栗原電鉄 石越

東北本線に接続する地方私鉄は以前は相当数がありました。
しかしながら、昭和４０年代になると次々と櫛の歯が抜けるように廃止となり、昭和５０年代まで残った私鉄は仙台以遠ではこの栗原電鉄の他は十和田観光電鉄、南部縦貫鉄道と合計３私鉄のみとなっていました。
その三つの私鉄も今や全て鬼籍入りしてしまいました。
今回から何回かに分けて栗原電鉄の風景を見てゆきたいと思います。

第一回目は栗原電鉄の起点、石越です。
石越の駅は国鉄の駅に隣接して建っていました。

８７．２．２１　石越

国鉄東北本線の石越駅舎。
左側にちょっと写っているのが栗原電鉄の石越駅舎です。

８２．３．１５　石越

こちらが栗原電鉄の駅舎全景。
基本構造はＬ型の駅舎ですが、入り口部分にＲのデザインを入れたことで、随分と印象に残る駅舎になっています。

Ｍ１５３　８２．３．１５　石越

駅舎の待合室から細倉行きの電車を見た風景です。
見知らぬ地方私鉄を訪れた時の初めて見る電車・・・・。
ワクワクしますね、こういう風景。

Ｍ１５１　８７．２．２１　石越

発車待ちの細倉ゆき電車。
この電車、改軌登場時は東北の小私鉄が用意する電車としては相当にハイグレードな仕様であったと思われます。

８２．３．１５　石越

ホーム脇から見た細倉側です。
ホームは１線のみですが、その先で線路はスイッチバックするように国鉄線方面に分岐していました。

Ｍ１５３　８２．３．１５　石越

石越に進入する電車。