箱根登山鉄道のモハ108号は現役の旧型車の中では特別扱いをされてきた電車です。
その今昔を本日は5月4日タイムカプセルバージョンでお届けしようと思います。
モハ108 80.5.4 入生田 |
こちらは1980年当時、今から35年前のモハ108号です。
この頃は台車もオリジナルのままで、勿論吊り掛け駆動でした。
35年前の他の画像はこちら➡33年前の箱根登山鉄道の電車
モハ108 80.5.4 入生田 |
ゴールデンウイークの早朝の入生田駅での交換待ちの様子です。
折角なのであっちへ行ったりこっちへ行ったりして撮っています。
パンタグラフも線の細い菱形パンタグラフのままで美しい姿です。
モハ109(右)、モハ108(左) 80.5.4 入生田 |
上り電車もモハ2形でした。
どちらも早朝であったので単行での運行でした。
モハ108 80.5.4 入生田ー箱根湯本 |
三線区間を行くモハ108。
2両編成に増結されて戻って来ました。
その頃の走行風景はこちら➡33年前の箱根登山鉄道の電車 その2
モハ108 04.5.4 宮ノ下ー小涌谷 |
それから24年後のモハ108号です。
下回りは台車が一新されて吊り掛け電車ではなくなりましたが、スタイルはクラシックスタイルにされています。
モハ108号は1988年、箱根登山鉄道としての創立70周年を記念して緑色1色の塗装に変更されています。
その後、2000年代に入ってから窓回りを黄色系、それ以外の部分を水色とする旧塗装をイメージした塗装に変更されました。
モハ108 04.5.4 彫刻の森ー強羅 |
方向板もレトロなデザインになっています。
モハ109(左)、モハ108(右) 04.5.4 強羅 |
強羅で発車待ちのモハ108号。
期せずして24年前の入生田での交換と同じ車両の顔合わせになりました。
モハ108 04.5.4 宮ノ下 |
宮ノ下を出てゆくモハ108号。
モハ108 14.6.28 大平台ー宮ノ下 |
そして、さらに2008年からは、正面がSE車と同様のデザインとなった1957年以降の塗装デザインに変更されて活躍中です。
モハ108 14.6.28 大平台 |
そろそろ紫陽花の季節ですね。
あじさい電車酔っ払い紀行はこちら➡あじさい電車を見に行く
吊掛式の頃のモーター(ギアも含んで)の唸りは、実に滑らかないい音でした。西武のE51もそうだけど、やはりブラウンボベーリーは違うなと感じさせられます。
返信削除モハメイドペーパーさん
返信削除流石スイスの機械、と言うことでしょうか。
独特なスタイルの台車が印象的でしたね。
まだ子供の頃、100番台の旧式電車ばかりであった頃の箱根の登山電車には、いろいろと思い出深いものがありました。夏休み、観光客ですし詰めだった冷房もない古い電車は、いくら涼しい箱根とはいえ、窓を開けっ放しにしてもさすがに暑さをしのぎきれず我慢の限界だったのでした。時速20kmで急坂をゆっくり登って行く吊り掛け電車のモーターと歯車の奏でる重低音は、まさに「これぞ登山電車の音」だったのでした。室内の照明が白熱灯だった車両も、割と遅くまで残っていたような記憶もあります。その旧式電車も、新車との交代や、残った車両も足回りを取り替えられ、もはやこの音が聞けるのもあとわずかなのでしょう。
返信削除伊豆之国さん
返信削除箱根登山鉄道の電車はいつ行っても混んでいる印象がありますね。
おっしゃるとおり、夏は箱根とは言え流石に蒸し風呂状態でした。
でも、この電車が末長く活躍して欲しいものです。
吊り掛け時代のモハ108と言えば一番の特徴は旧型車で唯一テールライトがガイコツ型ではない箱根行燈型と呼ばれた円筒状のものでしたね。
返信削除ちょっと野上電鉄の旧型車に近いものを感じさせますね。
話は変わりますが、昨日の銚子電鉄は2000系フル稼働でした。
宵闇さん
返信削除108号は確かにテールライトが特徴的でしたね。
最近のガイコツテールライトはステンレス製の特注品?なのでしょうか?