2013年12月3日火曜日

KATOの飯田線クモハ53とクハ47・68 実物篇

KATOの飯田線、引き続いて実物篇です。

クモハ53007 78.6.1 伊那松島
今回のモデルの目玉はやはり飯田線で流電と並んで人気者だった合の子クモハ53007号車でしょう。

クモハ53007 77.12.30 伊那松島
合の子クモハ53は流電の増備車として二編成4両製造されたモハ43形がルーツです。
1両を戦災で失い、仲間3両は阪和線で活躍後飯田線に転じています。
阪和線時代に出力アップした2両がクモハ53形と形式を変更され、飯田線旧型国電最後まで活躍しました。
出力アップしなかった1両はその後身延線に転進、低屋根化されたのち最後は大糸線に移動しています。

クモハ53007 82.11.12 伊那本郷ー飯島
人気の合の子は晩年、トイレ無しクハ68と編成を組んで、なかなか先頭に出ないことで有名でした。
自分は何故か運よく、結構先頭で活躍する姿を見ることが出来ました。
こちらは田圃の刈り入れが終わった伊那路をゆく合の子。
最初の1個のベンチレーターが変則的な位置についているのが分かります。

クモハ53008 78.1.3 豊橋
クモハ53・2両のうち、こちらは標準的な更新修繕を受けて雨樋を巻いた姿となりました。
この辺りは流電共々更新の基準が良くわかりません。

クモハ53008 81.7.25 辰野
こちらは辰野で発車を待つクモハ53。

クハ47009 76.12.24 伊那松島
クハ47009は飯田線唯一の原形クハ47形です。
飯田線にはクハ58改造車以外にも何両かのクハ47形がいましたが、他は全てサハ48の先頭車改造車で占められていました。
運転台窓が角の丸い押さえ金の窓枠であること、早くから運行窓が塗りつぶされていたのが特徴でした。

クハ47009 78.7.14 上片桐ー伊那大島
伊那大島から上片桐にかけては山を分け入るようにカーブの続く区間がこの辺りには続きました。
大変熱い1日だった記憶があります。

クハ68420 78.7.14 辰野
最後はクハ68形です。
飯田線配置の便所付の400番台は原形クハ68、クロハ改造クハ68、平妻クハ55改造クハ68、半流クハ55改造クハ68とバリエーション豊かでした。
クハ68420号はその掉尾を飾る一両です。
こちらは半流クハ55改造のグループで、水タンクもFRP製の小振りなものになっていました。
正面は飯田線仕様(助手席窓の一段化、ステップ位置の移動、通風機の撤去等)にすっかり化けています。

クハ68420 83.5.22 三河東郷ー大海
旅客車両と荷電が同数で編成を組む列車がわずかながら存在しました。
こちらはそんな編成で南部区間を下る列車の先頭に立ったクハ68420。
こんな編成も再現したいですね。


2 件のコメント:

  1. 元・いきもの部長2013年12月4日 2:33

    クモハ53007は、末期の運転室窓Hゴム化と縦樋追加で優美さが薄れたのは残念でした。
    出来れば改造前の姿を模型化してほしかったですね。
    そういえば、流電の中間車だったサハ48にも張り上げ屋根で残った車両がいました。
    こちらも無粋な3ドア化でサハ58になってしまい残念でした。

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  2. 元・いきもの部長さん
    そうですね。
    自分も改造前の姿が好きですね。
    模型的にはこちらのほうが受けるのでしょうか?
    サハ48も2ドアのまま飯田線に来れれば良かったのにな、と思います。

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