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Sunday, August 20, 2023

五新線の遺構

 奈良県五條市にある五新線の遺構は以前から気になっていました。

16.9.26

2016年の関西出張の帰りに五條で宿泊してみる機会を得ました。
五新線はご存知のように、五条から新宮までを結ぶ路線として計画されたもので、未成線で終わっています。戦前に着工、太平洋戦争のため工事が中断するものの、1957年に工事を再開し、1959年に五条駅から城戸まで路盤が完成したところで凍結されたようです。


昭和に入ってから工事をされた路線ではこのアーチ型の橋梁が多くの区間で採用されています。
個人的には好きなデザインです。


五條は古い街並みでも有名で、実は街並み探索の方が主目的でした。
その古い街並みに似合わないコンクリートの橋梁が街道を跨ぎます。


アーチ橋を少し離れて眺めます。


こちらは五新線が和歌山線から分岐するあたりの様子を見たものです。


そこにやって来たのは変な色の117系。
この電車もついこの間引退したようですね。


8 comments:

Cedar said...

大阪南部の街並みも歩きたいのですが、なかなか機会が無くって~五条とか御所とか、良さそうですね~

すぎたま said...

こんにちは。

なんとなく、今は撤去されたドリームランドモノレール大船線みたいな雰囲気もありますね。この手の未成線で、構造物がある程度残っているのは、いかにももったいない気がしますが、利用となるといろいろ困難なんでしょうね。
117系は、せめて逆配色(白にブルーグリーン帯)にしたほうが似合うと思いました。こんな配色にしてしまうのは、いかにもセンスが無いというか…。
やはり車輌にも似合う塗装とか、デザインにマッチする塗装とか、そういうものはあるのだなぁと感じさせられますね。

レサレサ said...

昔路面電車のレイアウトで、「線路をまたぐ何か」が欲しかったのか、橋がレイアウト外からかかって唐突に切り取ったかのように中断という奇抜な構造のを見たことがありますが、絵空事じゃなかったんですね・・・

chitetsu said...

Cedarさん
大阪南部から奈良にかけての各町、趣のある所が多いですね。和歌山線沿線の街は好きです。

chitetsu said...

すぎたまさん
鉄道施設の抜け殻は幅が狭いので、転活用が難しいのでしょうね。今は耐震性とかもとやかく言われそうです。
117系のカラーリング、おっしゃる通りですね。ちょっと車体デザインとマッチしていませんね。末期色もそうですが。。。

chitetsu said...

レサレサさん
未成線らしいでね。
まあ、模型で再現すると違和感払拭するのにテクニックが要りそうですが。。

原口 悟 said...

このタイプのアーチ橋で思い出すのは下北半島の「大間線」、渡島半島の「戸井線」、知床方面の「根北線」の「越川橋梁」をまず思い出します。これらの線のイメージか、このタイプのアーチ橋は「未成線」のイメージが強く、実際に鉄道が開通した線は士幌線の「タウシュベツ」橋梁くらいしか思いつきませんでした。

鉄道線の敷地は確かに意外と幅が狭く、単線だと車両の幅が3mで、ここから考えても2車線道路にするには路肩の幅を含んでもちょっと難しそうです。

chitetsu said...

原口さん
このタイプのアーチ橋の路線は未成線が多いですね。あと開業したのは九州の宮原線や高千穂線でしょうか。