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Sunday, October 24, 2021

松尾鉱業鉄道の片鱗を見る

 先日、お仕事で松尾鉱山周辺に行く機会がありました。

そこで松尾鉱業鉄道と松尾鉱山の片鱗を見てきました。

21.10.22 東八幡平

こちらはお仕事で訪問した鉱山資料館です。



こちらの敷地内には松尾鉱山鉄道の電気機関車が保存されています。


東芝製のまとまりの良い機関車ですが、出力の関係から構内入換が主業務で、仲間のように秩父には引き取られませんでした。

デキ108 2019.11.9 皆野


主力機であったED501,502の2両は秩父鉄道に譲渡されてデキ107,108として活躍してきましたが、2020年にデキ108が廃車され、現役で残る松尾鉱山鉄道の車両は無くなりました。

87.5.4

87.5.4

1987年の春に出かけた時には東八幡平には当時の施設がまだ残っており、そこのは客車が残っていました。客車は3両が残っており、そうことして使用されていました。背後の建物は機関庫であったようです。

松尾鉱業鉄道現役時代の貴重な写真はkatsuさんが記事を書かれていますので参照ください

https://umemado.blogspot.com/2015/11/blog-post_91.html



こちらは案内された松尾鉱山跡地の中和施設。
鉱山から出る坑廃水は、強酸性で多量の2価鉄イオンを含み、大量の水を連続的に処理する必要があることから、「バクテリア酸化・炭酸カルシウム中和方式」の新中和処理施設がもうけられました。
奥にはここで処理した汚泥を貯める沼があります。
施設の方のお話では、この作業は半永久的にしないといけないそうです。
原発とは別の意味で負の遺産の処理に大変さを知りました。
奥には『雲上の楽園』とも呼ばれたアパート群の廃墟があります。


こちらがそのアパート群です。
東の軍艦島とも言われるようです。
アパート群については別記事でもう少し詳しく記載しました。




小雪交じりの取材を終えて新幹線の切符を購入。
はやぶさの窓側はすべて売り切れということで、併結のこまちの切符を購入して帰ろうとすると・・・


なんとこまち40号は田沢湖線内でクマと衝突して立ち往生。

新幹線と熊というのはなんともユーモラスと言うか、何というべきか。東八幡平でも熊出没警報が出ていました。

こまちを置いてはやぶさだけで東京へ行くというアナウンスあって、こんな切符で帰りました。

10 comments:

Cedar said...

松尾鉱山鉄道というと、独りっぼっちの阪和型電車を思いだす電車屋です。
もちろん行ったことはなく、東北修学旅行のバスの中から線路と架線が見えた記憶がぼんやりとあるだけです。中身の無いコメですみません。

青葉台 said...

松尾鉱山鉄道は、花輪線のハチロクを撮りに行ったときに、大更駅周辺で撮影しただけです。
ハチロクの隣に架線が張ってあるのを場違いに思ったのですが、ついででもわずかに記録しておいてよかったと思っています。
最近は廃線遺構や廃鉱山施設を良く訪れていますが、軍艦島に続いて、こちらも訪問したいと思っています。

にぶろく said...

私も1970年代後半に高校の修学旅行で
八幡平に行った際に
バスから見た廃車群に強烈な印象を受けました。
しかも近くには県北交通のボンネットバスが
2台停まっていて、
何とも言えない異様な空間でした(笑)。

モハメイドペーパー said...

昭和40年8月に終点まで乗っています。旅客列車は1日5往復で、夕方の列車が最終便でした。東芝の電機、残っているんですね。

chitetsu said...

Cedarさん
阪和の電車がこんな山奥に嫁いだのは驚きでした。自分は弘南鉄道でようやく見れました。どのあたりは改めて記事化します〜

chitetsu said...

青葉台さん
今回雲上の楽園の痕跡を見ましたが、インパクト強い施設でした。

chitetsu said...

にぶろくさん
東八幡平は廃車体に現役ボンネットバスと印象的な場所でしたが、今回行ったらバスセンターも廃墟化していて、なんとも物寂しい場所になっていました。

chitetsu said...

モハメイドペーパーさん
東芝の電機は綺麗な姿を維持しています。もう現役時代より動かなくなってからの方が長くなっていますね。

丸窓鉄道管理局 said...

電関、Facebookを拝見した時は栗原の機関車かと思っていましたが、もっと奥だったのですね。
確かに、ちょっと雰囲気が違うと感じましたが。

新幹線が熊と衝突... 新幹線規格の“在来線”ならではというところでしょうか(笑)

chitetsu said...

丸窓鉄道管理局さん
栗原の機関車はナローの改軌車で小振りですが、こちらはれっきとした1067mmの機関車でした。
新幹線が熊とぶつかるなんて、在来線を走らない限りあり得ませんね。