ごあんない |
『動く旧型国電博物館』と呼ばれた飯田線の旧形国電については、これまで雑誌や単行本、さらにはネットなどで様々な形で紹介されておりますが、当時在籍した全車両の横顔とスタイル的な分類から路線の紹介まで、その全貌を一冊の書籍で一覧できればと思って企画したものです。
飯田線については詳しい方が多い中で、自分がそれをやって良いのか?という気持ちもありましたが、ちょうどKATOから飯田線シリーズ製品が次々と発売されていることと、1977年当時配置の車輌を全車輌撮影していたこともあったので、今やらないとチャンスが再び訪れるかどうか分からないと思い提案し、実現に至りました。
結果的には車輛ガイドシリーズの枠では入りきらず約二倍のボリュームになったことから、まったく別扱いの書籍として発刊することとなり、本のスタイルもこれまでのB5判ではなく、A4変形162頁という紙面構成でお届けすることになりました。
入稿が終わりました |
昨年秋からは暇さえあればパソコンと向き合う日々でしたが、好きなことなので余り苦にはならなかったです。
全車輌両サイド掲載を目指しましたが、さすがにそれは読者の方にとっても飽きも来るし、紙面的に実現は無理で、片側掲載の車輌も混ざっています。
紙面の一部 |
カラーグラフではお知り合いの方々の協力を得ました。
近年のモハモハコンペや横浜の鉄道博などでのおつきあいで知り合いになった方々も強力な味方になっていただけました。
記事の内容は、あまり旧型国電を知らない方にもわかるような解説を心がけつつも、うるさ方(失礼)にもそれなりに満足を頂けるように心がけたつもりです(あくまで私の判断でしかないかもですが・・・)。
分類表素案 |
今回力を入れたことは全車輌画像の掲載と全車輌の形態分類です。
1977年当時の各車輌の左右のドア形状の差異から前面窓の形状差異・ランボードの種類など、模型化時に悩む部分について可能な限り調査して掲載しました。
この分類表、どうしてもわからない部分がいくつか残っていたのですが、最後の最後でそれも埋めることができました。
当時の運用表やメモ類 |
訪問当時の運用表や廃車回送予定などのメモも活用して記事を作成、可能な範囲で掲載しました。
模型も充実 |
実物だけではなく、模型もお友達のご協力で充実されることができました。
スケールもO,HO,Nと3つのゲージの飯田線電車が紙面を飾ります。
特にNゲージは今回の飯田線本企画が通った推進役のKATO製品ベースに加工をした作品を駒ケ根車輛さんとヒナさんにお願いして作りおろしをしてもらいました。
HOとNの飯田線 |
HOは以前から競作などをしてきた鈴木誠さんの作品を掲載させてもらうことにしました。
手前はヒナさんの大改造クハ47形です。
その他、以前からお話を伺いたかったKATOの飯田線シリーズ生みの親である同社の関さんとの対談やご本人に飯田線シリーズへの思いを綴っていただいた記事もお願いできたのも個人的には大変嬉しい事柄でした。
クモハ52004 76.5.5 豊橋機関区 |
飯田線の旧形国電、3月3日に発売予定です。
よろしかったらお手元にお備えください。
こんにちわ。
返信削除飯田線の本、楽しみにしております。特に、80系が入る前の在籍車全ての写真や形態が
掲載されているとの事で、モデラー向きですね。
飯田線の車両写真では、故芝生氏の「我が心の飯田線」サイトに、他地区の車両も含め
多くの枚数が掲載されていて、非常に参考になりますが、形態別の説明がまとまっている
資料が欲しかったので、助かります。
最近は時間が無く、模型を買って眺めるだけの安楽モデラーになっていますが、この本で
脱却のきっかけにしたいですね。
nnishi1968さん
返信削除ありがとうございます。
基本的にはモデラー視線で作りました。
芝生さんのサイトがあるので、困らないかとは思いましたが、やっぱり紙にして残したいと思ったのもあります。
模型再開のきっかけになればうれしいです。
いよいよですね。自分はムード派なんで細かい形式などはわかりませんが、あの沿線風景にはすごく似合っていたなあ、と思います。
返信削除1週間後ですね。楽しみです。しかし、こういう本が出ると、まぁこのくらいでいいか、という模型が作れなくなります
返信削除Cedarさん
返信削除おかげさまで形になってきました。
細かいことは別にして楽しめるようにも心がけたつもりです。
モハメイドペーパーさん
返信削除前半のページはモハメイドペーパーさんの写真が無かったら形になっていませんでした。
模型に反映させるか否かは皆さんの好みということで良いでしょう。
ひな祭りの発売ですね。
返信削除楽しみにしています。
私も、発売を楽しみにしております。
返信削除模型の方も、先の報告からさらに何両か製作しまして、「我が心のの飯田線掲示板」の方に報告しております。今回はおそらくKATOの飯田線セットが最初に発売されて以来の懸案だった「クモハ53007の真正の編成相手」である「クハ68400」を製作しました。クモハ54002がベースなのですが、部品を他の車といろいろトレードして「クハ68のセット」にまとめ、WC取り付けの窓埋め、ベンチレーターの配置変更を行いました。また、末期は台車がコロ軸受になっていたので、形態が近いKATOのオハフ33用TR34をボルスタ―部分を加工して取り付けました。気が向いたら見てみてください。
三等急電さん
返信削除偶然にもひな祭りの発売となりました。
ご高評を頂ければ幸いです。
原口さん
返信削除先般リクエストを頂戴した製造所の本店支店の区分は最後の最後で反映させました。
一部資料によって記載が異なる車輛があって、ちょっと止まってしまいましたが。