それは鶴見線のクモハ12形電車です。
何が脚光を浴びたかと言うと、このダイヤ改正から鶴見線の「減量ダイヤ」化が強化され、鶴見~海芝浦・大川間の平日日中と休日は何と120分間隔に!
そして101系の3連では輸送力過剰と考えられて、何と大川支線専用車であったクモハ12形がこの減量ダイヤの本線運用に就き、鶴見~海芝浦~鶴見~大川~鶴見の往復を繰り返すようになったのでした。
鉄道ファンには嬉しい奇跡的な旧型電車の活躍でしたが、沿線の乗客からは減便と混雑に対する苦情も多かったみたいでした。
本日はそんな減量ダイヤで大活躍したクモハ12訪問記です。
クモハ12053 86.5.3 鶴見 |
鶴見駅の鶴見線乗り換え改札にて。
この風景が1980年代後半とは思えないですね。
ラッチが並ぶ改札風景もほぼ過去のものとなりました。
クモハ12053 86.5.3 鶴見 |
鶴見臨港鉄道時代からの鶴見駅の上家は立派なものです。
クモハ12053 86.5.3 鶴見 |
旧型国電で列車無線が付くまで活躍できたのは大変少数派でした。
クモハ12053 86.5.3 鶴見 |
そろそろ扇風機が欲しい季節になっていました。
この12053号は現役最後の白熱灯装備の電車でした。
クモハ12053 86.5.3 鶴見ー国道 |
東海道線、京急線を乗り越える高架橋を反対側の山から俯瞰してみました。
クモハ12053 86.5.3 国道 |
国道の駅に来ました。
昼間の減量ダイヤで復活したクモハ12の単行運転は流石に供給不足気味で、ここ国道駅では山手線並みの混雑でやって来ました。
これは沿線住民から苦情が出ても仕方ない、という混み方でした。
クモハ12053 86.5.3 国道 |
一見長閑に見える単行の電車。
超満員の電車が鶴見を目指します。
クモハ12053 86.5.3 国道 |
折り返し鶴見から来た電車は平和な状態になってやって来ました。
86.5.3 浅野 |
次は浅野です。
クモハ12053 86.5.3 浅野 |
急カーブを描いた浅野駅に進入するクモハ12。
クモハ12053 86.5.3 浅野ー新芝浦 |
駅の反対側は海べりを走ります。
このカーブの手前では鶴見線の線路を貨物線が平面交差していましたが、この当時は既に撤去されていました。
クモハ12053 86.5.3 新芝浦 |
新芝浦です。
全開の窓から潮の香りが入ってきました。
クモハ12053 86.5.3 海芝浦 |
そしてお馴染み、外に出れない海芝浦です。
クモハ12053 86.5.3 海芝浦 |
この減量ダイヤでのクモハ12形の運用は1994年まで続いたそうです。
今考えるともっと行けば良かったと悔やまれます。
どちらにしても、楽しい週末午後のプチハイクでした。
11 件のコメント:
こんにちわ!
実はワタシはロボットなのですが、おじゃましまーす
当時このクモハ12はRMなどに何度か紹介されてましたね。ちょっと鉄分が抜けた頃だったのですが、それらを見て久々に「行きたい!」と思った場所でした。でも結局行かず終い、お写真見せていただき、また後悔がひとつ増えました。いつもながら素晴らしいお写真ありがとうございます!!
海芝浦は改札から外に出られない駅と紹介されていますが、17m車全盛の頃は普通に降りられました。私は線路沿いに新芝浦まで歩いています。
鶴見線も2年ほど前に鶴見小野駅近くのスタジオに行った時乗って以来ご無沙汰です。鶴見や国道のクラシックなホームが昔のままだったのは嬉しいですが、あのダイヤは戦線離脱状態ですね。
いつでも走っているから、いつか行こうと思っているうち運行終了になってしまいました。
結局、出かけたのはイベント運転の1回だけでした。
青春Mさん
不本意ながらロボットを雇っているChitetsuです〜。
後悔が増えちゃいましたか!
貴殿ブログ拝見する私と後悔比べですね(笑)!
モハメイドペーパーさん
そうですね。
なんだかんだ言って以前はウロチョロできましたね〜。
Cedarさん
減量ダイヤもあそこまで行くと困り者ですね。
私も取引先が大川にあるのですが、昼間は使い物にならないですね。
元・いきもの部長さん
いつでも行けるはいつまでも行けませんね(笑)!
そんな後悔の積み重ねで歳を取って行っちゃうのが人生なんでしょうか??
鶴見線は、おそらく昭和末期、旧式国電の天国だった時期に乗り回しに行ったきりで、黄色い国電に変わって以降は、この方面への用事もないのでよくわかりませんが、列車本数も以前より一段と少なくなっているようで、大川支線など、行った当時に既に休日は5往復程度、日中は列車が全くこない状況だったと記憶していますが、他の区間も日中は開店休業状態なのでしょうか。
日中の運転本数を少しでも増やして利用しやすくしようにも、今のJR(大手私鉄も)には1両で走れるような車両がないので、鶴見線にしても3両固定編成の電車を空気輸送しているようになって割に合わなくなっているのではないでしょうか、身延線に最近まで走っていたクモハ123?のような車両を、改造でもいいから造ってほしいものです。臨海部の貨物線はほとんど非電化なので、転換前の富山港線のように、日中は送電を止めてレールバスを走らせることも節電対策としてはできるのでしょうが、それだと「八百津線」とか「くりでん」のような悲惨な末路が待っているので、これは当然NGでしょう。
伊豆之国さん
おおっとすみません、お返事抜けていたみたいです〜。
鶴見線の減量ダイヤはかなり徹底していますね。
和田岬線みたいにこのままではなってしまいそうです。
1M電車を昼間は走らせるのが運用上は理に適っているのでしょうが、そんな改造をしてまで運送する気は全く無いのでしょうね、きっと。
こんばんは。
貴重なお写真、楽しませて頂きました。
1994年まで、旧型国電の単行による運転が続いていたとは、今では信じられませんね。何よりも、運転間隔を2時間ごとにして、さらに車両も1両にまで減らすとは、さすがに輸送の実態ともずれてしまっていたのではないかと感じます。
ただ、趣味的には私も見てみたかったと思います。吊り掛け駆動の音を立てて走る旧型国電は、鶴見線の雰囲気には合っていたのではないかとも想像しています。
今も日中や休日の運転本数はだいぶ少なく、大川行きに至っては日に数本しか走りません。
この路線こそ、JR四国の7000系電車のように単行運転ができ、必要に応じて制御車を付随できるような車両が必要ですね。
運行も、沿線の企業に合わせてダイヤを組むなど一層踏み込んだ工夫が必要に感じています。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/?pc
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