覚が麻痺してきてしまいます。
こんな風景が全然面白くなってしまうのは贅沢な話でしょう。


90.10.25 PredaーMuot

歩きでのあるプレダの大俯瞰でしたが、その雄大な風景を見れたことは車窓からだけでは味わえない貴重な体験になったと思います。


4 件のコメント:

  1. スイスは山さえ見れば川路を敷きたがるのか、とにかくすごいですね。
    私は学生時代にヨハンシュトラウスの観光列車に影響を受けてセメリングに行きましたが、メーターゲージとはいえレーテッシュ鉄道はそれとはくらべものにならない山越えですね。

    このループ、越えてみたいです。

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  2. 私は92年と94年に行ったのですが、ほぼ駅撮りのみだったので羨ましいですね。20年以上経つと、さすがに熱が冷めかけていましたが、たまにBEMOをみたり彼の地の本を見たりすると、また景色が蘇ってきます。というわけで久しぶりにBEMOをばらして、懲りもせずに改造を画策しています。

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  3. 品じぃさん
    こんばんは。
    ゼメリング鉄道も世界遺産登録がされていますね。
    鉄道自体が世界遺産登録されているのは3例らしいですね。
    自分はこちらも見てみたいです。

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  4. 親狸さん
    ここプレダとブルシオのループ線はどうしても見に行きたかった場所でした。
    その分FOの路線が犠牲になって後回し、未だに乗っただけで沿線風景を撮れていません。
    自分もこれを機会に再びBEMOの車両を眺めるようになりました。

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