2014年1月23日木曜日

国鉄70系電車 東編

お陰様で弊ブログは本日70万アクセスをカウント致しました。

毎度ではありますが、ありがとうございます。

70万アクセス記念の『70縛り』、私にはこれしかないと思える、国鉄70系特集です。

70系電車は本来の開発用途の横須賀線では私は見ることができませんでしたが、その後の電化開業にあわせて各地に散った電車たちは、本格的廃車が1976年からであったために辛うじて間に合い、悲しい鶴見事故のような事故廃車になってしまった車両以外はほぼ全ての車両を見ることができました。

私の知る限り70系電車が波動臨時列車以外の通常運用で走っていたのは北から順に・・・
仙石、羽越、白新、上越、信越、両毛・吾妻、中央東、横須賀、伊東、飯田、岡多、中央西、京阪神緩行、阪和、福塩、呉、山陽の各線であったのではないかと思います。
全てが見れたわけではありませんが東西二回に分けてその活躍風景をダイジェストでまとめてみました。

最初は新潟ローカルです。

クハ76084 75.8.30 長岡
こちらは長岡での70系電車です。
上信越線には耐寒・耐雪装備を身に纏い、視認性を高めるということから独特の明るい新潟色に塗られた70系電車が多く活躍していました。
最盛期は村上から上越線は上越国境を越え高崎まで、信越線は妙高高原まで広域に活躍していました。
独特の新潟色の塗装には初めて見たこの時はびっくりしました。
背後では新幹線の工事が始まっています。
因みにこのクハ76は関西出身であることが、正面窓下の手摺間のサボ掛けの存在で解ります。
恐らく、京阪神緩行⇒横須賀⇒新潟という履歴の持ち主ではないでしょうか?

クハ68028 75.8.30 長岡

新潟ローカル電車には70系に混じって関西からやって来た戦前型の省電も混じっていました。
戦前型省電は電動車は入線せず、制御車だけでした。短編成化のためのクハ不足が理由と思いますが、そこに組み込まれたクハ68は様々なスタイルの車両が混じっていました。
こちらはその中でもクハ68オリジナルの車両で、スノープロウはもちろん、運行番号窓を潰してタイフォンを装備したり耐寒・耐雪改造が施されています。
貫通扉の窓の横棒はつらら切りです。

サハ75000 75.8.31 長岡

横須賀線時代の姿のままのサハ75。
3扉化改造やクハ化改造をされた仲間が多かった中で、数少ない原形を保った車両でした。

クハ76047 78.3.17 新潟

こちらは181系電車と並ぶ新潟色の70系電車。
クハ76は新潟ローカル電車では2両しかいなかった原形木製窓の一両です。

クハ76076 78.3.17 新潟
新潟駅構内を出てゆく70系電車。
このクハ76は正面窓下にあるべき手摺が一切撤去されてのっぺらぼうになっています。
背景にはこちらも181系電車と工事中の新幹線高架橋が見えます。

クハ76049 78.11.3 石打

引退後に石打に疎開されていた木枠窓先頭の編成。
氷雨の降る寒い天気の日でした。
この時はまだ本線にはEF16なども走っていたのですが、一切取らずにこの70系だけ撮ったらそそくさと帰ってきているあたり、今考えると信じられない行動です。

次は両毛・吾妻線です。

クハ76088(左)、クハ77000(右)
 77.10.3 高崎
両毛線電化に合わせて横須賀線から70系電車が新前橋に配属になりました。
左手のクハ76はどのような理由からか本来装備でない両栓構造になっています。
右手はクハ77です。
制御車不足・サロ余剰から異系列のサロ85を3扉・制御車改造したクハ77はここでしか見れないものでした。
こちらは高崎駅にて顔を並べる両車。


クハ76037 77.10.3 高崎
クハ76の上からぶら下がったワイパーがイレギュラーですね。

クハ76066 77.10.3 高崎
115系と向かい合わせで別列車が同一ホームで客扱いをしていた両毛線電車。


次は中央東線です。

クハ76018 73.11.11 石和

70系が新製投入された線区は東では横須賀線とここ中央東線です。
こちらのピンボケ写真は以前紹介した中央東線の『山スカ』電車です。
山スカについてはこちら(⇒ヘタクソ画像で綴る13の春)をどうぞ。


引き続き信越線です。
信越線は、新潟ローカルの電車も走っていましたが、主な運用区間は軽井沢から直江津の間でした。
耐寒装備も新潟ローカルほどではないもののされていたり、クハ68と混結であったりという点では共通項もありますが、こちらは色もスカ塗りのままです。

クハ76010(左)、クハ86071(右)
 77.12.30 松本
松本で待機する70系と80系電車。
右手にはEF64や165系等の当時の主役も写っています。

クハ76010 77.5.1 長野
上の中央東線のクハ76同様、初期グループのクハ76。
更新で暑さ対策で乗務員室扉と客用扉間に追加された小窓も長野では不要な設備かもしれません。

モハ70036 77.5.1 長野
PS23を装備したモハ70036。
長野地区の70、80系はこのパンタグラフを装備しているのが特徴です。
手前に連結されているのはクハ68形です。

モハ70124 77.5.1 長野
同じくモハ70ですが、こちらは仙石線から移動してきたモハ70124。
押し込み型ベンチレーターに改造されています。

今回は信越地区まで紹介しました。
次回は西編です。

12 件のコメント:

  1. ウグイヌ色のイヌ702014年1月23日 10:10

    ぐっはー!
    もう逝ってもうたかー!
    おめでとうございます~~
    あろうことかこちらは60万直前でアクセスカウンターが崩壊しております!
    まあ、それでなくてもとっくの昔に10万を超えて差がついてましたがっ!

    70形、ええですなあ~~!
    掲載されてる写真にもありますが、80系との並びは超絶悶絶ですわ!
    新潟色もステキ、茶坊主も大好きです!

    では、次回、80系特集を楽しみにしてます!
    そのときもオレとこはまだ50万代アクセスかも(大糞核爆)!

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  2. chitetsuさん、70万アクセスおめでとうございます。
    70系、私には"どストライク"でした~(^_^)v。
    旧客&直流電機を見慣れた目には鮮烈デビューでしたね。
    毎日通学で乗ってました。木製セミクロス、普通電車とは思えないサハの豪華(^o^)/シート。懐かしいです!。

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  3. 元・いきもの部長2014年1月24日 2:35

    70万アクセス達成、おめでとうございます。
    70系はやっぱりいいですね。
    横須賀線で乗ったのは鉄道ファンになる前だったので、淡い記憶しかありません。
    chitetsuさんの5か月前に長岡で新潟色に会いました。
    主目的は最終日を迎えた越後交通栃尾線でしたが、新潟色の70系、さらにクハ68まて出会えたのは幸運でした。
    クハ77ですが、両毛線電化の時にはサロ75が残っていなかったので、サロ85改造になりました。
    これって、ひょうきん電車のはしりでしょうか。
    両毛線といえば、70系+戦前型2連+70系の10連というのがありました。
    多分、高崎発22時台の桐生行きで、朝ラッシュ用の送り込みを兼ねていたと思います。
    西編を楽しみにしています。

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  4. ウグイヌ色のイヌ70殿
    どうもありがとうございます~。
    一足先に逝かせていただきました。
    70系と80系の並びシーン、自分もお気に入りのカットです。
    この2系列は似て非なる電車でしたね。
    80系も用意しなくちゃ(^O^)。

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  5. ズミーさん
    密かに見ていただいていたんですね・・。
    ありがとうございます。
    ズミーさん地元車も紹介させてもらいました。
    70系で通学・・・、羨ましいです。

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  6. 元・いきもの部長さん
    ありがとうございます。
    越後交通栃尾線は結局現役姿を見ずじまいでした。
    75年の長岡も家族旅行の乗り換え時にとったので、端のほうの越後交通の様子は見られなかったのが残念です。
    クハ77は確かにひょうきん電車のハシリかも知れませんね。

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  7. 70記念おめでとうございます。
    というものの、私の視線は68や77に向かってしまします。(やっぱ変わり種なのかな)

    半流好き高校生のころ初めて一人で夜行に乗って、新潟ローカルを撮りに行きました。(単に急行券代の節約でしたが、現在に至るまでの鉄道彷徨歴の原点です)
    飯田線で見たスカ色68や高崎ローカルのスカ色41に比べて、全くの違う色彩の電車を見たいという思いからでした。雑誌ではみていたものの実物を見たときの感激は今でも覚えています。
    その後115系に置き換わったときは、湘南色になって地方色が無くなったのが残念です。

    77は実物見たけど撮ってません。
    あの頃西武401は好なくせに103高運は”イケてナイ”感を持っていたので、フィルムがもったいないと思ったんでしょう。今でもこの顔のスカ色は郵便車だけにしてくれ!!という思いが抜け切れません。
    ちょっとだけ乗ったことありますが、大糸の45の乗り心地の方がいいというイメージが残ってます。


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  8. maru-ha殿
    ありがとうございます~。
    ついつい68や77に目が向かうのは人情でしょう。
    新潟ローカルの塗り分けには最初びっくりしました。
    登場時はさぞ周辺の人を驚かせたのではないでしょうか?
    大糸・身延で乗ったサハ45、良かったですね。あの乗り心地、体が覚えている気がします。

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  9. 新潟70系カラーありがとうございます。実はディーゼル赤倉が好きでトイレだ買い物だでぐすっていました。それにしてもあの匂い、わすれられませんね。

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  10. 仁義の仁さん
    コメントありがとうございます。
    新潟の電車は独特なカラーリングで最初はびっくりしました。

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  11. こんにちは。
    貴重なお写真、楽しませて頂きました。
    70系、地域の事情に合わせて様々な改良がされていたのだと思いますが、その施工工場によっても細部にバリエーションがあるのでしょうし、究極的には個体ごとに皆違っていたのでしょう。それらを1両ごとに見ていくのも、楽しかったのではないでしょうか。
    103系のATCタイプのような高運転台・非貫通型の全面デザインは、実用的で改造コストも抑えることができたのでしょうか。
    盛んに改造された荷物電車もそうですし、お写真にもありますクハ77だけでなく、583系特急寝台車両をローカル輸送用に転用した車両や、近年でもJR西日本で短編成化された近郊型電車などにも、そのデザインを見ることができるのも、非常に興味深いところです。
    70系の新製当初の横須賀線での姿だけでなく、各地に散らばり様々な路線で活躍したこの形式には、興味が尽きません。
    今後とも、宜しくお願い致します。
    風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/

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  12. 風旅記さん
    70系もご多分に漏れず地方線区転出後に結構改造されていますね。
    先頭車化改造車はこの頃から583系、最近の西日本車に至るまで、103系ふうのお面が定番でしたね。
    コメントありがとうございました。

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