2023年12月6日水曜日

32年目のポルトガル その2・世界遺産のランドバッサー橋。

ベルギュンで懐かしいホテルを見た後は、いよいよお目当てのRhB(レーテッシュ鉄道)のランドバッサー橋に向かいます。

ランドバッサー橋は『氷河急行』とかのスイス旅行パンフレットにもよく登場する有名な橋で、信じられないような渓谷をアーチ橋で渡り、そのまま岩山のトンネルに突っ込むという、よくぞこんなところに線路を敷設したなと思わせるロケーションで、以前車窓から見たときは見たくても近寄ることなどできそうにないと思ったものでした。

Filisur

しかしながら今は世界遺産となったこともあって、橋を見渡す場所とアクセス道が整備されて容易に行くことができるようになりました。

最寄り駅のフィリズール駅に着きました。


駅前にはランドバッサー橋までの道を含めた案内図がありますし、ポイントごとに案内標識があり、アクセスは良好・・・なはずですが。


この案内標識が曲者で、どっちを指しているかよくわからないのです。


幸い前を歩くそれっぽい人がいたので、その人の後をついて行くことで事なきを得ました。

30分弱歩くと、この素晴らしい展望が開けます。

Landwasserviadukt


見事と言うしかありません。

展望台も整備され、何と!そこにはQRコードが。

QRコードで時間が分かる


Landwasserviadukt 展望台


これを読み込むと列車の通過時刻がわかります。これはアイデアものですね!その場に表示すると時刻変更などのメンテナンスが必要ですがQRコードアクセスなら、いつも最新情報です。

ランドバッサー橋には3つのビューポイントがあります。残りの2か所は翌日訪問することとし、今日は駅近くのホテルに向かいます。



翌朝、ゆったりと朝食をいただいてから、再びランドバッサー橋へと向かいます。



こちらは橋の下からの眺め。



こちらは上から俯瞰する場所からの眺め。



結構きつい山道でしたが、行った甲斐がありました。



目的の風景を堪能後はチューリッヒへと戻ります。

Chur


その途中、クールでは駅前からもRhBの列車が出ています。

Chur駅前


車両は類似のものですが、駅前から途中まではなんと併用軌道なのです。

こちらはアローザ線という路線で、昔は別の私鉄路線でなおかつ直流電化だったものを吸収合併したものです。

駅前からの併用軌道は複線になっています。



それほどの本数もないのに何故複線なのか?と疑問でしたが、これは道路の流れに合わせて複線になっていることが列車が来てわかりました。



行き来する赤い列車を見たのちにチューリッヒへと戻ります。

続きます

4 件のコメント:

  1. >これは道路の流れに合わせて複線になっていることが列車が来てわかりました。

    単線だとどうなるかよくわかるのが日本の若松市電(北九州市交通局)ですかね。
    機関車たちになぜか「片側(若松駅側)にだけ」トラ縞の板があり、なぜだろうと思ってよく写真を見ると大通りが右側通行になる若松駅行きの際に対向車が同じ側を通るので警告しているという仕組みでした。

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  2. この行程~自分独りだったらまず行かない(行かれない)場所で、ご案内いただきありがとうございました。
    クール駅前の併用軌道~交流電化だというのと、混合列車まで走ってるのはお宝でした。

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  3. レサレサさん
    そうですね。逆行はやはり危険ですね。
    今回の旅行ではポルトで道路と逆行を見ました。
    これは白バイが先導して交通整理していました。

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  4. Cedarさん
    私のわがままで行先を決めてしまいましたが、喜んでいただいてよかったです。
    あんな市街地を長編成の列車が併用軌道を走れるあたりがスイスですね。

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