2017年10月1日日曜日

アメリカの鉄旅 その11 C&TS鉄道のフォトラン列車・前編

デンバーからチャマへ大移動の翌日はこれまた早朝から行動開始でした。
この日は後半のメニューのメインディッシュである、フォトラン列車乗車の日です。

17.9.4  Chama

明け方から行動開始です。
宿泊先のチャマからアントニートまでは車で移動です。
列車だと半日掛かるこの区間を車だと約一時間で行ってしまいます。
これでは鉄道が煙を上げてのそのそ走ってでは、観光目的以外では生き残れる訳は無いと実感しました。

455 17.9.4  Antonito

アントニートに到着です。
既に目的列車は据え付けられていました。
今回のフォトランは1輌しかいないK-27をリオグランデサザン仕様にお色直しして走らせるというのが売りで、車番まで本来の463号機から455号機に書き換えています。このあたりもお堅い日本では許されない演出です。

17.9.4  Antonito

朝8時には集合がかかり、本日のフォトラン列車のオリエンテーションが行われました。
本日の予定から安全に関することなど、様々な説明があります。
フォトラン撮影時はビデオを撮っている人のことを考えて、通り過ぎても動くな、しゃべるな、なんて話もちゃんと。
また、みんなが素早く行動したらフォトランの数も増えるよ、という話もありました。


17.9.4  Antonito
チケットを持って、いざ乗車です。
乗車するのはゴンドラカー(=無蓋車)に簡易な椅子を付けた車輌です。
なんちゃってオープン客車ですが、外から見たら現役の貨車のままの姿になっているのもさすがです。
所定の発車時間よりも40分以上早く発車しました。
こんなことができるのもアメリカンですね。
その分、途中で楽しめるわけです。


17.9.4  Antonito付近

発車してから最初の区間は乾燥した草原を走ります。
道なき道が並走しており、土ぼこりを上げて鉄車が必死に追いかけてきます。



17.9.4  Antonito-Lava 

カブースのキューポラにも乗せてもらいました。
キューポラの窓から眺める右に左に蛇行する列車を眺めるのも新鮮でした。

17.9.4  Antonito-Lava

17.9.4  Antonito-Lava

フォトランで停車した列車から降りて各自好きな場所で構えます。

17.9.4  Antonito-Lava

そして、撮った写真がこちら。
視界から完全に消える場所までバックしてから、勢いよく加速して眼前を通過します。
そしてまたバック。
この時は二往復してくれました。

17.9.4  LavaーBig Horn

同じようなフォトラン、二回目。

17.9.4  Big Horn

三回目は定期列車をやり過ごすシーンを演出してくれました。



17.9.4  Sublette

こちらは駅構内進入のフォトランと停車シーンの撮影。
撮影時に邪魔になりそうな車はスタッフが徹底的に排除させます。
この辺りの考え方は本当に徹底しています。

17.9.4  Osier

そして、今回の列車の折り返し点、Osierに到着です。
ここでは、すべての列車が長時間停車をして、画面左手の食堂で昼食を取ります。
既に食事を終えたお客さんを乗せた対向列車が交換待ちをしていました。
つづく


6 件のコメント:

  1. フォトランのフォト、素晴らしいですね。
    Big Hornはデルタ線になってるのでしょうか?

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  2. モハメイドペーパー2017年10月1日 23:13

     こういうことがちゃんとビジネスとして成り立っているのが凄い。趣味者の層が厚いということなのだろうか。

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  3. 通りすがりの642017年10月2日 0:49

    フォトラン列車って・・列車名じゃないんですね。。(^_^;)
    フォトのためにランしてくれる列車の事なのですね。
    こないだJR九州の肥薩線に乗ったら、営業列車が大畑のループ上で一旦停止してくれて
    車内から大畑駅の写真が撮れるようにサービスしてましたが、これはフォトストップって
    言うのかな。。

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  4. Cedarさん
    フォトランは想像以上に良かったです。
    Bighornはデルタ線になっていました。
    心もとない線路にゆっくりとバックで入線しました。

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  5. モハメイドペーパーさん
    それでも集客はそれなりに大変なようで、同じ時期に他にもフォトランの予定があったのですが、定員に満たなかったようで、キャンセルになったりしています。

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  6. 通りすがりの64さん
    正式にはフォトランバイと言うらしいです。
    列車がいったん停車してから後退してまた走るというのは日本じゃとても無理ですね。

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