今日はご案内です。
私の新著『国鉄17M級電車』がまもなく発売です。
昨年満を持して製作した72・73系電車本の次に手掛けたいと思っていたのは戦前形電車です。戦前形電車は輌数以上にそのバリエーションが多く、72・73系本と同じ体裁をもってしてもぜんぜんページ数が足りません。そこで17M級電車編と20M級電車編に分けることにしました。その第一弾が17M級電車編となります。
17M級電車は20M級電車に比べて引退が早く、多くの方が見られたのは営業用では鶴見線と南武線、あとは事業用電車ではないかと思います。しかしながら一番最後まで見ることができた旧型国電も17M級電車であったというのも皮肉です。
今回は旧型国電の大家・沢柳健一氏および豊永泰太郎氏の未発表の貴重な画像をご提供いただき、内容的にはかなり充実したものとなったと自負しております。
前回同様T.Tsuneyamaさんに描いていただいた精密なイラストで構成しています。
選んだ車両はカラーリングを含めてちょっとマニアックに捻りました。
時代が時代なので、カラーの画像を記録したカットは少なく、希少と思います。
各系列別の年次変化などを同じ角度から比較できる工夫もしてみました。
イラストは時として写真以上に伝わるものがあります。
特にモデラーの方はそのことがお判りいただけるのではないかと思っています。
頁の関係で選ぶのがつらいほど貴重な画像をお借り出来ました。
各車両ごとの横顔を紹介。モデラー目線での解説を加えています。
その多くは私鉄に鉄屑扱いで売却、叩き直されて戦後の混乱期を乗り越える大切な役割を演じました。
本書では私鉄に行った17M級国電も大きく扱いました。
10 comments:
ご出版おめでとうございます。唐竹割の京成クハ2000が個人的にはツボです(やはり!)、あの裏木戸みたいな貫通扉を通った記憶があるような、ないような~
新刊発行おめでとうございます。
次回は買収国電など画策していただけば、なんて思います。
Cedarさん
ありがとうございます。
唐竹割り電車、なるべくページを割きました。
もともと非貫通だった電車にもわざわざあの狭い扉つけているあたり、京成のこだわりなのでしょうね。
イワキ鯨川さん
ありがとうございます。
それもやってみたいテーマですね!
新刊書発売、おめでとうございます。
多くが70年代初期までに姿を消した17M国電は、20M車に比べて記録が少ないので、貴重な資料になりそうです。
学生の頃だったので写真はあまり撮れなかったけれど、個々に思い出深い車両は結構あります。表紙イラスト右下の京成クハ2000形、方向板の地色は車体と同じ青だったと思いますが。
三等急電さん
おっしゃる通り、17m級電車は引退が早い分、いざとなると写真は少ないと思います。なるだけ多くの画像を載せて資料性を高めるようにしました。
西武沿線住民にとっては、最もおなじみだった?国鉄型電車ですね(笑)。
日常的な電車だったことと、淘汰の時期が蒸気機関車と重なったことが、記録が少ない原因かもしれないですが、仙石線気動車色や飯田線快速色の貴重なカラー撮影は、電車マニアの諸先輩たちの愛着とこだわりを感じます。
緑の猫さん
私も311系とかが一番身近で見れた17M国電でした。
おっしゃる通りあの時代は旧形電車にはあまりスポットが当たっていませんでしたので、記録は少ないですね。
特に仙石線は撮っている方少ないですね。
撮られていた諸先輩に感謝です。
ご出版、おめでとうございます。
chitetsuさんの72、73形電車の本は、購入し、楽しませていただいています。
今度の本の表紙イラスト、最下段の左から2番目、仙山線のクモヤ(交流電動機のトルコン電車?)と西武のクモハの間のクハ(こんな知識しかなくて、お恥ずかしいです。)は、東武に行った電車ですね。
イラストは、準急浅草行きのようですが、カメラも持てなかった子どもの頃、都落ちした野田線で、お世話になりました。
この本も、早速、買いたいです。
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