肥薩線、明治から昭和に出会う旅（上）

夏休みが始まった今週、所用で鹿児島へ行くこととなりました。
週明け月曜日午後からの打ち合わせ・・となればこれは日曜日前乗りが可能ということ(^^)で、久方振りに九州を垣間見れることになります。
折角なのでヒコーキで鹿児島入りするのでは無く、まだちゃんと乗っていない九州新幹線と観光列車で話題の肥薩線を乗り継ぎ鹿児島入りするという構想が湧きました。
このルート、明治時代に日本を青森から鹿児島を初めて鉄路で結んだ時のルートにあたります。
周知の通り、鹿児島本線の使命を帯びて建設された矢岳越えを含むこの区間は、海側を回るルートに本線機能が移ってからは肥薩線というローカル線に転じて今に至っています。
そのため、バイパスが出来た後の旧街道同様に、一部には明治時代のまま時間が止まったような鉄道風景が今なお展開しています。
肥薩線全線既に訪問済みの沿線ではありますが、車でのつまみ食いが大半で、列車では隼人から吉松しか乗っておらず、川線も矢岳越えの山線もちゃんと乗っていないので、今回はその鉄道風景の今を昭和の列車や観光列車で確認する旅を計画しました。

　１３．７．２１　羽田

羽田からは、これに乗って福岡へ。
新生JALになってこの塗装の機体も随分減ってきました。

８２１－１００７　１３．７．２１　博多

福岡からはこれに乗って新八代へ。
犬殿、これは０ケーでしょうか？

８２１－１００７　１３．７．２１　博多

ウッディーな車内。
ミトーカデザインの車体外装はあまり好きではありませんが、車内の雰囲気は結構好きです。
どこか電車に乗って楽しい仕掛けが満載ですね。
事務的な７００系の車内よりは格段楽しいです。
後はこれをどれだけ綺麗な状態で維持できるかが課題でしょうか。

キハ３１ １４　１３．７．２１　八代

在来線接続駅の新八代駅は何も無い駅で、何と・・・在来線への乗り換えはラッチ外の地上連絡でした。
改札出る時に、乗り換え改札口が無く、普通の出口だけ。
下車駅を間違えたのかと一瞬不安がよぎりました。
これは初体験。ちょっとびっくりしました。

そんな何もない新八代からのひと駅は右手の変な電車で八代へ。
八代で左の気動車に乗換えて・・・。
平成の最新鋭から昭和へ・・・乗り換える度に車両が古くなってゆきます。
キハ３１はご存知、国鉄民営化の置き土産でどさくさ紛れ風に新製された気動車グループの一員です。

キハ３１ １４　１３．７．２１　白石

先頭座席は全面眺望抜群のヲタ席。
そちらに臆面もなく座ってやって来ました、明治の駅舎。
気動車の大きさと比べても駅舎が立派なのが良くわかります。

１３．７．２１　白石

こちらが駅舎外観です。
こちらの駅舎は１９０８（明治４１）年６月の肥薩線開業当初のままのものとされますので、既に１００年を超えています。
大変立派な駅舎ですが、駅前は結構狭く、駅舎目の前は球磨川の流れです。

１３．７．２１　白石

懐かしい風景が展開していました。
今時、自販機のない駅舎玄関のシーンを撮影するのは苦労します。
しかし・・・絵になる風景ですが、本当にこの駅付近は何もありません！
結局歩き回ったものの、自販機さえ見つけられませんでした。

１３．７．２１　白石

上りホーム側から見た駅舎。
背景の美しい山々との取り合いが素晴らしいです。

空き時間つぶし

次の列車まで約二時間。
じっくり駅舎を見て、駅舎スケッチも久しぶりにしました。
しかしながら、ジュースも買えずほぼ日干し状態になってしまいました。

キハ１４０ ２０３９　１３．７．２１　白石

次は更に古い昭和の気動車で一勝地を目指します。