2013年12月14日土曜日

西鉄の元特急車

西鉄電車は京阪電車のように特急車の一般車格下げが多かった私鉄のように思います。
そんな元特急車二種のご紹介です。

ク1305 81.3.2 柳川車庫
一応新性能車のカテゴリー分けに入っているものの、どう見ても先頭車はクラッシクです。
編成も色は揃っているものの、見るからに中央の電動車と制御車は異質であることがわかります。

ク1305 81.3.2 柳川車庫

新旧特急の離合。
この先頭車、戦後1951年の製造の600形電車の先頭車を改造したものです。
しかし戦後製ながら外観は戦前製造の流電52系そっくりの流線形で、正面デザインはそのモハ52の目を吊り上げたような外観で登場、既に正面2枚窓の「湘南型」スタイルを持つ国鉄80系電車が出現している上に早くもそのデザインをパクった電車や気動車等が国鉄・私鉄で登場していたタイミングでの流電もどきの誕生は不思議です。

モ1306 81.3.2 柳川車庫
中間電動車は確かに新性能車であります。
1961年に特急車不足から前後に流電もどきの600形を改造したク1300形をパートナーに格上げ、中間の電動車を1000形同等の内容で新製したものです。
2扉クロスシートであること以外は窓の幅・高さからベンチレーターに至るまで殆どの点でク1300形とは共通点がありません。



モ1008 81.3.2 二日市  

次の世代の特急車1000形も2000系登場に合わせて既に格下げされて、3扉の一般車に改造をされていました。
1000形は製造年次と製造会社別で100台単位で区分されており、日本車輌製が1000番台および1100番台、近畿車輛製が1200番台の3種類に分かれています。
各番台は台車が異なるばかりでなく、駆動方式も日本車輌製がWN駆動方式、近畿車輛製が中空軸平行カルダン駆動方式と異なっています。



モ1105 81.3.1 二日市  
氷雨の中、二日市を出てゆく1000形・1100番台の普通列車。

モ1102 81.3.1 二日市
1000形の中間車の妻面が車庫で拝めました。
中間車は3扉化改造をされた以外外観はモ1300形とほぼ同形です。
1000形はこの後に冷房化改造を受け、最後の編成は21世紀まで生き延びました。

1300形より編成全体を総合的に見て車齢の若い1000形が3扉化・冷房化改造された中で、1300形が2扉のまま冷房化もされずに生涯を終えたのはク1300の車体構造の問題が大きかったのでしょうが、やはり先が見えていたからかもしれません。


8 件のコメント:

  1. 西鉄の株優は持ってない匿名希望2013年12月14日 8:54

    思い出したぞぉ。
    ちょっと、待っててねと言ったまま、床下に潜ったまま30分も待たせた時だな。。。

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  2. 西鉄の株優は持ってない匿名希望殿
    流石に株主願望は海を越えては進出しなかったのですね!
    この時そんなに待たせた記憶はないざんす。

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  3. 父の転勤で81年3月末より4年ほど大宰府で過ごしました。確か1000系あたりは引っ越してからほんの1年ぐらいしか見れなかったと思うのでいいタイミングで撮られていたのではないでしょうか。

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  4. 1300は電装解除したクモハ52に153系のモハをつないだような編成ですから。
    そりゃ、冷房改造もできずに廃車もやむなしでしょう。
    ところで西鉄1000~1200ってオールMじゃなかったですか。思い違いならごめんなさい。

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  5. うっかりバロー兵衛さん
    81年から4年間・・・。
    ちょうど私が行った直後ですね。
    この頃は吊り掛けの旧型車も本線を元気に走っていましたが、その分にその後は随分と淘汰が進んだのでしょうね。

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  6. なにわさん。
    1300の運命は所詮中途半端な存在だったので決まっていたのでしょうね。
    先頭車が古すぎますから。
    ご指摘の通り1000形はオールMですね。
    1300につられてしまいました・・。

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  7. 出ましたね!一貫性無いので大好きな西鉄の中でも大好きだった形式です。
    特急運用に乗りましたが両端Tcのシートは凄くゆったりしてました。

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  8. Cedarさん
    一貫性のない西鉄電車。
    1300もその流れですね。
    シートがゆったりしているのは誕生時の名残でしょうか?
    確かカルダン車のクハがえらい古い電車のコンビもありましたよね。

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