数年前からモ1形等の渋い電車に混じって、本線から改軌されて入線した電車たちが活躍を始めており、既に大半の列車がこれらの本線転属組で占められていました。
81.3.2 貝塚 |
線路を跨ぐ道路を挟んだ奥にモ1形が並び、偶然でしょうが道路の前後で新旧棲み分けされているかのようでした。
この辺りの雰囲気は現在随分変わってしまっています。
ク157 81.2.28 貝塚ー名島 |
モ121 81.3.2 貝塚 |
湘南顔のモ121。
大牟田線本線では20形を名乗った木造車鋼体化目的で製造された電車です。
20形は全編成が宮地岳線へ転属し、台車交換をして120形に改番されました。
写真の121編成だけが本線時代の3連を維持しましたが、それ以外の編成は中間車を編成から外した2両編成化された上、前後してワンマン化改造も行なわれました。
塗装も転属時に大牟田線特急車と同様の塗装となっています。
モ122 81.2.28 貝塚 |
こちらは中間電動車で唯一生き残ったモ122。
それなりにまとまったデザインの電車です。
モ123 81.2.28 貝塚 |
こちらは多数派の中間車を抜いた2連バージョン。
こちらは5編成あったようです。
ク158 81.2.28 貝塚 |
ク154 90.5.7 西鉄香椎 |
このグループの多くは最晩年青ガエルの下回りをもらってカルダン車になったのはびっくりでした。
写真のク154は改番前のク158、つまり上の写真の車両です。
ク358 81.2.28 貝塚ー名島 |
モ308 81.2.28 貝塚 |
こちらは303系の増備車の308系にあたります。
幕板が狭いのがこの塗装では助長されてしまい、幌が無いのでなおさら癖のある表情になっています。
ク359 81.2.28 貝塚 |
これらの車両は後に車体更新され、冷房化改造までされました。
ク357 90.5.7 西鉄香椎 |
こちらがその冷房化改造されてからの様子です。
う~ん、これは一体何なのでしょうか?
正直不気味です。
ク366 81.2.28 貝塚ー名島 |
キハ20435 81.2.28 吉塚ー箱崎 |
因みに、この場所では右を向くとこんな列車も撮れ、一挙両得の撮影ポイントでした。
ク364 81.3.2 貝塚 |
正面二枚窓で独特の風貌の313系ク364。
313系は実はエポックな車両だったようです。
つまり、鉄道技術研究所の支援により誕生した日本初のモノコック構造を採用した車両でした。
この車両に採用されたモノコック構造は製造後の各種試験に供され、その後の高性能電車でのモノコック構造採用に貢献した電車でありました。
そう考えるとこのちょっと不細工な電車もちょっとは見方が変わってきます。
モ315 81.3.2 貝塚 |
台車はDT12系のものを履いていました。
ク365 81.3.2 貝塚 |
相方のク365。
モ315、313 81.3.2 貝塚 |
すっかり現在は様子が変わった貝塚で顔を並べる313系。
この電車も120形同様、仲間の一部が西武701系の下回りをもらってカルダン車化されています(その姿はこちら⇒久しぶりの西鉄電車)。
313系もとうとう来年の1月で廃車のようですね。
返信削除大手私鉄最古参電車も見納めですね。
え~313系が廃車とは・・姿は変われど生き残っていたのに残念です。
返信削除これで西鉄の旧性能車(313系はカルダン化されてますが)も全滅・・
宵闇さん
返信削除ついに313系も廃車ですか!
カルダン車になったとはいえ、吊り掛け車のスタイルを残していたのはこの編成だけでしたね。
時間の流れを感じます。
Cedarさん
返信削除さすがの宮地岳線(貝塚線)でも年貢の納め時が来てしまった様ですね。
カルダン車も完全に世代交代の時期に来ていますね。