海外の電車は日本の電車の感覚とはちょっと性格が違うようです。
やはり長らく客車列車で成長してきた歴史を反映してか、電車になっても動力分散方式という感覚はあまりないようで、高出力の電車が当たり前のようです。
91.8.10 Zurich |
こちらの電車は出会った時から一目惚れしたRBe4/4という電車です。
電車ですが、このように機関車と同じように客車をそれなりの輌数を牽引しますので、客室のある電気機関車に近いものがあります。それだけの出力がある割には見た目はちゃんと電車になっているので、機器などの構造がどうなっているのかが不思議です。
この電車、いつかは手元にあっても良いなと思っていましたが、それが最近実現しました。どれも漫画家の水野良太郎さんの遺品を購入させていただいたものです。
91.8.11 Winterthur |
1991年当時は客車を中間に挟んで運転台付きのクハみたいな客車をつないだ編成でのプッシュプル運転で近郊区間用列車に使われていました。この電車、モーター音は結構うるさく、お客さんはそれがわかっていてこの電車を避けて客車の方に乗る人が多かったそうです。
水野さんは生前NHKの番組でもいろいろとお世話になって、以来ご逝去されるまで細々ながらお付き合いが続いていました。そのような水野さんの遺品を手元に置くことができることもちょっと嬉しい気持ちでありました。
一番右の電気機関車みたいのは日本の感覚では荷物電車に相当する車輌で、普通の電気機関車とはちょっと違った区分にはいるようです。
6 comments:
スイス形は、軽量客車や近鉄形で日本の鉄道にもなじみがありますね。軸数/モーター数を表す4/4という表記は今でも続いているのでしょうかね。
Cedarさん
スイスの車両は欧米の車両の中でも馴染みやすいデザインですね。
4/4とかの表記は行き詰まったのかやめてしまったようです。
ヨーロッパは、どうして推進運転になるプッシュプルトレイン状態で脱線しないのでしょうかね。
高出力の電車であろうと、機関車であろうと、後ろに付けて前に押す場合、レールに対する横圧が高くなったり、輪重抜けが発生したりして脱線する可能性は高くなると思うのですが…。
以前、埼京線の205系が、事故に遭遇して、別編成で推進するとき、
事故編成TcMM'MM'MM'T'T'Tc+TcMM'MM'MM'T'T'Tc推進編成
…とこの状態で右側から左側へ押したところ、縦曲線があるところで推進編成の事故編成と連結したTcが脱線した例があったと記憶しています。典型的な輪重抜けだろうとは思いますが、ヨーロッパのプッシュプル列車で、機関車が最後尾などの列車を見ますけれど、大丈夫なんでしょうかね…。
すぎたまさん
ヨーロッパでは機関車が押すペンデルツーク多いですね。
以前聞いたところでは、ピンリンク式連結器とバッファーで作られた編成は中間に遊間がない一つの固まりのようになるので、脱線しないのだ、と聞いたことがあります。
水野良太郎さんで思い出したのですが、水野さんは「HOmのスイスの山岳鉄道レイアウトが作りたかったんだけど計算ミスだらけで計画倒れになった」という悲惨な話を昔(「ブリザードで引き返す『氷河急行』の散々」TMS99年4月号)していましたが、あれその後どうなったのかな・・・。
計画は「8の字二巻きで高低差のあるレイアウト、ポイント1つ(厳密にはこの分岐先にヤードがあるが本線は1本。)」なのですが、この高低差で登れない車両(水野さんは架線をつけているのでさらに抵抗が大きい)やカプラー自然解放が発生。
→「山岳路線でもレイアウトには勾配はつけない方がいい」という王道の結論が出ました、というオチになっていました。(その後ひな壇式のレイアウトの案を簡易的に書いてあった)
ところで、これで使用されてた車輛と機材「BEMO」というメーカーの奴をジャンク品で8割引きのを購入したと書かれてあったのですが、写真に同じものは確認できなかったものの、もしやこれではないでしょうか?
(写真だと「5」と「618」という番号の電気機関車が確認できる)
レサレサさん
水野さんの記事、うーむ思い出せません。。
写真の模型はスタンダードゲージの電車ですので、その車輌ではないかと思います。
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