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2017年3月2日木曜日

『飯田線の旧形国電』の本が出来上がりました!

先日ご案内した『飯田線の旧形国電』、本が刷り上がって来ました!

できました!

こちらがその表紙です。
表紙写真は上野和秀氏の写真で飾っていただきました。

巻頭カラー頁

巻頭カラー頁は、趣味の先輩方や友人の写真を中心に掲載、皆さんに楽しんでいただけるようにしました。

貴重な総天然色の頁

巻頭カラー頁の締めには本ブログにもコメントを頂戴いただく、モハメイドペーパーさんの1960年代の貴重なコダクローム画像の数々をいっぱい掲載させていただきました。
ハーフ版とは言え、見応え充分です。
モハメイドペーパーさんには本編前半の歴史編でもたくさん貴重な画像を掲載出来たことで、本の形にまとめることができました。

本編はこんな感じ

本編はこんな感じです。
流電が最後の活躍をしていた1977年時点で在籍したすべての車輌及びその後転入のクモハユニ64形について、全車両の画像を掲載しました。
全車両掲載が今回の本のウリの一つです。

基本的に私が撮影した画像で埋めましたが、説明不足な画像については諸先輩の画像を一部お借りしました。

形態分類も

形態分類についても自分なりの視点でまとめてみました。
画像による解説6頁に分類表6頁の12頁構成です。
この部分が2つ目のウリです。

最後の姿も

後半には旧型国電時代の終焉の時の画像を掲載しました。
学生時代必死になって追っかけた廃車回送シーンからもいくつか掲載しました。
さよなら運転は自分は行かなかったので、こちらはお友達画像で紹介しました。

模型頁

実物編に続いては模型編です。
こちらが3つ目のウリです。
前半は大きめのスケールの作品の紹介。
学生時代から競作をしてきた鈴木誠さんの未発表のHOの素晴らしい飯田線電車と木村則之さんのHO/Oのこれまた素晴らしい飯田線電車をご紹介。
拙作も飯田線模型16輌を一気にご紹介しました。

Nゲージの頁

Nゲージではこれまでにご紹介した駒ケ根車輛さんとヒナさんに今回の本に合わせてKATOの改造作例を作りおろしして頂きました。
改造のポイントを含めて参考になることと思います。

関さんとの対談頁

本を締める記事は今回の本発刊のきっかけを作ってくれたKATOの飯田線シリーズをピックアップ、その生みの親である同社の関良太郎さんとのモデラー対談とご自身書き下ろしの飯田線への思いの記事を合わせて10頁で紹介しております。

本誌はA4変形判162頁と、これまでの鉄道車輌ガイドとは一線を画したものとなっております。
お値段はちょっと高めになっちゃいましたが、国電好きな方にはそれなりに喜んでいただける内容になったのではと自負しております。

まずは本屋さんでご覧ください。

6 件のコメント:

モハメイドペーパー さんのコメント...

 出ましたか。湘南色のカラー写真は少ないようで、お役に立てたのは嬉しい限りです。期限切れ間近の安売りを恐る恐る買ったコダクローム、しかもハーフ判でもそこそこ見られるんだから、コダクロームは凄い。

chitetsu さんのコメント...

モハメイドペーパーさん
おかげさまで、巻頭部分を形にすることができました。

今日あたりお手元に届くと思います。
コダクロームはやはり凄いこと再認識しました。

みかん さんのコメント...

無事入手できました。

形式写真や細部写真も素晴らしいですが、走行風景や運用表など、旧国が走った時代の飯田線そのものの雰囲気や知識に触れられる記事が、憧れはあっても往時を知らない世代としてはとても興味深いです。

じっくり読ませて頂いて、お気に入りの1両を見つけたいです。

chitetsu さんのコメント...

みかんさん
買って頂いたのですね。
ありがとうございます!
辛うじて流電が元気なころに間に合った世代として、今がもしかしたらラストチャンスかもしれないと思って作りました。間に合うことが叶わなかった世代のひとにも楽しんでもらえれば嬉しいです。

原口 悟 さんのコメント...

私も無事購入しました。
日車、汽車の本店、支店の件ではお手数おかけしました。

模型を作る立場から見ると、細部形態分類の写真紹介と一覧表が注目度大です。表でも平妻車は日車本店が裾リベット1列、支店が2列であることが確認できました。
模型の方も、先に「クハ68400」を作ったことを報告しましたが、葉賀さん製作の「クモハ54007―クハ47114」は、私の方でも製作予定で部品は調達済みで製作にGOサインを出すだけになっていたところです。また、クハ16型WC取り付け車も製作していたところです。
モデラー座談会も、写真を見た最初の印象が「あっ、知ってる人がいる」でした。KATOの第3弾「クモハ54100台―クハ68(元クハ55半流)のセレクトは、昭和58年時点ではクモハ54100が多数派で、汎用性とともに、なじみ深い人が多いことが考慮されたのではないかと思いました。床下機器の話も、旧型国電特有の「共通性」が有利に働いており、話にも出ている「関東型」「関西型」の「奇数」「偶数」で最大公約数的にカバーできることが、「特定車両」の性格が強いにもかかわらず、「汎用性」もある、という製品展開に当たっての「強み」にもなっていると感じました。

いきなり確認の依頼なのですがクモハ54123に関する写真の撮影年月日に疑問点が見つかりました。クモハ54123は流電とともに廃車で、廃車年月日は1978年11月4日なのですが、まずカラー4Pの上下の写真が「クモハ54123」であるにもかかわらず撮影年月日が「1980年8月30日」と未来になっています。撮影年月日が実際は1978年か、あるいは54123以外の車であることが考えられるのですが、前面窓のレイアウトが同じ545121, 123, 125のうち、唯一流電廃止後も残った54125の可能性もあり、細部を見たところ、運転席側幕板の通風器が塞ぎ板なのが54123, 125で共通なのですが、その下のヘッダー部分に通風器の名残が及んでいるのが54123, この部分もきれいに整形されているのが54125という違いがあることがわかりました。また、運転席側の昇降ステップを上ったところにある屋根の手すりの配置が54125は「/_|」なのに対し、54123は「//"バックスラッシュ"」の配置という違いがありました。これを踏まえて写真の車を見ると、幕板の通風器閉塞緒化のヘッダーには何もないように見え、また、屋根の手すりの配置は「/_|」であること確認できます。このため、写真は撮影年月日の方が正しく、写真の車は「クモハ54125」であると考えられます。
また、P81のクモハ54123の写真も撮影年月日が「1979年1月2日」と廃車よりも未来になっています。

台車なのですが、クモハ42011は昭和51年の趣味誌(確かRFかRJのどちらか)で入場時に「DT13とMT40」に交換した、という記事がありました。また、コロ軸台車は関連して何段階にもわたる台車の玉突きが起こっており、1967年7月9日に中央西線で起こった事故で廃車になったクハ68048とクハ68088の台車を財源とした玉突きが当時の飯田線の車に起こっています。また、クハ47011に改造前(モハ30173の時)に付けていた台車が確かクモニ13009の火災復旧に使われているとともに、後に装備したTR23も上記の中央西線事故関連での振替だったと思います。

chitetsu さんのコメント...

原口さん
お買い求めいただき、ありがとうございます。
形態分類にはかなりの時間を費やして頑張ったつもりです。
確認事項ですが、確かに車番が怪しいですね。
撮影後の目視確認ですので3と5を見誤った可能性が高そうです。
スタイルから言うとご指摘の54125号が『正』の気がします。
再度詳細確認してみます。
台車の振り替えについては確証が得られたもののみを記載しました。
42011号はDT13・MT40と思いますが、確実な根拠がなかったので記載を見送りました。