2014年5月28日水曜日

可部線のクモハ73

呉線から転用されて可部線に集結した73系電車は両数の割にはバラエテイ豊かで、恣意的に集めたのではないかと思うほどでした。

クモハ73001 80.8.25 横川

そんな可部線電車の各車の記録からまとめてみました。
本日まずはクモハ73形です。

左から クモハ73027、クモハ73383、クモハ73041
80.8.25 横川

横川の電留線で顔を並べたクモハ73形3両。
それぞれに独自の表情をしています。
先日車窓から確認したら、この電留線もいつの間にか綺麗さっぱりなくなっているのですね。
正直その変貌ぶりにはびっくりしました。

クモハ73041 80.8.25 横川


原型に近いクモハ73041。
運行番号窓が2桁の車両は少数派です。

クモハ73041 77.12.19 横川

このクモハ73041は妻面がイレギュラーな電車でした。
ご覧のように妻面だけノーシル・ノーヘッダーでした。
どのタイミングでどのような理由で改造されたのかは不明です。



クモハ73061 79.3.18 横川

正面窓をHゴム化したクモハ73061。
右側2個をHゴム改造されたのは東鉄によく見られた改造手法でした。

クモハ73128 77.12.19 横川

重々しいDT14装備のクモハ73128の妻面です。

クモハ73313 79.3.18 横川

こちらもDT14を履いた後期車、クモハ73313。

クモハ73313 79.3.18  横川

こちらも同じです。

クモハ73383 80.8.25 横川

台車が違うクモハ73383。
似たようなスタイルをしてDT15台車を履いた仲間は仙石線にも多く在籍していました。
仙石線はこちら(⇒仙石線のクモハ73)。

クモハ73001 80.8.25 横川

有名な試作近代化改造車のトップナンバー、クモハ73001。

クモハ73001 80.3.18 広島運転所

クモハ73001の妻面です。

クモハ73009 79.3.17 横川

埴輪顔のクモハ73009。

クモハ73259 79.3.17 横川

おなじような方向幕無し、サボ受け付のタイプスタイルの近代化改造車のクモハ73259。
しかしながら、細かい部分を見てゆくと結構差異があります。

クモハ73021 79.3.18 横川

近代化改造車のうち、一番すっきりした外観の方向幕装備タイプ。

6 件のコメント:

  1. DT14台車ってなんとなく雰囲気が京王のTS101台車に似ていますね。

    この台車を付けたクモハ73はどこか更新前の相鉄3000系を彷彿させるような気がします。

    最後の近代改装車、自分が小学校時代憧れの電車でした。あの頃よくグリーンマックスのペアキットを組み立てた事を思い出しました。

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  2. 宵闇さん
    DT14は独特の重々しさがある台車ですね。
    見た目はスハ43の台車とそっくりですが、相鉄の元ロクサンの換装台車も似ていますね。
    個人的には好きな台車です。

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  3. こちらでは初めまして
    鉄道模型運転会ではお世話になりました。

    クモハ73041の妻面のノーシルノーヘッダーですが昭和46年から47年にかけての工事です。昭和45年の呉線電化で73系が転入した当初は3段窓の原型だったのですが、すきま風の激しさ等、室内環境に問題があったので、昭和46年からアコモ更新が始まりました。この時に1:2のアルミサッシになったのですが、元モハ63形のクモハ73、モハ72形は貫通扉が無く貫通路が吹き抜け(両側の妻窓が開閉窓)の車がいました。貫通扉の無い車へは貫通扉を取り付けることになり、この時に戸袋を付けるために妻板に大規模な工事が行われた結果、シル、ヘッダーが無くなったと考えられます。
    可部線に残った5両の原型クモハ73形では、041と169の2両が妻面ノーシルノーヘッダーでした。73061は東鉄時代に貫通扉取付工事が行われたという記録があり、73313, 383はクモハ73形の最末期の工事で最初から戸袋が付けられていました。

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  4. 原口さん
    こんにちは。
    コメントありがとうございます。
    流石、詳しいですね。
    理由、納得であります。
    63タイプの貫通扉については未施工を含めて随分バリエーションがあったみたいですね。
    最初に見たときは事故復旧かと思ったり、???でした。

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  5. もう1つ、情報を追加します

    クモハ73128の写真がありますが、この車は写真撮影のときは事業用車代用でした。元々は呉線電化当時に転入した車で、当時はMcMTc'とMcTMc'の3両編成で使われていました。この車とは別に事業用として確か昭和47年に京阪神緩行線からクモハ73345が転入しました。この後、呉線から可部線に73系が転用された時、クモハ73128はクモハ73345の相棒になる形で残されました。この後、昭和54年にクモヤ90100台が投入され、クモハ73345とともに置き換えられています。

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  6. 原口さん
    追加コメントもありがとうございます。
    クモハ73128は向きも偶数向きですし、営業用に使われている雰囲気では見た時もありませんでした。
    クモヤ90の代用だったのですね。

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