今回の18弾は個人的にはあまり欲しい度が低く、久方ぶりに箱買いでは無く集めたので時間がかかってしまいました。
理由は簡単、吊り掛け電車ではないからです。
今回の18弾は地方私鉄オリジナルの20M級高性能電車のラインナップな上に、伊豆急は格好の悪い高窓車を出したり、阿武隈はちょっと・・・。
流石に食指が動きません。
第18弾全貌はあのおっちゃんがずいぶん前にレポートしてます(⇒こちら)。
そんな訳でまったりと18弾まいります。
最初は一部から悪口を叩かれている上信電鉄です。
通常版編成 |
垢抜けのしない外観にその塗装、いかにも田舎電車です。
箱買いしていないので、シークレットもありませんが、あまり欲しくもないです・・・。
デハ200、2次車 |
701系の切り継ぎで作れそうな電車ですね。
台車も国鉄型DT21タイプ。
正直、安っぽい電車ですね・・・それが良いのですが。
クハ3002次車 |
それでは実車編です。
上信電鉄は永年にわたり旅客車の自社発注に拘った鉄道で、吊掛け車時代から独特のデザインの電車を自社発注して走らせてきた鉄道です(吊り掛け電車についてはこちら⇒上信電鉄訪問)。
その上信電鉄に初めて登場した高性能車がデハ200形とクハ300形です。
同形式は1次車と2次車ではスタイルが異なっています。
1次車は1964年に東洋工機で製造、側面窓が一段上昇式(デハ201~203、クハ301・302の5両)。2次車は1969年に西武所沢車両工場製で製造、側面窓が二段上昇式(デハ204・205、クハ303・304の4両)。
デザイン的には1次と2次が逆転しても良さそうな感じで、2次車の方が安っぽく見えます。
1次車のクハのみ正面非貫通式、その他の車両は正面貫通式でタブレット交換の便を図るため、運転台が通常とは逆の右側に配されているのが特徴です。
今回のモデルは通常版が西武所沢工場製の2次車のペアで、シークレット版が東洋工機製の1次車となっています。
20M両開き3扉というスタイルにカルダン駆動ながら自動空気ブレーキ、そして国鉄タイプの台車などの装備は完全に高性能車になりきれない西武701系と大変似通っています。
落成時はコーラルレッド(ピンク系色)に細い紺の帯を巻いていましたが、その後は帯は省略されてま抜けたスタイルとなってしまいました。
デハ200形の一部は後年両運転台化され、増設運転台側の印象が流用された機器に合わせてなのか東武タイプに近似しているのも偶然でしょうか?
シークレットはこちらを期待された方もいたのではないでしょうか。
デハ205 80.11.30 根小屋ー南高崎 |
クハ301 80.11.30 根小屋ー南高崎 |
クハ301を先頭にした朝のラッシュの3連が坂を下って来ました。
デハ203 80.11.30 根小屋ー南高崎 |
3連は後のワンマン化の時点で無くなったようです。
デハ205 80.11.30 馬庭ー吉井 |
2次車のデハ205。
今回の通常版電動車にあたります。
クハ303 80.11.30 馬庭ー吉井 |
空っ風の桑畑を走る。
なんかすごく昔のような画像になってしまいました。
今はここ、どうなっているのでしょう?
相方も今回のプロトタイプですね。
デハ203 80.11.30 高崎 |
スタイル的には1次車の方がまとまっている気がします。
最近上信電鉄で新型電車の新造のプレスリリースがありました。
同形式が登場すると、こちらの電車たちにも何かしらの変化が発生するかも知れません。
約15年前ほど、仕事でこの電鉄に詰めていたことがあります。
返信削除その時でも1次車でドアが閉まらないトラブル出合ったりと保守の苦労を垣間見ました。
そんな電車も来年で50年。上信線一筋です。
ここまで命脈保ってきたのは、懐事情もありましょうが上州の伝統の現れなのかもしれません。
買うとるやないかー(爆)!
返信削除こちらのブログを見てください(核爆)!
http://inu1dog11.blog86.fc2.com/blog-entry-921.html
12号線さん
返信削除上信オリジナルの電車も50年経っているんですね。
時間の流れの速さを感じちゃいました。
上犬殿
返信削除上信は予定通りです。
京福と長電は悩みましたが、結局買いました〜
上信電鉄といえば、70代にはストライキが多いことで有名でした。
返信削除200形は、Cedarさんに「地味電」と言われそうな平凡な感じ電車です。
一方、次の1000系では一転して「派手電」になりました。
2次車の運転席前面窓だけが小さいのは、一時の近鉄特急車みたいですね。
西武向け以外で、所沢車両工場製の足回りまで新品を採用した完全新製電車は、これだけだと思われます。
元・いきもの部長さん
返信削除そう言えば、よくストライキしていましたね。
すっかり忘れていました。
200形は正に『地味電』ですね。
西武所沢は中古再生中心でしたから、他社向け新車は確かにほぼやっていなかったですね。
どんな経緯だったのでしょう?