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Thursday, December 14, 2023

32年目のポルトガル その4・リスボン再訪

スイスを3日間楽しんだ後は、いよいよ今回のメインディッシュであるポルトガル・リスボンに向かいました。

リスボンは1991年の夏の訪問以来32年ぶり二回目の訪問です。

1991年の訪問

この1991年の訪問記はこちら→https://tsurikakedensha.blogspot.com/2012/08/blog-post_6.html

リスボンのトラムは前回の訪問の1991年当時でも全盛期ほどでは無いにしろかなりの路線を擁し、すべてクラシックなポール電車で運転されていました。

今回の訪問に当たって調べてみますと今は6系統ぐらいの運転に縮小され、電車も平坦線では今風の連接電車が導入されたりで、かなり様子が変わっているようです。それでも狭い路地を走る28系統を中心にした路線は相変わらず良い雰囲気を残しているようです。レトロなトラムと街並みの再会が楽しみです。

リスボン空港

LCCみたいなスイスエアーで約三時間でリスボンに到着。これは所要時間以上にかなり退屈な飛行機でした。


以前はバスしかなかったリスボンの空港から市内へのアクセスも地下鉄ができてずいぶん便利になりました。切符も24時間券から1日単位で追加できるものがあり便利なのですが、この買い方がわからない。。。

結局は窓口で3日券を購入して地下鉄で市内へと向かいます。地下鉄は無駄に大きい開口とその割に不便な動線という不思議なものでした。車内の様子もあとでわかりましたが、街の雰囲気よりもちょっと治安的に芳しくない印象でした。

ホテルの部屋からの眺め

到着したホテルは目の前が25系統のジャンクションになっていて、日夜トラム見放題!という嬉しい立地のはずでしたが、待てど暮らせどトラムはやってきません。

これは路線が廃止になってしまったのか、何かしらの工事で運休中なのかわかりませんでしたが、ちょっとこれはがっくりでした。それ以外でも市内の海べりを左右に走る系統もどうもツアー電車以外走っていないようで、中心部からは観光資源でもある28系統を除きほぼ撤退という印象で、最近の系統図が示す路線でさえすべてが走っているという状態ではなくなっているようでした。

過去と現在の路線~ウイキペディアから

これは海外のサイトにあった路線図で、全盛期と現在の路線がわかります。赤線が現在走っているとされる路線ですが、上記のようにそのような路線も必ずしも動いていませんでした。


電車の系統にはEがついているようなのですが、同じEがついたバスも結構走っており、すでにカリス(=リスボン市交通局のような市内交通一元事業者)は完全にバス中心の政策に転換してしまっているようです。

宿泊したホテルは海に近い場所でしたが、そこから坂をちょっと上ると28系統のトラムは元気に走っていました。


ちょうどその場所にはガントレットが存在しています。




何しろ狭い路地が多いリスボンですから、線路を敷くのも容易ではありません。狭い区間は上下線が別の通りを走るのですが、曲がることさえ容易ではありません。

そこで登場するのが、このガントレットです。電車は路地を曲がるために反対側の線路に食い込みながら曲がってゆきます。

そのうえ、勾配も半端ありません。ここにいるだけでも時間を忘れてしまいそうでした。


急曲線に急カーブ。

よくぞこんなところを!と思う場所を結構軽快に走ってゆきます。


リスボンのトラム旅は始まったばかりです。

続きます。







4 comments:

レサレサ said...

>ガントレット
こういうの見ると気になるのは「上下両方から同時に来たらどうするんだ?」って疑問。
まあ路面電車なら急停車もできるだろうし、譲り合いになるんでしょうかね・・・?

Cedar said...

いよいよメインディッシュですね!ラストから2カット目、こういう撮り方は気がつかなかった!リスボンならではですね。

Chitetsu said...

レサレサさん
ちょうどそういう場面に出くわしましたが、心配ご無用で、運転手同士が目視でやっていました。
あくまでアナログで成り立つ世界です。

Chitetsu said...

Cedarさん
昨日はお疲れ様でした。
あのような意図せず撮れるカットは咄嗟に広角にして撮れるスマホならではですね。