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2015年2月2日月曜日

KATOの飯田線 クモハ54100+クハ68400

昨日のクモニ二連に続いて、KATOの飯田線シリーズ新作の第二弾です。

今回の飯田線

今回の飯田線旅客車はMc、Tcともに3扉の多数派クモハ54形とクハ68形が選ばれました。

飯田線のセミクロス3扉車はオリジナルの51系列とロングシートの40系列改造車のグループに大別されますが、今回はロングシート改造組から選ばれています。
個人的にはクハは51系列のタイプを期待したところなのですが、前作の設計流用されたのかクハ55改造車が選ばれています。

タッチアップしました

クモニ同様、パンタグラフの塗装とグレーモールドのタッチアップをしました。
タッチアップしていて気付いたのですが、クモニに比べて配管のモールドがちょっと全体に細い印象を受けました。

プチ加工、できました

プチ加工、こちらも出来ました。


飯田線、ですね。

これは、いい感じですね。
16番でキットを組もうと購入して幾星霜。
あっという間に追い越されました。

クモハ54133

クモハ54133です。

クハ68414

クハ68414です。

楽しいですね。

それでは実物編です。

クモハ54123 80.8.30 三河槇原ー柿平

南部の名所、三河槇原を往くクモハ54+クハ68の2連。
飯田線では分割併合が多く行われており、二連の列車は意外と少数派でした。

クモハ54133 79.3.23 伊那松島

クモハ54133、電気側です。

クモハ54133 79.3.23 伊那松島

同じく空気側です。

クモハ54133 76.12.24 伊那松島

飯田線のクモハ54100番代車は関西からの転属以前からも含めて70年代前半までに大半がHゴム化改造がなされていました。
その中で54131と54133の2両は後年まで木枠を維持していました。
こちらは木枠時代のクモハ54133。

クモハ54123 78.1.2 豊橋

こちらのお顔が飯田線の標準的なお顔です。
助手席側窓のRのついた窓は静鉄局独特の改造方法です。
また、標識灯下にステップを移設する改造も静鉄局独自のものでした。

クハ68414 79.3.23 辰野

クハ68414、2位側です。

クハ68414 79.3.23 伊那松島

同じく1位側です。

クハ68414 79.3.23 辰野

飯田線の電車の助手席窓は恐らくは隙間風対策でしょうが、大多数の電車がHゴム改造をされているか、前述のクモハ54形でもあったように基本的にはオリジナルの二段窓を改造した一枚窓になっています。
しかしながら、このクハ68414は助手席窓が二段で残っている数少ない事例です・・・・・
と、思って良く見たら横桟はあるものの、FIXの一枚窓のようです。
先ほどの辰野でのアップ画像をご覧ください。
製品の窓表現を見たら、ちゃんとFIX窓の横桟で表現されていました。
流石、KATOですね。

クハ68412 77.12.31 伊那松島

こちらの助手席窓はオリジナルの上段下降の二段窓を維持しています。
今回のクハ68からの軽改造でできそうなクハ68412です。
ごっつい幌枠と何故か寸足らずのサボ受けなど個性が強い車両ですが、後年は幌枠を撤去されています。

クハ68406 82.8.29 城西ー向市場

こちらはオリジナルのクハ68形を殿にした飯田線電車。
いろいろな電車をつなげて走らせられるのが飯田線の楽しみのひとつですね。
次はED19ですね。

8 件のコメント:

我がココロの飯田犬 さんのコメント...

おはようございますー!
68414の助手席窓、へんなことなっとるんちゃうか、と思ったら合ってるんですね!?
当然カトちゃんもこのブログは研究してるでしょうからホメられて大喜びされてると思います!
そこでしつもーん
ライトグレーの色刺しはいつものポスカ?
パンタはわざわざ吹き付けてるん?

chitetsu さんのコメント...

我がココロの飯田犬殿
おはようございます〜。
クハ68の正面助手席窓はちょっと特殊ですね。
何でこんなことしたんでしょうね〜。
ライトグレーはお察しの通りポスカです。
これならはみ出しても爪楊枝で簡単に修復できます(笑)。
パンタは缶スプレーぶしゃ〜です〜。
それでは、今晩!

駒ヶ根車輛 さんのコメント...

お疲れ様です。

今回も良い出来ですよね。
クモハのセットはもちろん、大糸線や赤穂線のクモユニ・・・などと思ってしまうといくつも欲しくなってしまいますが、私も少数で我慢しました。

それにしても、実車の写真が良いです!
54133の木枠運転士窓時代や、68412の平妻用幌枠装備時など、涙モノです。
68412は仙石線から来た車ですが、仙石線時代は普通に幌が付いていたのですが、どうして、こんなの付けたのだろう?と思います。

前日アップのクモニ83のパンタは昭和47年夏頃から辰野寄りを使用するようにしたようです。避雷器も片側だけになっていますね。逆に、それ以前は豊橋寄りしか避雷器が無い状態です。

免許更新ハガキが届いてメガネ買い直すか悩んでいるmaru-ha さんのコメント...

線路を持っていない小生も買ってしましました。やっぱ自分も、かつて夢中になって撮っていた車輛ですので。。

さてさて、塗装初チョー初心者からのお願いですが、ライトグレーの”ポスカ”なるものでの色のチョイ足しテクの写真を撮って、ブログにアップしてくださいませませ。
大変、興味があります。

chitetsu さんのコメント...

駒ヶ根車輌さん
今回の飯田線、前回の不満点も解決して良い出来ですね。
クハ68412は、変な電車でしたね。
どう言った経緯であんな幌枠が付いたのでしょうね。
当事者の裏話なんて聞けたら楽しそうですね。

chitetsu さんのコメント...

メガネを買い直すか悩む・・殿
私もこの誕生日が更新です。
久しぶりに有料免許になるらしいです。
ってことは、最近は運転していない証拠ですね〜。
本題逸れました、ポスカの塗装は単純に塗料をトレーに出して筆塗りするだけで特筆すること何も無いんです〜。

原口 悟 さんのコメント...

クハ68412の厚みのある幌枠ですが、「静鉄形幌枠」と呼ばれる、クモハ53000やクモハ42などに付いているものと同じものです。
「静鉄形幌枠」が付けられた理由ですが、使っている幌の形式の違いに由来すると考えられます。すなわち、仙石線では73系に使われている「1枚幌」が使われており、偶数側と奇数側で番うタイプの幌枠が付いています。幌は偶数側に固定されていて、こちらは細い幌枠の上に幌に引っ掛けが付いており、飯田線の大多数の偶数向きクハ68形に付けられています。一方、奇数側はこの幌を受けるために幅の広い幌枠になっており、飯田線の大多数の半流の奇数向きの車に。車両を切り離すときは幌は偶数側が持ち、幌を上の引っかけに掛けて格納します。この形態幌枠は京阪神緩行線から持ち込まれています。
 これに対して、飯田線では客車に似た「2枚幌」が使われていました。この2枚幌を連結する為に静鉄管内の車両に装備されていたのが「静鉄形幌枠」で、連結面側の標準装備であるとともに、運転台側でも貫通路を常用する車に装備されました。おそらく、クハ68412は仙石線からの転入当初、貫通路を使うために、2枚幌を取り付けるために幌枠を工事する必要があり、手っ取り早く「静鉄形幌枠」を付ける方法で対応した、と考えられます。これに対してクモハ54007は恐らく上記の奇数側幌枠を利用する形で、2枚幌の幌吊りを追加して対応しています。飯田線のクハ68形では402がこのタイプの幌枠の工事を行っています。
 なお、2枚幌でも、横須賀線では車体長19.2mの戦前型と薄い幌枠に対応した長い2枚幌を使っており、横須賀線からの転属車にこのタイプの幌を継承しているものがいます(身延線のサハ45型など)。

chitetsu さんのコメント...

原口さん
幌枠のコメントありがとうございます。
幌に対する考え方は線区や歴史的経緯で結構混乱していますね。
装備に違う車輌の転属時にはイレギュラーが発生し易いのでしょうね。