2014年6月2日月曜日

思わぬところで出会った都電の遺構

初夏の陽気となった5月の最終日は家族で健康的にハイキングをしてきました。
ハイキングに行くきっかけはいつものマルチ鉄道株主・maru-ha殿からの期限切れ間近の株主優待切符が送りつけられてきたからです。
きっと温めていたのに使い切れずに送りつけてきたに違いありません!
最近の優待切符ハイクはこちら(⇒新緑の箱根登山鉄道プチハイク)。

でも、ありがたい切符を無駄にするわけにはいきません。
残された有効期限で唯一の土日の最終日に行動に出ることとしたものです。

株主優待券でハイキング

どこに行こうかは結構迷いました。
結局は京王線のサイトに掲載されているハイキングコースの中から、多摩丘陵のハイキングコースを歩くことに決めました(こちらが京王線のハイキングコース案内⇒京王沿線の里地里山を歩こう)。
帰りに多摩センターでショッピングできるのも家族をおびき出すには好適です。

クハ9734 14.5.31 多摩境

ということで・・・
優待切符で一気に多摩境駅へ。

クハ9796 14.5.31 多摩境

滅多に降りることの無い駅なので、一応電車を撮影しました。
この電車、没個性で好きじゃないです。
8000系のほうまだいいなあ。

 14.5.31 多摩境

『多摩境』駅。
駅名の響きは中々好きです。

 14.5.31 多摩境

多摩境駅を下車後は、パンフレットの地図に沿って多摩丘陵の里山ハイキング開始です。

 14.5.31 多摩境

気持ちの良い陽気の中、ゆっくりとハイキング中です。
真夏日の陽気ながら木漏れ日の下を歩くぶんには爽快です。

 14.5.31 小山田

途中で道に迷ってコースアウトしてしまいました。
でも、そのおかげでこんな風景も見れました。
ちょっと細い道に入るとこんな懐かしい里山の風景も残っていました。
映画の『平成ぽんぽこ』を思い出しました。

 14.5.31 長池公園

散歩コースも後半、長池公園に到着です。

14.5.31 長池見附橋

池のほとりで休憩をする時にこんな風景が目に入ってきました。
美しいとも言えますが、いかにも作られた風景。
ハウステンボスみたい、というのが最初の感想でした。

14.5.31 長池公園

橋の袂の建物もいかにもで、橋も含めて全てが作り物感いっぱいの印象を受けました。
・・・・が。

14.5.31 長池見附橋

橋を降りて見上げた時に、思い出しました。
これは四ツ谷駅を跨いでいた四谷見附橋であることを。
そしてどこかに移築保存されていることも思い出しましたが、まさかこんなところで出会うとは思いませんでした。


14.5.31 長池見附橋

橋の袂にはメモリアルの展示品が陳列され、このような解説が書かれていました。

四谷見附橋は大正2年の建築で、古さではもっと古いものが他にもあるものの、現役時代に日本に現存する鉄製アーチ橋では最も古いもののひとつであり尚且つ、創建当時の姿そのままで供用されている日本最古のものであったことから、ここ多摩の地に移築保存されることになったものです。

14.5.31 長池見附橋

そして、こんなものが展示されていました。
四谷見附橋を渡っていた都電の線路のカットモデルです。
但し、四谷見附橋を渡る都電は1970年頃に廃止になっているので、これは復刻されている部分が多々あるとは思います。
溝付きレールの軌道の断面が良く解ります。

14.5.31 長池見附橋

反対側から見ると、軌道部分の橋構造が良く解るように展示されていました。
僅かな距離ですが、都電の線路が復元されて残っているのにこんな所で出会うとは思いもしませんでした。

14.5.31 長池見附橋

このような昔の欄干も保存されています。
この四谷見附橋の移築復元と鉄道の関係についてはこちらのサイトが分かりやすいです。
↓↓
http://www.pompoco.or.jp/nagaike/kouen/mitsukebashi20080712.pdf

興味のある方はどうぞ。


クハ8701 14.5.31 京王多摩センター

思わぬ発見も含めて楽しいハイキングを楽しめた一日でした。

8 件のコメント:

  1. 町田の里山はとても東京都とは思えない程のんびりしていますよ。
    中には街灯すらなかったり、本当にここは町田か?と思う所も幾つか。

    ただこの里山のおかげで町田の交通事情が全く改善されないのが玉にキズですね。

    多摩都心モノレールの町田延伸も、小田急多摩線の相模原延伸も里山破壊という点で未だに凍結されたままです。

    地元民としては何とかして欲しいですね。

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  2. たしかにミナトミライ的ツクリモノ感満載ですが
    橋のカットモデルはイイですネ!
    溝付きレールの断面がこうなってるとは知らなんだー(糞爆)。
    ベンキョーにナリマス。
    ベンキョーしてトーダイにイケそうです~!

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  3. 都電のレールは復刻ではなくそのものだと思いますよ。
    当時、東京都は膨大な廃止路線を撤去しきれる予算を持たず、
    銀座通りなど一部の路線を除いては軌道をそのまま残して、
    アスファルトで路面をかさ上げする形で軌道を埋めていました。
    だから敷石と軌道ごと、アスファルトの下に保存されてた、というのが真相だと思います。

    そういえば昔、玉川高島屋駐車場横の道路を拡幅する際、
    砧線の軌道が(予想通り)思いっきり出てきたのは笑いました♪

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  4. 宵闇さん
    部分的には以前も見ていましたが、結構里山風景は残っていますね。
    ただ、それと路線延伸は別物で展開できそうな気がしますね。
    既にかなり里山風景は破壊されていますし、どんな反対運動がされているのでしょう。

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  5. 溝付き犬殿
    最初に目に入ったこの光景は大変周りの風景と異なっていて違和感がありました。
    中途半端なカットモデルではありましたが、面白く見ることが出来ました。
    ただ、ここを通る大半の人々には価値のないものの扱いされていそうですが。

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  6. 赤影さん
    そういえば、都内の道路ではあちこちでアスファルトで埋めた軌条が削れて顔を出しているのを見ることが出来ましたね。
    ここも埋まっていたのでしょうか?

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  7. 都電軌道のカット展示、せっかくの貴重品も誰にも顧みられないまま廃棄されてしまうのが心配です。
    マニアやファンがおいそれと行けない場所ですよね。

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  8. Cedarさん
    折角の遺構も多摩の団地の片隅に置かれていてはただの瓦礫程度にしか大半の人の目には映らないでしょうね。
    老朽化が進んだときは危なさそうです。

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