2014年8月24日日曜日

スイスの『クモロハ』電車

氷河急行で有名なスイスのメーターゲージの私鉄、レーティッシュ鉄道には、なかなか味わいのある電車がローカル運用で活躍していました。
こちらがその電車達のうちの一つ、ABe4/4 501-504形電車です。

503 90.10.26 Chur

この電車は1939から1940年にかけて4両製造された電車で、日本で言うとクモハ60形が誕生した時代の電車です。
改造がされているとは言え、随分と洗練された電車がスイスでは誕生していたことに驚きます。
また電車ではありますが、設計時点から勾配区間であっても数両の客車の牽引することを考慮した走行機器を装備した機関車並みの力を有しているのも特徴です。
車体は中間に洗面所を挟んで一等室と二等室があり、日本で言うところの『クモロハ』にあたります。

503 90.10.26 Chur

もう少し近づいて撮った503号車。
丸みを帯びた車体は、コンパクトによくまとまったスタイルをしています。
大きな2挺パンタグラフが格好いいですね。
ごっつい幌も魅力的です。

503 90.10.26 Chur

反対側サイドはこんなお顔です。
その魅力的な幌が無い分、ちょっと間抜けたようなお顔となっています。

513 90.10.26 Chur

隣のホームに止まっていたこちらは、513号。
番号は近いものの全く別形態の電車です。
湘南顔のこちらの形式はBe4/4 511-516形電車。
1971年製の電車で、近郊輸送および夏季のハイカーや冬季のスキーヤー輸送などのシャトルトレイン用に製造された電車で、こちらもやはり機関車的な力を持つ電動車1両に中間客車1-2両、制御客車1両で編成を構成した客車列車的な要素を多分に残した電車です。

502 90.10.26 Pontresina

こちらは最初の503号車と同形式の502号。
この電車は1999年まで活躍、現在は1両が保存されているそうです。


BEMO製の502号


この電車は、模型も持っています。
こちらは、友人がスイスに行った時に頼んで買ってきてもらったものです。
BEMOのスイスメーターゲージの模型は大変良く出来ており、乗車記念にこの電車以外にも何両か持っていますが、最近は完全に箪笥の肥やし状態になっていました。

嗚呼・・・・何と!!!!
発泡スチロールが・・・

先日、この写真を撮ろうと何十年振りに箱を出そうとしたら、電車が全く動きません・・・。

これはイヤナ予感・・・・。
的中!
そうです・・・・

嗚呼!!!
発泡スチロールに密着してしまっていたのです!

この事件は個人的には初体験ですが、発泡スチロールやスポンジが経年劣化で車体側にくっついてしまうというトラブルは良くレポートされている話で、私も知ってはいたのですが・・・・
自分の危機管理不足にホカナリマセン!!!
あまり完成品を持っていないために甘く見ていました。


なんとか・・・修正
何とか見られる程度まで修正して見ましたが・・・。
これはショックです。
発泡スチロールの箱に入っている模型は総点検の必要がありそうです。

皆様もお気をつけください。

4 件のコメント:

  1. モハメイドペーパー2014年8月24日 20:25

     模型も年に一度は箱から出して、虫干ししないといけませんね。

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  2. モハメイドペーパーさん
    そうですね。
    たまには開封してあげないといけませんね。

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  3. 発泡ウレタンも質の悪いものは同様の現象が起こりますね。タミヤのコンパウンドか99工房のプラスチック用クリーナーで表面を整えると目立たなくなりますが長期保管では要注意ですね。
    車両をティッシュペーパーで包んで元箱に保管するといいかも知れません。

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  4. 匿名さん
    アドバイス、ありがとうございます。
    ちょっと99のやつを試してみたいと思います。
    やはり模型もたまには点検しないといけませんね。
    友人の機関車はダイキャストが粉砕していたそうですし。

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