2014年4月25日金曜日

残虐心中工作~ピノチオキットバラバラ事件簿 その1

ピノチオ閉店セールとエコーのピノチオジャンクセールで入手した国電ジャンク車体がそれなりの数になってしまいました。
そこでそのジャンク車体を使って、以前から製作したいと思っていた身延線4両貫通編成とその編成を作るにあたって必要な車体のバーターで発生する余剰車体を使ってこれまた以前から製作したいと思っていた配給電車をごちゃごちゃに同時並行での製作を開始することにしました。

ジャンクセールの様子や今回の計画の経緯についてはこちら(⇒配給電車荷台スペシャル)。

身延線の編成は、サハ45を中間に挟み、且つクモハユニ44が入らない貫通編成を計画しています(クモハユニ44は製作済み)。
サハ45以外はクモハ51、クハ55あたりを計画中ですが、最終的な組み合わせは後回しにして
一番最初は鬼門のサハ45の製作を開始して、後追いでそれ以外の3両は考えることにするという、実にいい加減な製作方針でスタートを切ります。

サハ45は32系の1等車として誕生、永らく横須賀線で活躍後に身延線に転属しました。
後に一部は大糸線に転属したものの、身延線編成にはクモハユニ44と共に欠かせない車両という気がしていました。個人的にも何度か乗車してその独特な優等車の雰囲気を味わったので、是非模型に欲しい一両でありました。

サハ45はかなり前にピノチオから発売されていましたが、車体端部上下に意味のわからない切り欠きがあり(下記の写真を見てください、酷い構造でしょ!!!)、購入を躊躇している間に店頭からなくなってしまいました。

理解できない端部の構成

店頭から消えて数十年・・・。
そんなサハ45ですが、今回のエコージャンクセールでようやく入手できました。
しかし、このキットはとんでもない問題を抱えているのは前述の通りです。
実は同じ構成のキットで既に以前クモハ14を製作済みなのですが、この32系シリーズはこの切り欠きがどれも施されています。
こんなとこで継いでリベットもあるのにまともに仕上げれる訳がありません!
これは何度見ても呆れるというか、それを通り越して憤りを覚えてしまいます。
それでも買っちゃう自分も悲しいんですが・・・。

二つのキットで問題解決

前回のクモハ14も友人と1台クモハ14を余分に購入して真っ二つにして端部を切り継いで何とかしましたが、今回も何かしらの対策が必要です。
そこで・・・
今回も同じくジャンクで購入した31系のクハ16を利用することにしました。

但し、単純に端部だけに折角の車体を捧げるは例え4000えんのジャンクとは言え、忍びないというか、勿体無いです。
そこでこのクハ16は先頭部分をクモル24に使用し、連結面側のドアを挟んだ其々窓2個分ずつをサハ45の両端部に充てがうことにしてなるべく無駄なく使うことにしました。
クモル24は以前から作りたかった電車ですが、この為だけにキット一台を潰すのは気が引けていたので丁度良かったわけです。

車体は3枚おろしに


切り継ぎが多い上に、窓の二段窓化改造も行うので、側板を屋根と分離して加工したほうが加工性が良いことは明らか。
そこで、屋根部分は廃棄することとして、側板部分のみを活用することとしました。
捨ててしまう屋根については既に何度もレールロード製エッチング板で経験済みの木製屋根板で新製することとします。

バラバラ

側板と屋根が分離しました。
一見キット購入時よりも退化した感じです。

クハ16輪切りの刑

一方のクハ16も加工を始めます。
最初にクモル24に必要な先頭の部分をカットします。
クモルに必要な部分は全体の4分の1程度しかありません。

バラバラ・2

クハ16の車体、輪切りカットしました。
これだけ見ると可哀相な光景で、糸鋸の刃を入れるにも結構勇気が要ります。

サハ45側面とクハ16の残骸

それでも一旦ギコギコ始めたら後戻りはできません。
一気に全部バラバラに切り刻みました。
サハ45のドアから端の部分は左右共に廃棄、クハ16の残った部分を使ってサハ45のドアから端面側を切り出します。
リベットの都合から左右のカット位置が異なっています。

端部召し合わせ

一部縦のリベットはサハ45の本来の位置から無くなってしまいますが、キットのままの切り欠きがモロ見えたり、埋めるためにリベットが消えちゃうよりはよっぽどマシ、とChitetsuは思うのであります。
まあ、その前にこのサハ45のジャンク、そのための妻板も入っていなかったので、どうせ妻板は新製しないと駄目なのである意味当然の帰結ではあるのですが。

窓の埋込み

ただ、これだけでは済みません。
横須賀線のサロ45時代に便所と洗面所を追加され、窓が一箇所埋められています。
これの表現も埋められた窓の左右にリベットが存在するために結構な関門になります。
一旦は諦めかけましたが、上のように車体下半分を切り出して、一部リベットを削るなどの調整することでなんとかなることが分かったので、このように組み合わせようと思います。
それ以外にも、車体端部下部にはこの時代の車両独特の裾加工が必要なのですが、それはあとで考えることとします。

今回の旧型国電の工作、先が長そうです・・・・。


2 件のコメント:

  1. おっちゃーーーーーーーーーん!
    気でも狂るたんカーああ嗚呼~!
    コレはまじの心中工作ですなあ!
    楽しみにしております(糞爆)!

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  2. イヌチオ殿
    久しぶりの切り刻み工作です。
    サハ45、切り刻んだら何故か22メートルぐらい車体があるように見えてきちゃいました。
    狭窓効果でしょうか?

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