2013年5月9日木曜日

秋田中央交通 五城目の保存車

越後交通栃尾線と庄内交通はタッチの差で間に合いませんでしたが、全然間に合わない時期に廃止になった日本海側の私鉄に秋田中央交通線があります。

秋田中央交通線は八郎潟と五城目の間の僅か3.8kmと短い路線でした。
一時は五城目から、鷹巣方面へ抜ける路線網を延伸する構想もあったもののここもやはり実現には至らず、1969夏に全線が廃止されました。
先輩方の写真を拝見すると、併用軌道ともつかない線路をトコトコ走る姿、良い雰囲気でした。
電化私鉄ながら電車を最後まで 所有せず、機関車が機械式気動車崩れの客車を牽引する運行形態でした。

五城目線を走った電気機関車と客車は長らく終点の五城目近くの小学校のグラウンドに展示されていました。

EB111 97.11.22 五城目
こちらがその保存車です。
機関車は当線名物の東急から来たデワではなく、EB111のほうが保存されていました。
デワは木造車体だったのが保存されなかった理由でしょうか?

EB111 97.11.22 五城目
反対側から。
小学校のグランドに上がる坂道からよく見えました。

ナハフ20 97.11.22 五城目
機械式気動車崩れの客車、ナハフ20。
小さな電気機関車と大柄な気動車改造客車のコンビはいかにもな組み合わせで、模型化したくなります。
何故か床下機器が何もありません。
前回紹介の庄内交通のモハ8同様(⇒鉄道コレクション 庄内交通モハ8)、ご多分に漏れず老朽化が激しく2003年に廃棄処分となりました。
日本の車両保存に対する意識はどこでもこの程度であることが残念です。

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